ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

浮かれ旅始末記 その4(出会い編の2)

2006-05-01 09:49:11 | つれづれ

毎日わたくしごとの旅行記におつきあいいただきまして、ありがとうございます。

写真は、お気に入りのお店で買った帯揚げ、渋めの色ですが、
ついてる柄はこんなです。



お月様やお星様、流れ星もあります。こんなの大好きでーす。

さて、旅二日目、もう一人のお約束、陽花様との初対面の日でした。
駅までは10分ほどだというのに、私は一時間も前から地図を見直したり
お店の場所を確認したり・・・、少し早めに出て待ち合わせ場所の喫茶店へ。
お送りした写真は、おもいっきりスッピンで眉もひいてないし、白髪染めも・・。
わかっていただけるかな、私も写真送っていただいたけど、わかるかな・・、
なぁんて心配は、スーッと入ってきた着物姿の女性と目があったとたんに
どっかへ消えてしまいました。ちーっとも初めて会った気がしません。
やわらかいグレー地の着物に、薄紫の長羽織、
すらりときれいに着付けておられるのはさすが!
何の気負いもなくスルスルとおしゃべりに入り、しばらくお茶をいただいて、
それから予定していた五条へ向かいました。
清水寺の裏参道から行くルート、別名「ちゃわん坂」、名前だけあって
せとものやさんの多いこと・・。実は私「せともの」大好きですから、
ちょこっと入っちゃ、二人であれがいいこれがいいと品定めだけしてカワナイ!
それにしても、昔ながらの清水焼と、現代作家のモダンな感覚、
そのどちらも一緒に並んでいて、違和感なし、伝統のなせる技でしょうか。
古布やさんものぞきましたが、今風に裏がゴム貼り・・・なるほどね。
ひやかし続けているうちに、清水さんが見えてきました。
最後のちょっとの急坂と、階段がキツイキツイ・・毎度同じことを思うのです。
ようやく登りきって、今度は表参道を下ります。
まわりは修学旅行生であふれかえっています。時期ですわなぁ・・。
それにしても「体育館座り」の君たち、手にしてるのが「ア○ナミンA」ってのは
ちとさびしかないかい?がんばって歩かんかいっ!

とかナントカ言いながら、私たちは静かなお店でお昼にしました。
向かい合わせて口を開くと、まるで旧知の仲のように話があふれます。
お互いの家族のこと、仕事のこと、ユメのこと、
とっくに食べ終わっているのに、話はなかなかつきませんでした。
お店の入り口が、とても広くてゆったりでしたので、
おたがいのカメラでパチリと記念写真、カオは「クマ」してまーす。



そのあとは私のいつものコース、産寧坂から二年坂、高台寺道へ。
このあたりはいまやすっかり「若者むけ」のお土産やさん通り、
それでも古い建物をそのまま使ってなかなかいい感じです。
私は和小物チェック、ふむふむこーゆーのね、お値段は?なーるほど。
あちこちで「とんぼ柄」の小物をみつけました。
もうすぐ四条どおり、そのあとは・・と思いながら歩いていると
突然陽花様が「ここ・・・もう八坂さんやねぇ!」
しまった!陽さん「忌」があけてないっ!鳥居くぐっちゃったよぉ!
バーックバーック・・ほんの数メートルでしたが大あわてで戻りました。
「八坂さーん、ごめんなさーい!」ちろっと裏を通って八坂さんの前に出ました。
ここから四条をずーっと歩いたのですが、残念ながら水曜日がお休み、
というお店が多いのです。結局新京極から寺町に入り、
そのあとは私の好きなおみせ「四君子屋」さんへご案内しました。
ここは、呉服屋さんですが、昔の鉄鋼関係の問屋さんだったお店を
そのまま使っています。はいったところはシャレた和小物が並び、
その奥に入ると昔の台所がそのまま残っています。
残念ながら「キッチンセット」は今様ですし、井戸はもう使えませんが、
それでも昔の「大店」の作りがよくわかります。うなぎの寝床ですから、
台所を抜けてもまだ奥へと飛び石が続きます。突き当たりにあるのが「蔵」、
ここには着られる古着がたくさん!でも、少し前よりなんとなく新しいものが
増えている気がしました。やはり買いに来るのが若い女性メインということで
そういう品そろえになるのでしょう。以前は私がよだれたらすような
いい錦紗の古着などがあったんですけどねぇ・・。

表のお店に戻って2階へ行くと、ここは呉服屋さんです。
もちろんお高いです・・・。目の保養目の保養・・・。
本当は、途中の扉を開けてさらに奥座敷まで入れ、一番奥の部屋には
窓にふるい手すりがついていて、裏の景色(残念ながら現代の景色ですが)まで
見られるのですが、ちょうど展示会前ということで、入れませんでした。
このお店で、写真の帯揚げを買いました。
二間続きの奥の部屋、天井には真っ黒に光る梁がそのままむき出しで
使われています。窓にはステンドグラスがはまっていたはずなのですが
どうも見えません。「ありましたよね」とたずねると、店員さんが、
「確かここに」と、けんめいに障子のような戸をあけようとしてくれたのですが
どうもあかないように固定してしまったようでした。
せっかく古い建物をそのまま使っているのですから、
そういうところも大切にしてほしいなぁ・・とちょっと思いました。
私がこのお店が好きなのは、もっぱら「建物」なのです。
もちろん置いている小物や呉服モノも、なかなか趣味のいいものがあるのですが
なにより昔の建物をできる限りつかっているというところ、
町屋はいまや流行で、いろいろお店もありますが、
コレだけ大きいお店がそのまま、しかも奥の奥まで見られるというのは
なかなかないと思います。以前は蔵の横に喫茶室もあったのですが、
2年前でしたか、なくなってしまいました。家の維持もたいへんかと思いますが
ずっと残してほしい建物です。四条からはちょっと離れていますので、
バスかタクシーで、西洞院(にしのとういん)というところ、HPもあります。

さて、歩きまくった一日の終わりは、駅横の伊勢丹でお食事、
陽花様、私のペースで連れ歩いてしまって、さぞお疲れになったと思います。
すみませんでしたー。で、お豆腐料理をいただきましたが、ヘルシーで美味!
また行きたいお店です。ゆつくりたっぷりおしゃべりと料理を楽しみました。

お名残おしいけれど、改札口までお送りし再会を約束してお別れしました。
楽しい旅もあと一日、さて明日は・・いとことの久しぶりの再会です。


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7 コメント

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会えてよかった (陽花)
2006-05-01 10:32:07
とんぼ様



ほんと、今思ってもとっても楽しい1日

でした。

初対面のとんぼ様とあんなに打ち解けて

お話ができたのは、やはりとんぼ様の

お人柄ですね。私は普段初めての方とは

緊張して疲れるのですが全然疲れません

でしたもの。

また再会できる日を楽しみにしています。
返信する
五条-八坂裏-四条-寺町 (ぶり)
2006-05-01 10:34:36
かなり道のりを歩かれたのですね。 夢のある帯揚げも入手されて、お2人で、楽しそー♪

忌があけないうちは、鳥居くぐるのを遠慮するの、関西人以外というより、若い人達には、わかりづらいかも~ 物忌みについて、いつか、とりあげてくださいまし~
返信する
Unknown (とんぼ)
2006-05-01 12:19:16
陽花様

楽しかったですね、よく歩きました。

あとで足痛くなりませんでしたか?

次は大和路探索もいいですね。

楽しみにしています。



ぶりねぇ様

「物忌み」とか「忌中・忌明け」など、

死語になってしまわないうちに?

考えてみましょー、いや私も知らないこと

いっぱいありますわ・・がんばらねば。
返信する
お帰りなさい (ねね)
2006-05-01 17:44:27
とんぼさん 昨年暮同じようなコースを主人と廻りました。実は5年間京都に住んでいたので、北野天満宮は何度も行っているのですが 思い出されるのは境内で売られていたお団子の味ばかりです。京都の学生は渋いですよ。デートはお寺巡りですもん。お寺は広いし 石段も多いでしょ。年取ったら歩けなくなるので 若い時に行くに限ります。一番好きなお寺は 私のハンドルねね→高台寺です。
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思い出の地・・ですね (とんぼ)
2006-05-01 21:24:31
ねね様

長五郎餅もおいしいですよね、あと蕨餅も。お抹茶と和菓子の組み合わせも、京都ならでは。デートもどこへ行ってもスポットですよねぇ。ほんとにいいとこです。酷暑・底冷えを除けば・・・!?
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いいお散歩コースですね♪ (りさこ)
2006-05-03 12:16:44
とんぼさま♪

やっぱり京に着物は似合いますね~わたしも先日、八坂神社と四条辺りをお散歩しました♪あの周辺には、ほしくなるような和小物がたっぷりとあって、眺めているだけで時間が経ってしまいます。しかし、横で旦那がだんだん不機嫌になっていくので、それが面倒かも…やっぱり、京歩きは女同士に限りますね♪
返信する
なぜかそうです (とんぼ)
2006-05-05 13:44:12
りさこ様

おそくなってすみません。

私もだいぶ前ですが、旦那と二人で

京都へ行ったのですが、私が笑顔になり

カオが輝き始めると、旦那の顔がくもり

ただでさえ少ない口数が、更に減る・・。

たまに何か行言ったと思ったら

「まだ見るの?」(まだまだぁっ!)

京都は女が旅するとこ!
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