母の好きだったのうぜんかずらです。
今年は母の新盆です。おとといでしたか父が取りあえず花とほぉずきを買ってきたと、立ち寄りまして、
我が家の仏壇にも、と菊を分けてくれました。いっしょに「お盆セット」なるものも買ってありました。
母がなくなって、もう半年以上たつわけで…。あまりにもいろいろあったので、早いのか遅いのかよくわからない?
実家の仏壇には、私の実の父の位牌もあるのですが、遺骨は本家に入ってますから、
母も再婚後はだんだんお供え物くらいになってきて、お墓参り以外は特に何もしていませんでした。
実家で盆らしい盆は今年が初めてです。
昨日は父がお墓参りの帰りに寄りました。迎え火焚くのもいいけど、お墓が近いからおんぶしてきた…と。
私はこのひどい風邪で咳がコンコン出てますので、行くのはまだ遠慮しています。
母は、洋菓子はあまり好きではなかったのですが、ナボナだけは好きでしたので、買ってあるのですが。
お盆、盂蘭盆会、、説はいろいろ、国でもいろいろ、地方地域でもいろいろ…ですが、
一般的には13日が迎え火、16日が送り火、ですね。
迎え火は素焼きの焙烙でオガラを燃やします。
今は「焙烙(ほうろく)」を知らないお若い方もいらっしゃるでしょうね。
昔はお豆とか銀杏とかを、ほうろくの中に入れて火鉢で煎ったものです。
オガラは麻の皮(繊維になる部分)をはいだ後の芯のこと。
元々「麻」は神道の方でも「清浄なもの」とされています。これを燃やすことで邪気をはらい気を清めるわけです。
仏さまはこの火を目印に帰ってくるといわれています。
また盆提灯も同じで、提灯の明かりも目印。
今は火を焚くことが難しい場合もありますから、提灯だけ…というお宅も多くなっているとか。
新盆の場合は特に柄のない白提灯がいいのだそうです。
実家は先日、柄のある小さい盆提灯を買いましたが「後ろは柄がないから今年はこっち向けるわ」
そーそー臨機応変!
父は「ナスとキュウリまでは、いいかなとおもったら、ちゃんとセットの中にワラ製のがはいってたよ」と。
馬は「一刻も早く馬に乗って帰ってきてください」で、牛は「少しでもゆっくりいってください」の意味。
なんだか切ないですよね。
16日の送り火は、ここでちゃんと見送っていますよ、の印です。また来年…ですね。
仏壇にはとりあえず、母の好物だったメロンと嵯峨千鳥というおせんべい、あとはサイダー。
あっ父は自分が吸わないからタバコを忘れているでしょう。もって行ってやらねば。
あれこれ準備のハナシをして、父がかえるとき「でもさ、ばーちゃんのことだから、
『ウチは方向音痴やあらへん!よけいなことせんでもちゃんと帰れるっ!』って言いそうだね」といったら
ぶっと吹き出して「いや、言いそうだわ」…。
おかぁちゃん、帰ってくるなり文句言わんときや…。
北では、たくさんの精霊迎えがあったでしょう。たくさんの迎え火が焚かれ、その火の数だけ悲しみもある…。
まだご遺体が見つかっていないかたもたくさんおられます。
せめて魂だけでも、迷わず家族の元へ…と、祈らずにはいられません。
一日も早く、ちゃんとした「自宅」で、仏壇に手を合わせる日がくるといいですね。
こちらでは、初盆は8月にしますが、
関東は7月にされる所が多いのでしょうか。
きゅうりやなすびを動物の形にして、梯子を
掛けて・・・実家では初盆でもそういう事は
しませんが、宗派によって色々ですね。
お盆の間はお母様もおられて賑やかですね。
きれいに開花したのうぜんかずらが
お迎えの心づかいか、満開ですね。
7月の新盆はいつからなのでしょうか、
8月の旧盆には高速道路の大渋滞が
報道されています。
あの報道を見聞きするたびに
日本の家族の絆を感じていました。
お墓まいり同様にお盆もお彼岸も
亡き人わ忍び、生きていることを
考える日になっている私です。
こちらは7月が多いみたいな気がします。
都会は仏壇のない家なんてのも多いですしねぇ。
風物詩なんていったら、バチあたりですが、
昔はどこの家でも日が落ちると、いっせいにあちこちで
迎え火をたいたものでした。
そんな風景画ないのが、ちとさびしいです。
日本は、太陰暦から太陽暦になって、全ての行事が一ヶ月早まりました。
ひな祭りも端午の節句も七夕も、みんな今は「新」でやりますけれど、
お盆だけは、そのために里帰りするのに、子供の夏休み…で、旧の方がいいんでしょうね。
最近学校が二期制とかで、すでに夏休みに入っていたり、
テスト休みとかでちょうど今頃休みだったりしてる学校もあるみたいです。
毎年あの渋滞を見ると、うまくこれを使って、7月でもいい人は、
「新」で里帰りしたら、少しは渋滞の緩和になるかな…
なーんて、里帰りは車で3分の私が言っても
説得力ありませんけれど。
私は嫁いでから、主人の両親と今度は母を送りました。
いなくなって「つながり」というものを思います。
先祖あってのわれわれですものねぇ。