はい、これは誰でしょう…かわいいでしょう。「赤穂浪士」ですね。これ一人一人はほんとに小さいんです。
この絵では「討ち入り前」か後かはわかりませんが、ずらりと並んでいます。
羽裏全体はこちら…。ちょっと光って色が違ってますが、上が近いです。
言わずもがなの「四十七士」のはずですが、それだけいないのはわかります。
そういうことは、とても気になるアタシですから、はい、数えました。半分の「二十三士」でした。
どうも、大石さんがいないみたいなんです。あの人は兜かぶってますから。
遠めには横縞(段)柄ですし、帯にしたら面白いなぁと思ったのですが…。
実はこれ「繰り回しの羽裏」でした。
普通は、元の縫い目の傷みなどがわからないように、たとえば男物の羽裏だったものを
女物に使うとか、子供用の羽裏にするとかなのですが、これは逆です。
だからこんな跡が…。まぁ「裏だから見えない」だったのでしょうね。
帯として縫うとしたら、残っている縫い跡の、更に内側にしないと目立ちます。
これから解くとして、今の縫い目も心配ですから両方の縫い目をよけて…測ってみたらなんとか取れるのが7寸5分。
まぁそれでも普段帯ならいいでしょう。袖裏分もありますが、いずれ継ぎ目はわかりますから、
何かお太鼓じゃない作り帯、もおもしろいかもしれません。
さてさて実はがっかりしたことが…これ、販売時のタイトルが「大名行列」だったんです。
大爆笑したんですが、そのあとでちょっと寂しくなりました。
みればわかるでしょ、と言うのは、もう通用しないのでしょうか。
日本人なら誰でも知っている…なんて思うものの中で、もう「忠臣蔵」は、消えかかっているのでしょうかねぇ。
私が子供のころは、時代劇映画全盛期でしたから、なんだか毎年「忠臣蔵」があったように思います。
昔映画で「浅野内匠守」をやった若手が、時を経てテレビで大石を演じる…なんていうと、時の流れを感じたものです。
最近でもまだ「らしき」番組は作られていますが、なにか「裏赤穂浪士」みたいな、視点を別のところにおくような、
そんなストーリーもあって、すんなり見る気になれません。
正統派「忠臣蔵」は何度見たって話は同じだし、今の時代の人にはつまらない物語なのでしょうねぇ。
とは言ったって!ですっ。古着屋さんなら、着物扱っているなら、これは「大名行列」じゃないでしょう!!
お願いだから、それくらいはわかってくださいよ…。
それにしても、古着屋さんがこの絵を大名行列として出すとは。
適当に・・が多いですね。
うーん、つまり興味がないんでしょうねえ~
「赤穂浪士」は人気のテーマだったんでしょうね。私も2,3枚もっています。
子供の布団皮、襦袢、羽裏ですからその人気の程が判りますね~~
近頃はオークションも面白いものが出なくなったように思いますが、値段は以前に比べると安く落とせることが多いような気もします。
古布ブームは終わったとも言われますが、どんなものなんでしょうか???
ある意味定着したようにも思うのですが。。。
アンティーク着物屋さんのサイトで
どうみてもツバメの絵柄(尾がV字に別れてて、羽根も先がとがってた)だったのを
スズメって出してるのをみたことあります。
結構知られてているところ(と思う)だったので、ちょっとびっくりしました。
信じて買った鳥に詳しくない人は、季節外しちゃいますよね^^;
半分ずつで、上下で合計にしといてーなんて?
最近は、説明や素材のマチガイがけっこう見受けられます。
不勉強というより、古いものだからわからなくて当然…
なんていう気持ちなのかなと、さみしくなりますわ。
好きなことじゃないと、通り一ぺんなのか、
仕事というキモチが薄い気がします。
寂しいですね。
オークションがどんどん人気が出てきて、一時期なんだか、
値段がこちゃごちゃになって…。
最近は出尽くしたか…って感もありますね。
4年位前に、ちりめん扱っている人が、京都の競り(プロ専門の)で、
ろくな縮緬が出てこない、と言ってました。
あるところにはあるのでしょうが、やたら値崩れ気味になっても…で、
店舗にしかださないのかもしれません。
ヤフオクだと、万でいれても千で落ちることもありますからね。
歩くといろいろ見つけられるのですが…そういうところは、
やはり高いですよ。
ぱっと見て、最初にアタマに浮かんだのを書いてない??
といいたくなるような。
「孔雀です」…キジだってば…みたいな。
まぁ最近の人は、魚も切り身しか見ていないから、
現物を見てもわからない、
なんて人もいますからねぇ。
なんだか「脳みそ」が素朴になっていくようで。
おっしゃるとおり、着物は季節感を大切にしますから、
きがかりです。