ミクシの日記に載せたもの、そのまま写します。
人が逝くときはいつも「次の花」を待たずに逝く。
彼の人は、冬のさなかの旅立ちで、
花は見えず、梅も待たずに逝った。
かわりに彼の人の目に残ったのは、きっと「雪の華」。
長く常夏の国ですごし、雪も梅も見ない冬を越してきた目には、
旅立つ前日に見た「雪」は、とても懐かしく
美しい花とも思えたはず。そんなことを信じたい。
ひらひら舞う雪を集めて、子供のように手で固めながら、
日本の冬は寒いねぇ…と、異国のひとのように笑っていた。
これが過ぎれば、あとは梅、桜と続くのだと、
彼の人は当然のように、思っていたはず。
せめて彼の人を送る祭壇は、花で埋め尽くしたいと、
可愛らしく清楚な白い花祭壇を選んだ。
花に囲まれた遺影にはピンクのシャツを着た彼の人が、
性格そのまま、シャイなちょっとだけのホホエミ。
たくさんの花が届き、たくさんの友人が駆け付け、
物静かで口数も少なかった彼の人が、
私の知らないところで、ちゃんとにぎやかな世界を
持っていたことを知った。
もう少したったら、裏庭のフキノトウを天ぷらにしてあげようと、
そんなことを考えていたけれど、それも見ないで今はもう空の上。
忘れていたフキノトウは、花を開いてしまって…
フキノトウは、来年もまた冷たい土の中から、命の顔をだす。
彼の人にはもうないものを、小さなつぼみの中にこめて、
私にみつからないように、葉っぱの陰で育つことだろう。
そのころの私は、やっぱり今と同じように暮らし、
よその庭の梅を見て、あぁもうすぐ春、と思うのだろう。
生きていればこそ「次の花」が見られる。
生きていかねばねぇ、暮らしていかねばねぇ…
彼の人の失くしたものを、私はまだこの手の内に持っているのだから、
今まで以上に、命というものを大切に思うこと、
口数の少なかった彼の人が、私に遺した大事な遺言。
「おとサン、枯れ木みたいな公孫樹に、ちっさい芽があったよ」
あすは早めの納骨、すでに住人となっている母が、きっと
「何をそんなに急いで来はりましてん」と笑うだろう。
おとサン、そのときは
「おかぁさんと一緒に、ここでお花見しようと思って」っていうんだよ。
きっと並んで、見てくれるから。
残された人、それぞれの気持ちを思うとせつなくて
胸がいっぱいになります。
慰めの言葉もみつかりません。大丈夫ですか・・・
でも 一人きりでは無いのだから…そうですね…花見一緒にされますね
とんぼさん?は 体調とか大丈夫ですか?
私が泣いてどうなるものでもないけれど、胸に迫る思いがあります。
トンボさん、ちゃんと泣きましたか?
おかしな言い方ですが「ちゃんと泣く」ということは、
心のバランスをとるために、とても大切なのだと
医者に言われたことがありました。
上手に泣いて、ゆっくりと立ち上がり、御自分のペースで前に進んで行かれますように。
多かっただけにそう思われることが
おありでしょう。
でも、これからはずっととんぼさんに
寄り添っていてくださいますよ。
たくさんたくさん語りかけながら
過ごしてくださいね、
そのためにもとんぼさんが体調に
注意してくださいね。
着物初心者(2年半)でいつも大変参考にさせていただいておりました。(チーズの部屋というHPをしています)
このたびのこと本当に言葉がありません。
私は父が亡くなった食後、仕事をしている昼間はなんともなかったですが、夜眠れなくなりました。現実はわかっていても心が受け入れられなかったのです。
気丈なとんぼさん。
きっとおつらいと思います。
どんどん思いをここに書かれたらよいかもしれません。想いを吐き出した方が良いのかも知れません。
私は半年後ぐらいから立ち直ったようです。
でも今でも心にはいつも父の顔が浮かびます。
そのように父を想ってあげられる自分がいるということで父も生き続けていると思うのです。
大丈夫です。
ちょっと一息、と思ったら、
あぁ忘れないうちに、感じたことを
書いておこう…と思ったのです。
正直、主人の方がつらかっただろうと思います。
私は元々暗くなれない性分ですから、
底の方にたまっていることを、
ちゃんと忘れないようにと…。
元気回復は早いですから!
とても京女とは思えない、チャキチャキの母と、
口数少ない主人のコンビ、
なんだかそれだけで口元が緩みます。
私も大丈夫です。
少しずつ浮上継続中、です。
ありがとうございます。
泣きましたよ、その当日。
警察の人がいるのもはばからず…。
ちゃんと泣くことは、本当に必要ですね。
もう60を過ぎていますから、つい分別臭くなりますが、
姉妹のようになかのいいいとこには、
べそべそ泣いてきいてもらいました。
私は大丈夫です。
ありがとうございます。
なんというか、あまりに凝縮された5か月でしたので、
今にして思えば「この5か月」があるから、
きっとこれからも生きていかれる…という気がしています。
まだ悲しさやさみしさの波は、いろんな形でくるのでしょう。
ひとつひとつ、乗り越えていこうと思います。
しっかり食べられてます。風邪も大丈夫。
問題は、寄る年波の腰痛くらいですから!
ありがとうございます。
おかげさまで、心を支えてくださる方がたくさんいてくれて、
元気でいられています。
これからも、いろいろこちらに書かせていただくと思います。
ブログを続けることも、主人が望んでいると思いますので、
ぼちぼちゆっくり、再スタートしますので…。