ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

モタモタしております。

2015-02-13 17:36:43 | つれづれ

 

昨日は、ちと感傷的なことで、ますますご心配をおかけいたしました。すみません。

 

今日、納骨を無事済ませました。本来、四十九日にすることではありますが、

これから先のあれこれを、すべて一人でやらねばならず…

さまざまな事情から、ご住職様に早めの納骨をお伺いしました。

ご住職様も、我が家の事情をよくご存知で、

「大切なのは送る人の心、いつ納めるかよりも、良いところに行くよう祈る心」と、

そのようにおっしゃってくださったので、お寺の都合のよい今日に決めたということです。

よく晴れて、日差しが暖かな午前中に、主人の遺骨は母の横に並んで納められました。

私の実家のお墓に入るというのも、入り婿ではないのにイレギュラーなのですが、

これもまたいろいろ事情がありまして、これが一番良い方法ということになりました。

 

お通夜告別式に来てくれた親族には、これから知らせます。

言えば来てくれたとは思うのですが、それをするとまた精進おとしの席も設けなければならないし、

二週間たってまたお香典の心配もかけますし…。

なにより、結婚して千葉に住み、横浜に戻ってもずっと海外だった主人は、

ほとんど親族とあったことがありません。

母の葬儀のときに「初めてお会いした」という人もいるくらいでしたから。

それで、実際に言葉を交わしたり、旅行に行ったり、そんな「家族」として暮らしてきた

父と私だけで送ってあげたい、と、そう思いまして…。

父もそのほうがいい、と言ってくれたので、二人だけの納骨となりました。

 

無事納骨し、頂きものの香りのいいお線香を焚き、ご住職様にお経をあげていただき、

ほんとにホッとしました。

気が付けばすでに二週間、洗濯したり、ご飯食べたり…ドタバタしながらもやっています。

母がいつも言ってました「生きてるもんが一番大事」…そう、生きるということは、

いつも通り、食べて話して眠って起きて…それを続けることが一番大事…。

 

全て終了してタクシーを待つ間、お寺の玄関前にいたのですが、

日差しがとても暖かく、形よく手入れされた大きな白梅が、五つ六つと開いていました。

その玄関のすぐ横が「乗馬クラブ」、実家のお墓の前には室内練習場があって、

時間によってかっこいいおんまさんが見られます。

主人は賭け事はしませんでしたが、昔住んでいたところが中山競馬場の近くで、

友達数人と遊びに行ったことがあります。ほんものはステキ。

サラブレッドってこんなにかっこいいんだー、と、二人であたりもしないのに、

「あっちの馬」「いやこっち」と、馬券など買ってみたものでした。

きっと、母と二人で「あの馬早そう」とかなんとか、言っていることでしょう。

 

全て終わって、精進おとしは父と二人、うどん屋さんに行きました。

栄養つけなきゃね、と、私はカレーうどんを頼みました。お肉いっぱい入ってました。

いつも卵とじとかたぬきうどんなのに「カレーなんて珍しいね」と父。

「今日はね、安心して食べられるのよ」「そうか、ほっとしたか」

「ちゃうちゃう…白いもの着てるとカレーうどんのおつゆが飛ンだ時たいへんなのよ。

今日は黒だからね、おつゆ飛んでもわかんないから」「……」

すでにマンガチック人生に戻っております。

 

帰りに花屋さんの店先で、小さなブーケを見つけました。

我が家の仏壇は仏壇用につった棚の上にあり、スペースがあまりありません。

なので、小さいブーケはちょうどいいと思い、黄色いバラの入った

明るい色目のものを選んで買って帰りました。

母は「仏壇の花は、いかにもホトケサン用でいやだ」と、いつも言ってました。

私もそう思うのです。なので、主人の供花もこれから先、仏花ではなく、

こんな感じのをお供えしたいと思っています。

黒ピカの真新しい御位牌に腰かけて、主人はきっと、

「花はいいんだけどさ、…その入り口んとこ、片づけたほうがいいんじゃない?」なんて言ってるハズ。

「うっうっさいわー、アタシはいそがしいんじゃーっ」。

だいじょうぶ、いつものとんぼに戻りつつあります。

 

相変わらず、コメントのお返事遅れておりますこと、お許しください。


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6 コメント

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Unknown (ぼんぼり)
2015-02-13 22:04:18
とんぼさま

ご主人様が急逝される直前にこちらへお仲間入りさせていただいた者です。次に訪問した時・・・本当にあっと驚き声も出ないという感じでした。なんとも言葉が見つからず、これまでお悔やみも申し上げず失礼しておりました。きょう少し一段落されたご様子で、でもこれからどっと悲しみや寂しさも押し寄せるかもしれず、どうぞくれぐれもお大事になさってくださいませ。 人生にはこんな辛いことも待ち伏せているのですね。 ご主人様のご冥福と残された皆様のこれからの無事を祈ってやみません。 幸いとんぼさんには暖かいお友達が沢山見守っていらっしゃるようで、私も新入りながらブログを毎日のように訪れてとんぼさんをこっそりと応援しています。どうぞお返事の事は心配なさらないで、ご家族と共に心を立て直して将来に向けてくださいませ。
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Unknown (なな吉)
2015-02-13 22:37:49
とんぼ様

少しお休みされるとのことでしたので、訪問をひかえておりました。
そして久しぶりに訪ねてみて・・・なんというか言葉もありません。
これから日本でとんぼさんのそばで楽しみにしていたことがいろいろあったでしょうに。。
とんぼさんの文章のはしばしにご主人さまへの慈しみを感じ、仲良く金魚ちゃんたちを見つめるお二人の様子を思い描いておりました。
ただただご主人さまのご冥福をお祈りするばかりです。
とんぼさん、無理しないでくださいね。
遠く北国よりとんぼさんを案じております。




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Unknown (とんぼ)
2015-02-13 23:58:41
ぼんぼり様

ありがとうございます。
返信無用のお心遣い、感謝いたします。
まぁほんとに突然で…。
2011年は、前年暮れに亡くなった母の
百か日の後に父が倒れたり、
その時は無事だったのに、その年の暮れに
脳梗塞で右麻痺になったり…。
まあどうも私の人生「ジェットコースター」みたいだと、
そんなことを言っていました。
わずか4年後に、またまたジェットコースター並の衝撃で、
人生とはわからんものだ…と、思っています。
でも下ったら上る…のが私のモットーなので、
ゆるゆる頑張ります。
応援、本当にありがたいです。
また続けて書きますので、よろしくお願いします。
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Unknown (とんぼ)
2015-02-14 00:02:17
なな吉様

ありがとうございます。
まぁ人生何があるかわかりません。

主人が大切に育ててきた熱帯魚、
一匹も死なせたくなくて、それでも私には
主人のようなプロ並みの管理能力がありません。
それで、業者を探し、すべて引き取ってもらいました。
新しい飼い主の元で、主人のかわりに、
長生きしてもらいたいと思っています。
一匹も死なずに渡せましたのでほっとしています。
きっと主人も喜んでくれていると思います。

雪の国ではさぞ大変な日々でしょう。
こちらも氷の張る日があります。
春待ち顔で、過ごしたいと思っています。
元気ですからね、大丈夫です。
返信する
Unknown (梅ちゃん)
2015-02-16 00:28:14
梅も桜も待たずに逝ってしまったご主人に、花一杯の祭壇と沢山のお友達。
安らかに旅立たれたと思います。
我が家でも母が自分が亡くなった時は花祭壇にしてと言っておりますが、田舎の慣習ではあまり見かけないのでどうしたものかと気にしております。
カレーうどんの話は、確かに白に飛んだらおとすの大変ですね。ちょっと笑ってしまいました。カラ元気かもしれませんが、とんぼさんらしさが戻り安心しました。昨日は詩情溢れるブログで、寂しさ、愛がヒシヒシと伝わってどんな言葉をかけて良いのか……
辛いことも、楽しいことも生きていればこそです。
マイペースで生かせれている日々を大事に過ごしたいものですね。
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Unknown (とんぼ)
2015-02-20 18:51:18
梅ちゃん様

母の時に初めて「花祭壇」にしたのですが、
ランクとしては下から二番目、
それでも私は「これにしてよかった」と思いました。

母の時の写真があります。ご参考までに。

http://blog.goo.ne.jp/tombo624/e/d168e51b7044cb3c36144cf33f215407

地方地域によってはやりづらいかもですが、
ちゃんとお寺さんのお経もありますしね。
お焼香なども、なんら変わりはありませんよ。

マンガチック人生…戻りつつあります。
今日は、私も風邪か花粉症かで、
くしゃみ連発、鼻の下が赤くなってひりつくので、
チューブの軟膏(オロナインとかああいったタイプの)を
しっかり塗り塗りしてから、よくよく見たら、
息子のお尻に塗るおむつかぶれの薬でした。
ま、どっちも赤くてひりつくんだからいいや…です。

生きていればこそ、のこともたくさんあります。
それをしっかり感じていこうと思っています。
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