歳末だからとやっているわけではない…は、すでにバレバレですけれど。
今日は粗大ゴミとして、長年お世話になったふるーいストーブや、先日ベトナムから戻ったら
「壊れちゃってたいへんだった」という、これまた年季の入ったトランクなど。
玄関先に昨日の夜から並べてあったものが一気になくなりました。
さて今度は家の中…なんですが、以前から「中をきちんとしたいな」と思っていた
「古いおままごと道具」の箱、ちょうど出てきたので始めました。
始めたらなんだかねぇ、楽しくて…。
別におままごとしようというんじゃないんですけどね。
昔から好きだったものですから、いくつかコレクションがあります。
これは、大きな箱に入っていましたが、全部で1セットではなく、
いろんなおままごとの、壊れていないものの入れ物にしていたようです。
こんなにいろんなセットがあるということは、次から次へと買ってもらえた?のかな?
きっと裕福なうちの女の子だったのでしょうね。
井戸はつるべ井戸、台所用品もみんな桶やザルだった時代、壊れたら直す人もちゃんといました。
「いかけや」「野かじ」なんて言葉も死語ですね。
我が家には、母が結婚したころから使っている竹の目の細かいザルがあります。
どこかが折れて飛び出すと、父が直してました。いいあめ色になっています。
こちらは、セットの中の「せともの系」のもの。ケータイは大きさ比較用です。はい、まだガラケーですよー。
写真左上の「とっくりとちっちゃなお盃」は、ひな祭りの時に甘酒を飲んだのかもしれません。
金属製のものは、お銚子とお皿くらいしかないのですが、ズッシリと重いです。
右の三段重は、実際に佃煮など入れてつかっていたのかもしれません。
その左下の器の上、横に渡してある細い棒みたいなのは、
最初どこかの部分が外れたものかと思ったら…ちゃんと上が斜めにカットされた「お箸」でした。
なんかねぇ…やっぱりおままごとしたくなる気分です。
こちらは箱膳。今の人にはわからないでしょうねぇ。
フタがちょっと壊れかけてますが、日本の家庭で「ちゃぶ台」が普通に使われるようになるまで、
みんなこれで、ご飯を食べていました。
フタの部分をひっくり返してお盆のようにして、お茶碗やお椀をのせたわけです。
江戸時代は、今のように毎度ちゃんと食器を洗うことは少なく、食べるとお湯を入れてご飯の糊気や、
おかずのあとを流して飲み、あとは布巾で拭いて、そのまま箱の中に納めてまたフタをする…。
きったなーいと思うかもしれませんが、やたらと揚げ物などもなく、粗食だった時代です。
残さず食べるのも当たり前で、食事が終われば、この箱を棚に入れてごちそうさま、でした。
友人で、九州の片田舎に住んでいた人が、子供のころ、これで食べていたという話を聞きました。
さすがに、ちゃんと食器は洗ってしまっていたそうですが、九州男児、薩摩隼人であったお父上は、
食事の時にしゃべると怒ったそうで、全員正座、カオを上げない、笑わない、しゃべらない…。
それが嫌で、高校卒業して、さっさと東京に出ちゃった。箱膳にいい思い出はないわと…。
ちょっとさみしいお話でした。おままごとなら楽しいのに。
最後に出てきた紙にくるまれていた小さなもの…一応「箱根細工」の手法ですねぇ。
左下のものは、持ち手がまがってついてしまって…ま、ご愛嬌ってところで。
驚くのは、すべての引き出しがちゃんとあく…。左上の戸棚もちゃんと引き戸として開け閉めできます。
こういうのを見ると、日本人の器用さ、繊細さ、そんなことを思います。
私の子供のころは、すでに木製竹製よりも、セルロイドが主流でした。
大きな箱にセットになっていましたが、すぐ壊れてしまう…そんなものでしたねぇ。
確かおなべとかおちゃわん、何個か残っていたはずですが、引っ越しの時に処分されたはず…。
これだけ歳を重ねてから「あのときとっておけば」…なんて思うわけです。
薄暗い電気の下で、炬燵の上にまな板やおなべを並べて「こんやはおうどんにしましょうね」なんて、
人形に話しかけてた…そんな光景を思い出します。
不思議ですね、紺色のカーディガンだったこと、母にもらった毛糸のきれっばしが「おうどん」だったこと…
ほんの一場面を切り取ったように覚えています。
おままごとひろげていて、主人に不審なカオをされてしまいました。
「つっ…包んである紙が汚いから、とりかえてるのっ」…「何も言ってないよぉ」…ははは。
お天気が途中から悪くなって、お墓に行ってきたという父は(いくら言っても勝手に動き回ります)、
バスを降りたら「雹」に降られた…と言ってました。
雨のようには濡れずに済んだようですが、ほんっとにヒヤヒヤさせられます。
さて、今夜の夜なべ仕事は、なににしましょかね。
子供のころ、包丁研ぎと傘直しはきていましたねぇ。
ここは今でも包丁研ぎはきてくれるのですが、
機械でやるのです。すぐきれなくなっちゃって…。
結局次に来るまで、自分でシャーコシャーコと研いでます。
炭籠も記憶にあります。
火鉢でお餅、いいですねぇ。
いい具合に焼けるのですよね。
いいもの見つけましたねぇ。
お正月にはぜひ!
一年に一回位来ていたかも・・・
昔の人は道具を長く大事に使っていますね。
とんぼ様のコレクションを見ていてアレッ、
先日弘法さんで、持ち手は付いていませんが
炭を入れるかごを買ってきました。
中に黒い紙?が貼っています。
火鉢でお餅を焼きたいなぁと思っているのですが
いつになる事やら・・・