先日、いつもの呉服屋さんに、着物とは全く関係のないことをちとお願いしてあったので、
午後立ち寄ってくれました。でも家に上がればやっぱり「着物の話」になるんですー。
この前のいただきもの、ちと自信がなくて見ていただきました。
トップの大島です。
大島だとは思うんだけど、ちょっと手触りが…という自信のなさ。
かといってこれは村山大島…ではない…と思う…なんていう状況でした。
7割は「本場大島、であろう」なんですけどね。
で、呉服屋さんも「大島だよねぇ…」と言って「古いね」と聞くので、
裏紅絹の時代…と言ったら「あ、大島だわ」と。
一口に本物大島と言っても、戦前戦後で微妙に違うのだそうです。
まぁ糸の質の違いとか、年代による事情とか、いろいろありましたからあの時代は。
それで大島ということで落ち着きはしたのですが「着るの?」と呉服屋さん、
その顔には「まさかねぇ」というのが字幕スーパーで出てるし。
まぁ真ん中の赤が、いかにもかわいくて…。
これはアンサンブルで、着物の方は解いてありましたが、羽織はそのままです。
しっかり「一元」ですよ。きれいな千鳥格子でしょ。
この前の梅柄羽織の解き、それも見せましたらいい生地で手描き、贅沢な一枚と言われたので、
少し若向きだけど、羽織で着るつもり…と言ったら、あ、アナタは着ないね、と即「却下」。
なんでよぉぉと膨れたら「1月と2月しか着られない柄よ」
だからなに…「あんたいつ着物着てるのよ」…ははははは、と笑うしかない…。
ま、考えてみりゃそうです。すると、羽織からは道行になるから(逆は原則できません)、
道行の方が着ると思う…と言われました。なるほどね。
いずれにしても「着物好きな方だったんだねぇ。いいものだわよ」と言っていただきました。
更にこんなのもいただいたのです。
出した途端に「これこそ大島」と呉服屋さん。しなしなでスルスルです。
おしゃれーな龍郷柄。こういうの好きですー。織はぜいたくに「割り付け」です。
よく着こんだ着物を繰り回して、短い目の道中着にしたようなのですが、
残念なことに濃い茶シミが…。こんなシミのまとまりが、衿の前、袖口ちかくに数か所。
もったいないですねぇ。衿のシミはなんとか縫い直せそうと言われましたが、
いっそ黒繻子で掛け衿にして、袖を船底に縮めて、ひっぱりにして着ようと思います。
そしてあの「うねうね織りの無地」は、色喪にすることにしましたが、抹茶色といったら、
あの色は意外と着物になるとハデになるから「喪」専用ならやめたほうがいい…と。
プロのアドバイスはありがたいですね。それでブルーグレー…でいきましょかと。
グレー…という話も出まして、それなら90過ぎても着られるよね、とは言ったのですが、
あと3年後には、母の7回忌です。その時にグレーじゃちとかわいそうだから、
グレーに色味持たせた方がいい…ということで、グレーにやや青みがかかった色に決定。
一度脱色しますが、広げてみたらヤケとヤケてないところの差が大きいので、
薄い色を掛けると、脱色と言っても真っ白になるわけではないので、
元の薄いところ濃いところが、そのまままだらになってしまいます。
ブルーグレーかややグリーンが入った感じなら大丈夫とのことで、
次回くるとき、色見本を持ってきてくれるそうです。
色無地は持っていても喪にはちとハデなので、これを作っておけば、
この先の法事も安心です。それにしても、お支払いの関係で、手を付けるのは来年ね…でした。
シミが取れるといいのにね。
先日の白生地、ブルーグレーにされるんですね。
染め上がったらまた見せて下さいね。
昨日自己紹介させていただきましたが
今日からは着物談義のお仲間入りさせてくださいね。
古い着物のくりまわしをアレコレ考えるのは楽しいですねえ。私も箪笥の引き出しから出して終日眺めて結局またもとに戻したりしています(笑)
それでも去年はやっと大好きな紬を一枚だけ洗い張りに出し仕立て直してもらいました。とっても綺麗になって益々大好きなとっておきの着物になって帰ってきましたよ。
なんだかんだといっても大島はこうした伝統的な柄が一番好きです。
シミが取れると良いですね。
リメイクに使うときは色が少し入っているほうがインパクトが出ていいかなと思うのですが、着るにはこうした派手な色が入っていない方がいいですねえ~
通常の大島は奄美大島のことだから、産地が村山ということで、二流品?まがい物?なんでも知っていらっしゃるとんぼ様教えてくださいませ*\(^o^)/*
このシミ、最初は焦げ跡かと思うほど濃いんですー。
呉服屋さんも「ちと無理だろねぇ」って。
普段着ならいいかぁと…。
袖口なので、袖だけ外して短くすれば、
シミが下の方に回るかなぁとか
いろいろ考えています。もったいないですもんねぇ。
ブルーグレー、たまたま近くにたたんであってあった
息子のズボンがその色で、
「あんな感じ」と言ったのですが、
ちょっとずれると、青の薄いのになっちゃうかなーです。
じーっくり色を選んで染めてもらいますね。
ようこそ!コメントありがとうございます。
着物って洗い張りすると、ほんとにピシッと
きれいになりますよね。
紬は特に水をくぐるほど、着易くなりますし。
母も紬好きでしたので、私もしっかり似ちゃってます。
着物談義、細々と続けていきますので、
よろしくお願いいたします。
復刻版の銘仙柄も、なんかへんに今風が入って
なんだかわからない感じ…の気がします。
復刻とは何を復刻するのか…で、
どうしても現代のテイストを入れなければならないのなら、
復刻版なんて言わないで「ニュー」でいいんじゃないかなんて。
この「赤」手に持って見ていると「いけそう」な気がしますが、
ほんっとハデです。
紬はジミ…のイメージですが、やっぱり「若い人向き」ってのは、
ちゃんとそうなんですよね。
これは、お譲りすることにしました。
「村山大島」は、そのまま「産地名」です。
今の時代、奄美大島のものが、高級ブランドとして
世に知られていますから、村山はまがい物、二流品って
そう思われることが多いんですけどね。
村山は、東京の武蔵村山、あたりのこと。
元々江戸時代から、江戸の外周、つまり東村山もそうだし、
八王子、飯能、少し上に行くと有名な桐生、伊勢崎などは、
織物が盛んだったわけです。
戦争という嫌なもののおかげで、いろんなものが
ダメージを受けましたし、せっかく復興しても、
今度は着物の需要が減る一方になってしまいました。
それで、ちいさいところはどんどんなくなってしまったわけです。
村山も、昭和30年代には、結構見たもの、
これは母の言葉ですが…。
村山大島は、奄美大島の柄ゆきや織り方をまねて
作られたものです。本場大島は高いから、
にている村山を着よう…だったわけです。
ただ、マネっこの偽物かと言ったら、そうではありません。
今、ブランド物のコピー商品というのがありますが、
あれは「本物○○ですよ」と言って、質の悪いものを
だまして売ることですね。
村山大島は「村山で作った大島の柄ゆきのもの」と、
ちゃんとわかるもの、です。
これについては、過去に書いてますので、
よろしかったらご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/tombo624/e/1021ed51c4e2376a73228331a3789e48
村山大島の着こんだものは、着易いですよ。
膨大なブログの中から明快な回答を探していただき、感謝致しますm(__)m
内容の全ては私の着物に関する知識ではわかりませんが、色々な例えの中から、凡そ理解出来ました。少なくとも偽物では無いので安心しました。逆に大島と謳っている品も本場大島ばかりとは限らないんですね。証紙付きの大島なんて見たことありませんから、大島と言われたら全て奄美大島だと思っていました。
これからも自分で触った感じでは到底判断出来ません(笑)
沢山のお時間割いて頂き、ありがとうございましたm(__)m
これからも質問攻めになると思いますが、嫌わずお付き合いください。
追伸 なんば歩き中々難しいです。
お役にたてることがあればと思って書いていますから、
どうぞご遠慮なく、ご質問なさってくださいね。
私でわかる限りのことは、お答えさせていただきますから。
なんば歩きは苦労しますよね。
ところで、ふと思いついたのですが、
草履の履き方…要は足の親指と第二指で
クッと力を入れて、鼻緒を挟む動作ですが、
家の中で履く「布草履」ってありますよね。
私も今履いています。
あれで家の中でけいこするといいですよ。
子供のころからゲタになじんでいると、
履物を履くときに、足が自然と「靴バージョン」
「草履バージョン」に切り替わるのですが、
ゲタの経験がない人は、これで練習できるのではないかと。
意識的に、足の指2本で挟む、締め付けるという感覚を
続けてみる…ということです。
ムリにやると足がつりますから気を付けて。