先日写真をアップした色鉛筆です。
名前を「色辞典」といいます。最初に買ったのは第1集が出てすぐだったと思います。
今3集まで出ています。
帯の説明によれば「樹木の色、花の色、鳥の色を集めた第1集」
「エコロジー・カラーをを加えた第2集」、「つややかな蛍光色を加えた第3集」だそうです。
上の写真の左側が1集ですが、本のようになっていて、3冊で一組。
こちらが最近入手の第2集なのですが、あけるとこんな感じです。
普通の色鉛筆にはない色ばかりで、また名前が洋名と和名の両方ありまして、
私は最初名前に惹かれて買ったみたいなところがあります。
ちょっとよってみますと…
ちょっとピントきてなくてすみません。何のためのカメラじゃ…。
読めましたか?3番目は「土器」と書いて「かわらけ」、今のお若い方は「かわらけ」もご存じないかもですね。
「素焼きの陶器」、神社などで縁起物にもらったり、かわらけ投げなどで使われる丸い小さいお皿などです。
洋名は「テラコッタ」、おぉそうでした。
仙人掌はサボテン、難読漢字によく出てきますね。
「濃藍」は「インディゴ」となっていますが、「染色」の場合の「本藍」と「インディゴ」は違います。
このお話しは、また「染めること」のお話しで書きますね。
どちらにしても、藍からとる濃い青であることにはちがいありません。
洋名の場合、何しろ英語と言うのは元が゜26文字しかありませんから、
日本名のように「新しく言葉を作ってつける」、つまりごく薄い青を「瓶覗き」なんていうような
しゃれ方はできません。そのかわり別のイメージの膨らませ方をします。
私は特に色の世界の呼び方では、英語の名づけ方ってステキだなと思っています。
例えば「ミッドナイト・ブルー」、真夜中の青…って真夜中って真っ暗闇じゃんと思うけど、
例えば絵本の夜空は黒より「紺系」が多いです。輝く星のある空は真っ暗ではない…のイメージでしょうか。
とても濃い、闇に近いような青…なるほどなと思います。
また地名がつくものが「プルシアン・ブルー」「エジプシャン・ブルー」など、
昔、顔料を争奪したようなころに、貴重といわれた青です。
この前の顔料のところでは省略しましたが、エジプトは天然素材の「青」がすくなかったため、
合成して「青」を作り出した国です。それがエジプシャン・ブルーで、アレキサンドリア・ブルーとも呼ばれます。
このあと「クレオパトラ・ブルー」なんてのも出てきます。
「プルシアン・ブルー」は、日本では「群青」と呼ばれる色。元々「陶器の色づけ」のために作られました。
これは日本では「ベロ藍」と呼ばれます。たまに商品説明などで「ベロ藍」と言う文字を見ることがあります。
最初に作られたのがドイツであったため「ベルリン藍」と呼ばれそれがなまって「ベロ藍」になった、です。
さて、青いお話しばかりかいてしまいましたが、色って本当にきれいなものだと思います。
何も絵を描かなくても、色鉛筆の名前を一つ一つ見ては由来を考えたりしていると…あぁこの忙しいのに。
油絵の具の濁りをあまりうまく使えなくて、小中高とずっと水彩だけ、それもめんどうになって
いまや色鉛筆ばかり。それでも最近のは水筆を使うと水彩みたいに伸びてくれるので…。
と、私はなんで遊ぶことばっかり考えとるんじゃ…。
おしまいに…色鉛筆はエンピツ削りでは削らずに、ナイフや、昔でいうなら「肥後守」で少しずつ、
その絵を描くのに必要に太さに、芯を削って使います。
今の子は、これ使えるのでしょうか…。
何本か行方不明になってしまったのもありますが笑
着物が好きな人って、色にこだわりがある人が多い気がします。着物も帯も、多少袖の長さとか帯結びの違いがあっても、同じ形のものを切るわけですから、色とか質感に対する感覚が生かされる気がします。
和名どちらもすぐに分かっていいですね。
それにしても誰が付けたのか風情があるけど
ひらがながふっていないと別の辞典がいる
私です。
私も、持ってまーす(^○^)
高校生の時(20年以上前!)に買ったものなので、
水でぬらした筆で・・・ということはできませんけど。
こういうものは、見ているだけで幸せな気分になります!!
いろいろな物の色見本とかも大好きです!
和名が並んで表されているなんて、日本文化を大切にする良い色鉛筆。
欲しい位ですが、この色鉛筆あまり使われていませんね。
工房でも職人さんに渡す雛形に色を縫って使っていました。
こうすると事故や失敗が防げるからです。
今はパソコンで色付けしたものが楽です。
色で思い出しましたが、昔一世を風靡した染めがありました。
名付けて「春泥染」
泥に染料を混ぜて染め付けたものと言うふれこみで、素晴らしい深い色が凄まじい人気だったのです。
この染が下火になったある日、その染屋の親父が良い臙脂色を出す為に牛の血を混ぜた事を告白。
場から分けてもらったのだとか。
聞いたものは絶句、もうどうしようもありませんからね。
着物は洋服とは違う色彩感覚でないと、
それでなくとも「柄 on 柄」ですからねぇ。
洋装感覚で選ぶとジミになりすぎるか、
ポイントのない着方になるキライがあります。
あとは「その人にあった着方」ですね。
楽しんで着るのが一番ですが…。
色ってこんなにあるんだ…なんて
当たり前のことを思ったりします。
振り仮名ついてないと、ほんともう一冊辞書がいります。
最初「土器」ってみたときすんなり
「ドキイロ」って読んで、あれっ違うよ、と
ルーペ出して確認しました。
日本語も色と同じで豊かですね。
私もなんかしら色見本というと、手にとってしまいます。
以前ブラインドの色見本がぶらさがってて、
きれいだなーと虹みたいに広げてたら
店員さんが、ご自分のお部屋のですかー?
まさか見本がほしいとは言えずに、
早々に退散しました。
何回かひっこしているうちに、スケッチブックが
なくなったのですが、色鉛筆でちゃちゃちゃと
なんか描いてました。
これは減るのがもったいなくて…って
シブチンですね。
動物の血は、太古の昔に使われたそうですし、
「原点に戻ったけとか言っちゃって…。
変質しなかったんですかね。