不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

色鉛筆

2010-12-02 14:00:26 | つれづれ

 

先日写真をアップした色鉛筆です。

名前を「色辞典」といいます。最初に買ったのは第1集が出てすぐだったと思います。

今3集まで出ています。

帯の説明によれば「樹木の色、花の色、鳥の色を集めた第1集」

「エコロジー・カラーをを加えた第2集」、「つややかな蛍光色を加えた第3集」だそうです。

上の写真の左側が1集ですが、本のようになっていて、3冊で一組。

こちらが最近入手の第2集なのですが、あけるとこんな感じです。

 

     

 

普通の色鉛筆にはない色ばかりで、また名前が洋名と和名の両方ありまして、

私は最初名前に惹かれて買ったみたいなところがあります。

ちょっとよってみますと…

 

   

 

ちょっとピントきてなくてすみません。何のためのカメラじゃ…。

読めましたか?3番目は「土器」と書いて「かわらけ」、今のお若い方は「かわらけ」もご存じないかもですね。

「素焼きの陶器」、神社などで縁起物にもらったり、かわらけ投げなどで使われる丸い小さいお皿などです。

洋名は「テラコッタ」、おぉそうでした。

仙人掌はサボテン、難読漢字によく出てきますね。

「濃藍」は「インディゴ」となっていますが、「染色」の場合の「本藍」と「インディゴ」は違います。

このお話しは、また「染めること」のお話しで書きますね。

どちらにしても、藍からとる濃い青であることにはちがいありません。

 

洋名の場合、何しろ英語と言うのは元が゜26文字しかありませんから、

日本名のように「新しく言葉を作ってつける」、つまりごく薄い青を「瓶覗き」なんていうような

しゃれ方はできません。そのかわり別のイメージの膨らませ方をします。

私は特に色の世界の呼び方では、英語の名づけ方ってステキだなと思っています。

例えば「ミッドナイト・ブルー」、真夜中の青…って真夜中って真っ暗闇じゃんと思うけど、

例えば絵本の夜空は黒より「紺系」が多いです。輝く星のある空は真っ暗ではない…のイメージでしょうか。

とても濃い、闇に近いような青…なるほどなと思います。

また地名がつくものが「プルシアン・ブルー」「エジプシャン・ブルー」など、

昔、顔料を争奪したようなころに、貴重といわれた青です。

この前の顔料のところでは省略しましたが、エジプトは天然素材の「青」がすくなかったため、

合成して「青」を作り出した国です。それがエジプシャン・ブルーで、アレキサンドリア・ブルーとも呼ばれます。

このあと「クレオパトラ・ブルー」なんてのも出てきます。

「プルシアン・ブルー」は、日本では「群青」と呼ばれる色。元々「陶器の色づけ」のために作られました。

これは日本では「ベロ藍」と呼ばれます。たまに商品説明などで「ベロ藍」と言う文字を見ることがあります。

最初に作られたのがドイツであったため「ベルリン藍」と呼ばれそれがなまって「ベロ藍」になった、です。

 

さて、青いお話しばかりかいてしまいましたが、色って本当にきれいなものだと思います。

何も絵を描かなくても、色鉛筆の名前を一つ一つ見ては由来を考えたりしていると…あぁこの忙しいのに。

油絵の具の濁りをあまりうまく使えなくて、小中高とずっと水彩だけ、それもめんどうになって

いまや色鉛筆ばかり。それでも最近のは水筆を使うと水彩みたいに伸びてくれるので…。

と、私はなんで遊ぶことばっかり考えとるんじゃ…。

おしまいに…色鉛筆はエンピツ削りでは削らずに、ナイフや、昔でいうなら「肥後守」で少しずつ、

その絵を描くのに必要に太さに、芯を削って使います。

今の子は、これ使えるのでしょうか…。

 

 

 


コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 年賀状 | トップ | 頂き物を袴下に… »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (さえ)
2010-12-02 14:29:26
私もこれ持ってます。
何本か行方不明になってしまったのもありますが笑
着物が好きな人って、色にこだわりがある人が多い気がします。着物も帯も、多少袖の長さとか帯結びの違いがあっても、同じ形のものを切るわけですから、色とか質感に対する感覚が生かされる気がします。
返信する
Unknown (陽花)
2010-12-02 17:03:11
こういう色鉛筆を持っていると、洋名
和名どちらもすぐに分かっていいですね。
それにしても誰が付けたのか風情があるけど
ひらがながふっていないと別の辞典がいる
私です。
返信する
Unknown (チーママ。)
2010-12-02 21:14:52
とんぼさん、こんばんは~
私も、持ってまーす(^○^)
高校生の時(20年以上前!)に買ったものなので、
水でぬらした筆で・・・ということはできませんけど。
こういうものは、見ているだけで幸せな気分になります!!
いろいろな物の色見本とかも大好きです!
返信する
色鉛筆 (otyukun)
2010-12-02 22:00:19
良い色鉛筆ですね。
和名が並んで表されているなんて、日本文化を大切にする良い色鉛筆。
欲しい位ですが、この色鉛筆あまり使われていませんね。
工房でも職人さんに渡す雛形に色を縫って使っていました。
こうすると事故や失敗が防げるからです。
今はパソコンで色付けしたものが楽です。

色で思い出しましたが、昔一世を風靡した染めがありました。
名付けて「春泥染」
泥に染料を混ぜて染め付けたものと言うふれこみで、素晴らしい深い色が凄まじい人気だったのです。
この染が下火になったある日、その染屋の親父が良い臙脂色を出す為に牛の血を混ぜた事を告白。
場から分けてもらったのだとか。
聞いたものは絶句、もうどうしようもありませんからね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2010-12-03 18:21:30
さえ様

着物は洋服とは違う色彩感覚でないと、
それでなくとも「柄 on 柄」ですからねぇ。
洋装感覚で選ぶとジミになりすぎるか、
ポイントのない着方になるキライがあります。
あとは「その人にあった着方」ですね。
楽しんで着るのが一番ですが…。
返信する
Unknown (とんぼ)
2010-12-03 18:24:03
陽花様

色ってこんなにあるんだ…なんて
当たり前のことを思ったりします。
振り仮名ついてないと、ほんともう一冊辞書がいります。
最初「土器」ってみたときすんなり
「ドキイロ」って読んで、あれっ違うよ、と
ルーペ出して確認しました。
日本語も色と同じで豊かですね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2010-12-03 18:26:40
チーママ。様

私もなんかしら色見本というと、手にとってしまいます。
以前ブラインドの色見本がぶらさがってて、
きれいだなーと虹みたいに広げてたら
店員さんが、ご自分のお部屋のですかー?
まさか見本がほしいとは言えずに、
早々に退散しました。
返信する
Unknown (とんぼ)
2010-12-03 18:29:25
otyukun様

何回かひっこしているうちに、スケッチブックが
なくなったのですが、色鉛筆でちゃちゃちゃと
なんか描いてました。
これは減るのがもったいなくて…って
シブチンですね。

動物の血は、太古の昔に使われたそうですし、
「原点に戻ったけとか言っちゃって…。
変質しなかったんですかね。
返信する

コメントを投稿

つれづれ」カテゴリの最新記事