ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

お化粧の本

2009-10-06 22:12:22 | 本・マンガ・絵
入手したとき、なにやら忙しくて写真だけ眺め、
ロクに読まないままず~~とそのまんま…でした。
天気も悪いし…と思い、今日はゆったり広げてみました。
詳細はこちら…

江戸300年の女性美 化粧と髪型 (大江戸カルチャーブックス)
村田孝子
青幻舎

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題名どおり「江戸時代のお化粧と髪型」についての本です。
中を出せないのが残念なんですが、写真と浮世絵がいーーっぱいです。
かつらですが、ほんとに結ってある写真もたくさん!
せめて目次にある内容だけでもちょっと

お化粧のほうは
「洗顔と歯磨き」
「江戸の化粧水」
「白粉」
「紅」
「お歯黒・眉」

髪型のほうは
「洗髪・整髪
「髪型」
「髪飾り」

このほかに別項があり、髪型のいわば「カタログ絵(浮世絵)」とか、
当時の豪華な化粧道具の紹介などがあります。

私はお化粧は、とりあえず「ヒトサマに迷惑かけないため」に?
白粉をちょっと塗って、半欠けのちょぼちょぼ眉毛だけは描いて、
まぁ遠出の時は、一応口紅も…程度です。ほんとにかまわなくなりましたなぁ。
女はいつまでも「オシャレ心」を失ってはいけないといいますが、
着るものの方は(着物の場合)、そりゃもぉ!なのですけれど、
カオのつくりとなりますとねぇ…めんどくさいが先ですね。
いつぞや、よそ様のブログで「老眼になってきて…」というお話がありましたが、
老眼の早かった私は「眉毛」を描くのに毎度苦労しています。
メガネかけると眉が描けない…メガネとると眉が見えない…。
私のメガネは丸っぽいので、ジャマなんですよ。
そこで最近はこれ…「とんぼ柄」なんですよー。
「いわゆる「携帯用」として度数で分けて売ってるもの。
和モノやさんで見つけました。


  

        とんぼですっ!
     


「緊急用?」でして、私、最近益々忘れっぽいもんですから、
外出にメガネを忘れた場合のために、いつもバッグにいれてあるものです。
なんたってメガネがないと商品の説明も値札もなんにも見えないんです。
「300円」と「800円」がわからない、ではなく
「0」がいくつついているかわからないレベル…ヒサンです。
これだとレンズが細いので、眉を描くのにジャマになりません。
モンダイは「よし!描けた」と、
このメガネを化粧台においたままでかけてしまうこと。緊急用になりまへんがな。

ともあれ、その程度の化粧はするのですが、だいたいカオも「洗いっぱ」だし…。
この本を見ていたら、やっぱり女はちゃんとしなくちゃね…と思いました。

江戸時代は「白・黒・赤」の三色、というシンプルなもの。
つまり白粉と眉(鉄漿)・紅、今のようにオークル系だのピンク系だのもないし、
パールトーンだの「ぬれた感じ」だのもなし…。
おまけに、当時は身分や立場、年齢で髪型が決まるっているとか、
嫁に行ったら眉を剃り鉄漿をつけるとか…。
さまざまな「規制」もあれば「習慣」もあって、
なんでも好きなようにできたわけではありません。
そんな中で、女たちはいつも「きれいであること」をがんばっているんですねぇ。

眉剃りは、今の私たちが見ると、なんか間延びしておかしなものだし、
鉄漿なんか、実際はに海苔がベッタリついたみたいで笑っちゃいます。
でも、当時は逆にそれが「誇り」だったりすることもあって、
例えば眉をそり鉄漿をつけることで、自分は妻であり母でもある…というような。
この本によれば「眉剃り」は、明治の開国時に外国人が気味悪がったこともあり
昭憲皇太后(明治天皇の奥方)が、率先してやめさせたと…。
この方は服装のほうも「洋装」を女性にも広めるために、結婚後は寝巻き以外、
一生、洋装ですごされたそうです。

さてさて、女だの色気だの、納戸の奥の棚に、
放り上げたまんま忘れていたような気でいましたが、
こんな本を見ていると、やっぱり気になります。
口紅なんか、もう何年も気にせずおんなじ色を使っていますけれど、
年代で似合う色もかわるはず…ちっと「メイクアップ品」を
チェックしてみようかという気になりました。
次に着物を着るときは、アイシャドウなんかも気にしてみるかなぁ。


もう一冊、こちらは「実業之日本社」から出ているガイドブック。


     


詳細はこちら
京都おさんぽマップ (ブルーガイド・ムック)

実業之日本社

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この本に、いつもコメントをくださる「染工房 遊」様が載っています。
ご本人のブログでもご紹介されています。
私も京都については、いろんなガイドブックを見ていますが、
この本は「ダイジェスト版」としてけっこういいと思います。
ガイドブックは、何を知りたいかで選ぶわけですが、
最近のものは「食べること」が結構多くて、私にはあまり用がありません。
また京都は神社仏閣ばかりですから、有名なところだけでも、
何ページにもわたってしまい、結局使うのは中の数ページくらいのもの…。
この本は、おさんぽマップという名前の通り、モデルルートがあって、
その中のポイントとなるところの、要点紹介だけ。
ちなみに、いつも時間があれば必ず行く「清水寺のちゃわん坂」も載っていました。
これは「清水新道」と呼ばれる裏のもうひとつ裏の参道ですが、
お店の名前は地図に入っていても、写真も説明もありません。
でも、いけばお店があるのはわかりますし、楽しいんですよ、ここ。

「遊」様のお話ですと、取材はなかったそうですから、
広告費もらってちょうちん記事を書く…なんてことはないようです。

これを持って京都に行きたいのですが…さていつのことやら…ですねぇ。
そのときに備えて、今から「お肌の手入れ」を…、
いやその前に「台風の備え」ですわ。
あさってあたり…だそうですが、今度ばかりはよけられないみたいです。
皆様どうぞおきをつけて…。




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4 コメント

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Unknown (陽花)
2009-10-06 23:32:52
お化粧って面倒ですよね。
私も出掛ける時は最低限の化粧水、乳液、
固形のファンデーション、眉墨、口紅、それに
頬紅を少しだけの数分で済む化粧なんです。
下の娘が家にいた頃には時々顔のマッサージを
してくれたんですが、その時は次の日の化粧の
のりがよくって、やっぱりお手入れが必要
なんだわと思いながら今はまったくしていませんわ。
返信する
Unknown (ゆん)
2009-10-07 12:12:03
こんにちは~

 この本、大好きです!でも・高い…何度も図書館で借りて眺めてます

 ああ・憧れます…。自毛での結髪…私は太さも量も乏しい髪なので、あんこ詰め放題になると思いますけど…。
 お化粧に至っては、全くの「予選落ち」組です。産後、「麻呂眉」になってしまったので、眉だけは描いてますが…

 台風への備え、どうぞ万全になさってくださいね!息子さんの体調が気がかりですね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2009-10-07 17:09:28
陽花様
ほんとにめんどくさいです。
まぁしたところで、代わり映えのするカオじゃ
ありませんし、よけい手抜きになります。
最近は冬になると、さすがに粉ふいたみたいに
ひどくなるので、とりえず忘れたころに?
クリーム程度、塗ってます、ははは。
返信する
Unknown (とんぼ)
2009-10-07 17:11:07
ゆん様
私もアマゾンの古本をずっと待ってたんです。
でも、これって古本でなかなかでないんですよね。
スピード注文だと送料かからないので、
あきらめて買いました。
楽しい本ですよね。
見終わると、やっぱり「ちっとくらいは
手入れしなきゃ」と思います。
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