今日は昼間暖かく、風もなくて、なんだかホッとする陽気でした。
もちろん、油断はできませんが…。
とりあえず、気になっていた羽織、1月6日にご紹介したものの解きを洗って張りました。
まずは解いてみたら…これがいつもドキドキなんですが、予想以上にダメージ多く、
ツギアテの部分も、思ったより広くて大きくて…でした。穴もあいてたし~。
左の下、なんか重なっているところ「ツギ」です。縫いあとのヒケがひどくて、たっぷりかぶせてありました。
とりあえず…触った感触もそれほどべたつきも感じられませんでしたので、水洗いだけにしました。
汚れはほとんどなく、ちょっと色落ち…。あ~~やっぱり落ちたか~、でしたがしかたありません。
なにしろ薄い錦紗、縮むだろうなと覚悟していましたが「思いっきり」縮んでくれまして、
薄いので、切れてしまうのではないかと心配しながらやまほど伸子を打ちました。
毎度、伸子張りをするたびに「このワザと道具は、いったい誰が思いついたのだろう」と感心します。
私はたいがいが「加工用」なので、ふのりはほとんど引きませんが、ただ水洗いして張っただけでも、
ピンとしてツヤが出ます。今回はちょっと色が落ちましたがさっぱりしました。
ハリについては並べてみました。左が伸子張りしたもの、右がこれからのもの。
錦紗はシナシナがミリョクでもありますが、このハリを見ると、なんか生き返ったかな、という気がします。
色の変わりは写真ほどではありません。ツヤが出る分光の反射がかわるのでしょうか。
解いたときにジミめだけど、やっぱり半幅帯がいいなぁ」と思ったのですが、
柄が少ないうえ、反物の左右に分かれています。傷みも反端の方に集中していますので、
普通の仕立てではなく、ひもを作るときのように、裏の真ん中に縫い目を持ってこようかと。
裏は真ん中に縫い目が入ってしまうので、結んだときそこが見えてしまうのですが、
裏が見えても大丈夫なように、何か工夫して、こんな感じに柄が入るように。
この、ケーキにつかうピックみたいな「かかしさん」がお気に入りです。
明日はまた寒くなるそうですが、つづけて張ってしまいたいと思っています。
伯父の葬儀は、例によって横浜の事情?で母の時よりはマシですが、それでも5日待ち、月曜日です。
身内がなにしろ茨城と福島…この前も、大きな地震があって電話で無事を確認しましたが、
遺族も「こんなときなのでいいから」…と、家族葬のタイプでこじんまりやるそうです。
でも、葬儀の大きさに関わらず…待たされるんですけどね。
できればお天気だといいんですが…。
汚れが取れた!っていう色の変化が出てますね。それにしても、伸子をする事で随分幅が
広がるものだと感心します。
張っていた姿です。
風にゆらゆらと揺れていましたっけ。
立て板にも張っていて、パリパリッ!!と
剥がすときの音も聞こえてきそうです。
とんぼさんの伸子張りをみていると
春を感じてきました。
伸子張りは春から初夏にかけての
風情のような気がしますが、
どうでしょうか。
ほんとにぱりっとして気持ちいいです。
最初にこれを考えた人はすごいですね。
衣替えの時期にやることがおおいですから、
春と秋、なのだと思います。
また母は、季節に関係なく、何か作り直すときは
板出して張っていましたね。
天気がよくて、少し風があって…と言う日ですから、
なんとなく「うらうらした日」の思い出が多い気がしますね。
そして 立て板は母が利用していました。
懐かしい風景です。
洗い張りが済んだ生地はやはりすっきりしていますね。
とんぼさんのブログを見ると 出来もしないのに
ついついやってみたくなる 身の程知らずです。
張り板の乾いた布をはがすの、好きでした。
もうほんとに「見ない風景」ですね。
道具さえあれば、ダレでもできることです。
楽しいですよー、ほんとにさっぱりしますから。