ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

着付けを教えてと…

2013-06-01 20:51:51 | 着物・古布

 

写真がなくて…結婚直後の私です。当時住んでいた二間のアパートの近くです。

着付けが短めなのは、狭いアパートの部屋ではゾロリと着ていられませんでして…。

えぇコタツに引っかかってころびそうになったりしてましたわ。このころはよく着物着てましたねぇ。

ドハデなウール、母が選んだものでして、私はこんなのイヤだといったのですが、

「30までしか着られへん色や。文句いわんと持っていき」…当時28でっせ。

「あと2年やんけ」と思いながら着てました。実際には30すぎても着てましたけどね。

 

 

さて、着方を教えるお話ですが…。

友人なんですが、娘さんに教えてやってほしい…と。まだ少し先のことなのですが…。

「えっ私、ただの着物好きおばさんだよ」「だからいいのよ」「あ、月謝かかんないしね」

で大笑いになりましたが、当然友人は「払う」と言います。頂くつもりはありません。

ちゃんとイチから人さまに教えさせていただくのは、私にとっても初めてのことですから、

私も「生徒」です。お互いに、いろんなことがみつかるといいなと思っています。

 

なので今は「どんなふうに、いや、何を教えたら、いやいや聞いてもらったらいいんだろ」と、

それを考えています。

私は着付け教室に行ったことがありません。だから何をどんなふうに教えているのかも知りません。

こんな状態でいいのだろうかと思ったとき、そうだ、私は母に教わったんだ…という

実に当たり前のことを思い出しました。

私は女の子を産まなかったけど、もし娘がいたら…と考えればいい、

母が私にしてくれたことを、新しく出会う「娘」に伝えればいい…それだよね、と落ち着きました。

 

着物を着る、ということ自体は、難しいことは何もありません。

はしょって巻きつけて、腰紐締める…それだけです。あらら、大省略?

いえいえ、実は基本は本当にそれだけです。

またまた洋装のお話を持ってきますが、洋服を着るとき、丸首セーターをかぶって着る、

ブレザーのような上着を羽織る…そんなとき、知らず知らずのうちに、着たものが体に馴染むように、

あちこち引っ張ったり、肩をゆすったり…ってやりますよね。

着物も同じことで、着物が体に馴染むように、うまくおさまるべきところにおさまるように、

その作業が、着物の持ち上げ具合をきめることだったり、右前をどのくらい奥に引き込むかだったり、

どこに腰紐を結ぶかだったりするわけです。洋装よりいろんな「作業」が多いのは、

着物が体の曲線に合わせて作られたものではないから。

だから「体に添うように」着るためのコツを、いろいろ覚えればいいわけです。場数踏めば手と体が覚えます。

 

いきなり「着終わった」ところへ飛んでしまってすみませんが、着物きて帯締めて、

全部おわったら、皆さんはそのあと何をしますか?鏡の前で「最終チェック」、はい、それも大事ですが、

その最終チェックの前にひとつ…「四股を踏む」。

えぇーっあのお相撲さんの四股?いえいえ、まさか足まで上げてくださいとはいいません。

ただ、誰にも見せられないカッコではありますが、スクワットみたいなカッコです。

そんなに大きくやらなくてもいいんです。

足は肩幅くらいにひらいて、手はご自由に…そのまままっすぐお尻が後ろに突き出ないように、

膝を曲げて(ガニ股気味で)腰を少し落とします。

こうすると着物の中で「裾よけ・じゅばん」がガバと開きます。

ただし、礼装の時は、これだとちとあんまりなので、着物を捲り上げて、次に襦袢を捲り上げて…と、

トイレに入るようなつもりで、太ももの辺りまで裾除けまで全部上げます。

いずれの場合も、終わったら裾除けから順番に、きちんと納めて整えます。

なんでこんなことをするかと言いますと、着たままいきなり動き出すより、足捌きがいいんです。

例えばストッキングをはいたときとか、足にピタッとしたズボンを穿いたりしたとき、

これも人様には見せられませんが、ちょっとガニ股状態になって、膝を曲げたりしませんか?

実はけっこう自然にやっていると思うのですが…。

例えば、コピー用紙なども、包装紙を破いてきちんと重なっているものから1枚ずつ出そうとすると、

ピタッとくっついていて、取りにくいですよね。何枚か取り出して、パラパラっとバラけさすと、

取りやすくなります。あれと同じことです。

 

なんだかとんでもないお話になりましたが、とりあえず本日も、あららの時間切れ。

「着方教室」の手順は、ゆっくり考えます。 


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とんぼ)
2013-06-03 17:40:39
Akkomam様

ありがとうございます。

教えられたことは、体にしみついて、何の気なしにやっていますが、
意味があることなのだと、今更のように思います。
着物もめんどうなものになりましたが、
ラクーな着付けで、二部式やもんぺはいかがでしょう。
これから夏ですが、冬は暖かいですよ。
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Unknown (とんぼ)
2013-06-03 17:37:20
古布遊び様

ありがとうございます。
少なくとも「ここは何センチです」という教え方だけは、
しないようにしようと思っています。
教えているところを動画にするか…と、
一瞬思ったのですが、自分が写ることに気がついて、
いやいややめておこう…。
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思い出しました (Akkomam)
2013-06-03 15:59:43
そうそう、そうでした、
きちんと着付けをすませた最後に
シコを踏むような格好をさせられました。
忘れていた懐かしい思い出です。

とんぼさんの着物姿が素敵です。
私も新婚当時は後楽園に野球を
見に行くときも、着物でしたね。
大きなお腹のときもきていました。

あの頃のように普段でもちょっときてみる、
そんなことが出来る時間はたっぷりあるのに、
しないのはやはり面倒ということなのかも
しれません。

着付け教室の実況ブログを
楽しみにしています。
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Unknown (古布遊び)
2013-06-03 08:37:39
お着物姿素敵です~

ぜひぜひ頑張ってとんぼ流を教えてください。
私も近くなら伺いたいぐらいです。
とんぼさんの知識はたくさんの方に伝えないともったいないと心から思いますよ~~
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Unknown (とんぼ)
2013-06-02 23:26:15
うまっち様

お月謝のこと、やっぱりそうですね。
あちらも、時間のあるときに…というような形で
いらっしゃると思うので、時間制とか、
いろいろ友人と話そうと思っています。
ありがとうございました。

昔々、和文タイプのセンセをしていたことがあるのですが、
どうも教えるより余計なおしゃべりがおおくなりそうで…。
気をつけなきゃですー。
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Unknown (うまっち)
2013-06-02 22:47:14
人様を教えるって、本当に良い勉強になります。

私も生徒さん達の陰で、自分の気がつかないところを教えて頂いています。
教えるために自分も新たな勉強をするし



わたしも天鼓さんの言われる通りだと思います。
知り合いだから良いですよって言ってたら

帰って着付料より高価な物を頂きました。

それからは知り合いでも料金は一緒ですが

時間延長など別のところでサービスしています。
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Unknown (とんぼ)
2013-06-02 18:07:49
天鼓様

イマドキ、ウール自体が「シルック」などの化繊に押されて
なくなってきましたね。
私の手持ちウールは、これを入れて4枚くらいだったと思うのですが、
はてさて、どこにはいっているのやら。

なるほど、かえって気遣いさせてしまう…ということはありますね。
まだまだ予備段階のお話なので、細かい打ち合わせなどは、していないのですが、
友人の娘さんと言っても、すでに既婚者ですし、そのあたり、ちゃんと考えておこうと思います。
貴重なこと、教えていただいてありがとうございました。
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Unknown (とんぼ)
2013-06-02 18:03:59
陽花様

基本的なことからになると思うので、
私もイチから…のつもりで、やってみようと思います。

足捌きがよくないと、ほんと困りますよね。
私もやせているとき、巻き込みが多いのにこれを忘れて、
階段で足が開かず、突っかかりそうになりました。
ほんのちょっとのことなのに、大事ですね。
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Unknown (とんぼ)
2013-06-02 18:01:28
ジジ様

見事にやせておりました。40キロ少々のころです。
このころのウールは、結構ポップなものもありましたね。
さて、このウールはどしたっけ…です。

年とともに着方もいろいろ変わってきました。
なにより帯の締め位置が、下でよくなったことには、
年齢に感謝です。
私にも女の子はいないのですが、よそ様の娘さんでも、
伝えていきたいなぁと思っています。
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かわいいウールですね (天鼓)
2013-06-02 01:57:12
今はもうなさそうな柄のウールですね。
絹だったら、一色掛けて、もう数十年着られそうですが、ウールでは…。
着た後、裾捌きはしてます。
着せ付けをしてた所でお客様に最後にするように、と習ったので、四股の形の方は知りませんでした。
軽いスクワットみたいな形かな?今度やってみます。

着付けを教えるの、謝礼なしで、ということですが…。
着付けして欲しい、という場合の知人の話ですが、練習にもなるからただでいいよ、というと、みんなお土産のお菓子やなんやかや持ってきて…ということで、1000~3000円貰うことにしたそうです。
このへんは、それまでのおつきあいによっても違うと思いますが、ただでしてもらうと却って気を遣ってくれるので、気兼ねなく頼んで貰うにはちょっとだけ貰った方がいい、ということでした。
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Unknown (陽花)
2013-06-01 22:05:23
また着付けのお話が聞けそうで、楽しみです。
言われてみれば人様には見せられない様々な
格好を無意識のうちにしていますね。
四股をうっかり忘れて下前巻き込んだまま歩いたら足が広がらず、ちょこちょこ歩きで筋肉痛に
なった事が一度ありました。
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Unknown (ジジ)
2013-06-01 21:22:00
良いじゃないですか~。スタイル抜群!(だった?笑い)
私もも少しグレーですが幾何学模様にウールを結婚祝いに叔母が縫ってくれました。流行だったのでしょうか。今でも・・着れないことは無いと思います。
着付け習ったことがない。親や祖母に教えてもらい自然と着れるようになったいうか。襟抜きが今よりは詰まってるかなあ。半襟も少ししか出してませんでした。今は刺繍の半襟とか素敵なのがあり見せたくなりますよね。
来た後、四股は踏ませんが(笑) 両足をガバッと開きます。動きやすくするため。女の子がいたらなあ~とつくづく思います。そしたら私もも少し女性らしくあったかも。な~んて
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