写真は、このところ解きまくった羽織からはずした「羽織紐」です。
ちょっと昔のものらしい、雰囲気たっぷり…。まだまだ使用可能…ちと短い気もしますが。
まずはベンジンのお風呂…それからヤカンにお湯を沸かして房をストレートパーマ?
糸の切れはないので、まだまだいけますし。
ちょっと薄汚れてはおりますが、ステキな組目と色だと思います。
実は…私は織り紐を選ぶのが、大の苦手です。
かつては「昭和丈」の羽織が余り好きではなかったのと、衿が着物の衿になぞえになるのが好きで、
ほとんど道中着ばかり着てきたということもあります。
母は道行が好きで、私にも何枚か作ったり譲ったりしてくれましたが、
道行に関しては、あの「スクエア・ネック」が好きくない~。
考えてみれば、食わず嫌いのところもあったりしますし、
母がいつも「娘らしく」だの「粋なんぞ目指すのは10年早い」だの言うものですから、
ちょっとへそ曲げたり…で、羽織というものから、長らく遠ざかっておりました。
好きな長さでいいじゃんと思ったり、まぁ羽織ってのもおもしろいもんだよね、なんていう
「やっとの成長」から、50代で羽織を気にするようになったというのが、私の「羽織歴」。
早い話が、羽織についちゃビギナーみたいなもんなんです。
まあ色柄などは、問題なく好きなように考えられるのですが、紐、これがねぇ…難儀です。
まず、なんかねぇ…羽織の紐って好きくな~い…と思ってしまう。
実はこれ、帯のアタリがゴチャつくのが好きじゃないからなんです。
着物、帯、帯締め、羽織、羽織紐…、しかも帯締めの上に羽織紐…と、
「結び目」が二つ並ぶ…これだけのものを、どうやってすっきりまとめろと言うんじゃ…と。
困ったときの母頼み…で、羽織を着始めたころケンメイに思い出したのですが、
母が言っていたのは「羽織の紐は、あるときはある、ないときはない、がええんや」…なぞなぞかいっ!
つまり、羽織の紐があったほうがいいときは目立たせるように、
あまり目立たせたくないときは、印象を薄く…と、まぁたぶんそんなことだろうと思ったのですがねぇ。
羽織紐というのは、例えば礼装に使うときのものなどは、当然「白」などでOK。
それ以外のオシャレ用は、着物の色柄や雰囲気に合わせたものが主になると思うのですが、
皆さんは着物ごと、或いはコーデにあわせて、紐を変えておられますか?
実は、母も羽織はそんなにきませんでした。
人にあれこれ言っておりましたが、母だって道行派だったわけですから。
母の昔の写真を見ると、お下げ髪に、銘仙の羽織など着ているものがあります。
どんな紐だったのか、今となってはわかりません。
というわけで、早い話が「私は羽織紐がうまく選べない」のです。
自分の好きな色で帯締めを組んでいただいて、またそれにあわせて羽織紐も組んでいただきました。
この一揃いはお気に入りなのですが…。
なんでこんなにまとまりが難しいのか…となると、実は羽織の歴史ということにも関わってくるわけです。
つまり、元々は織りは男のもの。男性は女性のように太い帯は締めませんし、帯位置も下です。
羽織の紐がのるところは、タダの着物の打ち合わせのみ。スッキリしたもんです。
女性が羽織を着るようになったのは、幕末といわれています。
明治には女性も羽織を着られるようにはなりましたが、当初は帯締めを使わない締め方が多かったわけです。
帯の上には羽織紐しかなかった…。それが帯の形もかわり締め方もかわり、帯締めが常用の小物となり…。
でも、羽織はそのままでしたから、カラダの真ん中、帯まわりゾーンに、
いろんなものが集中するようになってしまったわけです。
それはそれなりに、新しい着物文化としてイロイロ考えられて試されて…だったものが、
着物離れが始まり、それでなくとも羽織はなくちゃいけないものではありませんから、
よけいに「こねまわされて、洗練されて」という機会をなくしたんでしょうねぇ。
というわけで…多色であわせるのが苦手な私は、羽織紐は帯締めと同じ系統、とか、
あまり目立たせたくない場合はモノトーンとか…さんざん考えて、これを買いました
昔の写真なので、小さくてすみません。「とんぼ」です。これは左右が止め具なので、すぐ止まります。
なにより「結び目が二つ並ぶ」という、私にとっての難題をクリアしてくれます。
素材が糸ではない…というのも気にいってるわけでして。
皆さんは、羽織紐を選ぶポイントとか、コーデとか、どうなさっていますか。
ぜひ、参考にさせていただきたいと思っております。
あー、たかが「紐」、されど「紐」…。
地味目羽織に、赤が入った紐が付いていたりしたら、これは若向けだなあと変えざるを得なかったり。
で、迷ったときは、とんぼさんのと同じ引っ掛けタイプ、鼈甲とか白珊瑚とか彫金とか、いろいろとオークションで買ったものを使ってます。
赤い珊瑚とかの主張するやつも混ざっているんですが、出番少ないですね~。
なるたけ、紐で付け替えようと思うんですが、付けておいて着てみたらもう一つで、付け替えるには時間切れでいつもの引っ掛け…になることもちょくちょくあり、目立つだけに難しいです。
だから、自然と中古品や新古品・・・ということで、
選べるほど種類がないのもまた悲しいことで・・・
と言うわけで、最近はそのようなリサイクルショップでは
羽織紐の箱をあさるというのが暇つぶしの・・・(^^;)
選ぶ基準は羽織の中の一色。
羽織を選ぶのも着物との色のコーデなので、
羽織紐も羽織の一部のような色にしておけば悩みも少ないです。
リサイクルショップには選ぶほど色もないので、
しぜん珍しい色があれば買っておくということになります。
それ以上に選べるほど物がないのが幸い、ということですね(^^;)
もし選べるほど持っていたら、
着てみてから(気分に)合う物を考えます(^^;)
ごちゃごちゃしないし、結構簡単に出来るんです。天然石やチェコビーズとか沢山あるんですよ。魅力的な材料。
帯締めと結びが重なるのは、なんとなく嫌です。
羽織紐を結ぶときは、帯どめをします。
羽織紐に玉がついてるときは、帯締めを結び目を出してます。
羽織紐ですが、仕立て屋さんが、残りキレでひもも仕立ててくれたものもあります。生地をほぐして房にして・・・。
自分でビーズで作ったものもあります。
私も、両端を金具にしてると付け替えが便利だなと思います。私は、怠け者なので、便利で楽なものを使いまわしてしまいがちです。
我が家には 明治生まれの祖母 大正生まれの母 そして 昭和生まれのわたくしめの羽織紐 プラス大正生まれの義母の羽織紐が わんさかとありますので
選び放題!
確かに 帯まわりに紐が重なってうるさいこと!ということはありますが・・・無い頭を振りしぼって ピッタリのコーデができた時の感動はもう天にも昇る感じです!
(ただの自己満足ですが)
それに 羽織紐がピタッと六角形に決まり房が左右対称に収まった日にゃ その日一日気分はルンルン!です!
夏には 絽や紗や羅の羽織の透け間を
お洋服の上にきて楽しむこともあります!
日よけにもなりますし 熱がこもらず快適に過ごせます!ただ難点は不器用なわたくしめは 羽織紐の交換要員として 旦那様を任命しております!
彼も いきいきとして羽織紐と格闘して達成感を味わい
「すごぉ~い!天才!」と一言誉めておけば OK!です!
昔のは凝ったものが多いですが、最近は
羽織り紐自体組む方が少なくなったのか
問屋さんでも見かける数が少ないです。
最近はビーズなど使った引っかけ式の
羽織り紐が多くなりましたね。
ほんとにいつも迷います。
羽織にはあってたのに…があったりして。
付け替えるのもほんとに面倒ですよね。
男物のように「S字金具」も考えましたが、
やはりいかついですし…。
無双のものをいろいろ探していますが、
イマイチ気に入るものに出会っていません。
まだまだ旅は続く??
そうなんです。羽織紐自体が、あまりありませんね。
私は近くに古着屋さんがないので(たんすやさんのみ)、
もっぱらオークションで探すのですが、
たいがい「5本まとめて」とか…。
この一本でいいのよ、なんですよね。
いろんな色があればいいかとも思うのですが、
新品は高いですしねぇ。悩みの種です。
手作りモノ、ステキですね。
あまり光るのは似合わないので、
以前陶のビーズをつかったものを見つけたのですが、
角ばっていたのでぶつかると帯が傷みそうで…。
丸い陶器のものなど、探しています。
私も、羽織紐の時は帯止め、がいいと思っています。
それにしてもあの「乳」というのは、
なんでああ通しにくいですかねぇ。
古着からはずすときは、もうひきちがったろかい…と、
すごいことを考えながら、ちまちまやってます。
金具、いいですよねぇ。