ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

にわか神主さん?

2012-06-29 18:39:34 | つれづれ

 

ちとピンボケですみません。先日いただいた息子のバースデー花束、ユリが咲きました。

黄色いユリもいいもんですね。そばを通るといい匂いがします。

 

 

時節がら…先日、オットの会社でも株主総会があったわけですが…。

一応役付きになってからは、総会のあとの「打ち上げ?」で「ぱーちー」にでるので、

それなりに支度をしておいたら…オットが前日に会社から電話してきて

「今社長に言われたんだけど、総会の次の日に会社の神社(よくありますね、屋上にお稲荷さんとか)の例大祭があって、

今年は会長以下、代表の何人かが神主さんとおんなじカッコで、お参りするんだって」

「あら本格的ねぇ」

「んで、俺もだって…」

「……」

「神主さんのカッコって、なんか袖の大きいアレだろ?」…着物ブログ書いてるニンゲンの相方がこれですがな。

「平安時代、十二単の時代の男の人のカッコよ」…私は「源氏物語」の光源氏を思い浮かべて言っている…。

「あぁ、あの平家のアレか」…オットはNHKの大河ドラマ、きたなーい清盛を思い浮かべて言っている…。

このズレが夫婦のズレ…いやいや、それはともかく、衣装は全部そろえてもらうとのことで、

こちらは何もしないでいいのですが「ごくろうさまだねぇ、重たいよ、キツイよ、苦しいよ」…。

ついで、履物は神主さんと同じなら「沓」よ、「靴」じゃなくて「沓」、

黒塗りで、オランダの木靴の先が四角っぽくなってるヤツ…と言ったら

「ゼッタイコケる。どうやって歩くんだ…」。残念ながらはいたことない私には、わかりません。

 

実際の神主さんの衣装は、神職の階級によっても、またそれをきて出る行事の内容でも変わります。

たまに旅番組などで、神社の関係者の方が、白い着物に袴姿でお話ししたりなさいますが、

白地に白の「織り柄(紋柄)」があるのが、一番上に位するかた。その下が紫、ついで浅葱…。

いや、これは大雑把な分け方ですが、たまに白い着物に紫の袴(織り柄あり)の方が

説明している場合がありますが、けっこう上の方のかたなんですね。

ちなみに「白に白の紋織り」の方は、全国でも何十人…というレベルだったと思います。

めったにお眼にはかかれないってことですね。

神職の階級…これはすみません、一度よみましたが「おぼえきれん」…と投げました。

とりあえず、神社の神主さん、といっても、神社にも「社格」という階級があり、神主さんにもあるわけです。

 

さて、オットとの会話にもどります。

当然ですが、祭祀となれば玉串奉奠もするわけで

「あの、なんかハッパのついた枝クルッとまわすんだよね」(神様ごめんなさいまし、オットの無礼をお許しくださいまし)

「そう、結婚式のときやったでしょ」

「30年も前のこと、覚えてないよ~」(しばいたろかいっ!)

「とにかく写真撮ってもらってね」

「誰か記念に撮ると思うよ」

「じゃなくて、まっすぐ立って、前、後ろ、横、めったに実物の写真なんか手に入らないんだから」(すっかりシゴト・モード)

こんな不信心夫婦ではありますが、無事終りました。神様、夫婦揃って失礼でごめんなさい。

 

実際には履物も雪駄ですんだようですが、装束はやっぱりキツくてしんどかったそうです。

私にしてみたら、平安衣装を着られるなんて…不謹慎ではありますが、私が行きたかった…。

で、写真は…「誰か撮ってたみたいだよ」…晩御飯抜きじゃ~~っとなったのでした。 


コメント (16)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 昭和の花が… | トップ | 今日は夏越の祓 »
最新の画像もっと見る

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おつかれさまでした。 (えみこ)
2012-06-29 23:25:47
沓は、官位で雪駄になる場合もありますね。
略式ですか。
近くの神社でおはらいをしていただくようになり
拝礼に不適切な恰好もあるのでしょう。
次の年から、肩に神社紋の
はいった白い半襟状の肩掛けをかして
略式正装という
決まりになりました。
…巫女さんのかっこう、あこがれです。
返信する
Unknown ()
2012-06-30 00:10:12
なんだか 本格的な装いをなさったのですねぇ
確かになかなか経験の出来ない事ですので
それなら 代わって着てみたい。
でも 巫女さんの衣装でも良いわ と思わなかった?
(私は思いました

ご主人の写真アップ お待ちしております
返信する
むふふふふ (りら)
2012-06-30 08:14:13
ご夫婦のやり取りが面白くって~!
さっすがはとんぼさんご夫婦!
思わずニマニマ拝見しました。

私も、ご主人様の装束画像、拝見しとうござります~。←何だ?この言葉使いは??
返信する
Unknown (アゲハ)
2012-06-30 08:15:32
一般の人がそーゆー格好をするって滅多ない事なんでしょ???
オットさまはいい経験をされたんですね。

あたしなんかも女房装束っての一度着てみたいな......なんて思ってるんですが、なかなか縁がなくて。

あの帽子ってか、烏帽子?
あれってどうやってトメてんだろーって疑問は尽きないのです。
返信する
Unknown (陽花)
2012-06-30 14:33:18
いつも間近で見ている訳ではなく、
ご祈祷に行く時ぐらいですね。
水色の袴も見たような気がします。
階級によって色が違う物なんですね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2012-06-30 19:14:36
えみこ様

最近は観光気分だったりしますしねぇ。
みを改めるとか、清めるとか、そういう畏敬の念を
持たなくても平気ですし。
神社もタイヘンですね。

主人の装束はちゃんと夏物だったそうですが、
それでも暑くて苦しかったといってました。
巫女さん、いいですね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2012-06-30 19:15:50
惠様

ほんとに珍しいことで、幸運でした。
私もきたいですねぇ巫女さん装束。
神だけは鴨地つけなくても長いんですが…。
ほかが全部条件にハズレますしー。
返信する
Unknown (とんぼ)
2012-06-30 19:17:49
りら様

なぜか漫画家族です。
毎日コントをやっているようで…。
しかも相手は無口で、必要なことしか喋らないというのに、
なんでこうなるの?です。

写真は撮ってもらったというに、どうも自分自身が、
見たくないようなんです。
しつこく催促する予定…。
返信する
Unknown (とんぼ)
2012-06-30 19:28:14
アゲハ様

普通におまいりに行っただけでは、着ることはありませんね。
いい経験をさせていただきました。

烏帽子は男性だけで、例えば白拍子は男装で踊りますが、
その時は髪も上に上げます。
男性の場合、髪をてっぺんでひっ詰めて、小さく棒のようにヒモでくくります。
そこに洋装で言う「ハットピン」のようなものを使って、
烏帽子を固定します。雛人形を見るとわかりますよ。
庶民はポニーテールにして紐を垂らし、烏帽子の後ろの穴に紐を通して、
結んで固定します。
時代によっても違いますが、だいたいそんな感じです。
返信する
Unknown (とんぼ)
2012-06-30 19:33:19
陽花様

私も七五三とかだけですね。
色が同じでも、地紋のあるなしでも違いますし、
なかなかぱっと見てではねぇ。

返信する

コメントを投稿

つれづれ」カテゴリの最新記事