またまたコメントでお題を思いつきまして…いつもすみませーん。
今日のお話は手芸をよくなさるかたには用のないお話しかもしれませんので、
その場合はスルーしてください。
写真は、ずーーっと前に販売しそこねた「銘仙のポーチ」です。
表側の地の部分についている、なんといいますか「網」のような模様、
なんだかわかりますか?
はい、よくある「キルティング」の布のもようですね。そーなんですよ。
つまり、キルティングとしていろいろ売られているあの布に、
両面接着芯で、銘仙の古布を貼り付けたもので作ってあるんです。
これを教えてくれたのは、いっしょに仕事をしていたヒトです。
ほんとに便利なアイデアです。
普通キルトというと、古布とキルトと裏地とをあわせてチクチクと
キルティングするわけですが、こういうイージーなやり方でも、
弱りかけた古布を使えるわけですね。
接着芯にも、本当にいろいろあります。
まずは普通の接着芯、今手元にあるものをみ三つばかり並べてみました。
左が「布製の接着芯」真ん中が不織布、右がキルト綿に糊のついたものです。
それぞれちょっと角を折って厚さが見えるようにしてみました。
この布の厚さや、不織布の厚さもいろいろあります。
作るものや目的によって使いわければいいわけですが、
使い方によって生じるメリットもあればデメリットもあります。
たとえば、上のポーチですが、このシリーズには内側、つまり中袋に、
紅絹や綸子、紬用八掛の赤いものを使いました。
いずれも絹だと、ミシンも手縫いもなかなかにやりにくいし、
できあがってもふにゃふにゃとしてしまいます。
それで、紅絹や八掛の裏に少し厚手の接着芯、これは不織布タイプを
使いました。おかげで裁ちもミシン掛けもスイスイとできましたし、
こちらのように、へにょっとした布でもピシリと内ポケットができています。
しかし、上の写真の下の方、なんとなくしわがついてますね。
使う芯が厚いと、こういうシワや折れ線のところにすぐクセがついてしまいます。
長い間には、そこから擦り切れるわけです。
またこちらは購入したバッグですが、一番厚いのではないかと思う「芯」が
全体に使ってあります。わかりづらいのですが、黄色い線のあたり、
浮いてるのがわかりますでしょうか。
ここはバッグの横のマチ部分の上のほうで、いつもそこで折れるので、
接着がはがれてしまい、布がパカパカと浮いた状態です。
硬くて、まるでボール紙みたいな丈夫な接着芯は、薄い布でも「立つ」くらい
しっかりして、バッグなどをカッチリ仕上げるには便利なものですが、
その分、折れたりへこんだりしたところが、すぐアトがつきますし、
その状態が繰り返されると、はがれてしまうわけです。
薄いものや布製は、布によくなじみますので硬くする補強にはならなくても、
薄い錦紗や紬などは、扱いやすくなります。
ちなみに、布接着芯のうすーーいものを使うと、よれよれの錦紗などでも
「半衿」に使えますよ。
洗濯は、モノによりけりです。基本的には洗えますが、
手洗いにしてください、それと接着面ははがれる場合があります。
接着芯の袋などに書いてありますので注意してください。
最初からところどころキルトしておくといいですね。
また、最初にでてきた両面接着芯は、意外と便利なものです。
モノはこちら、見えづらいので剥離紙を少しカットしました。
上にうすーく見えている、モヤッとしたのが「糊部分」です。
はがしてみるとこんなです。
これはまず、何かと何かをくっつける場合、厚手の方、
上のポーチだとすると、キルティング布の方に、
両面接着芯の紙が着いたままの状態で、必要な形に切り抜いたものをのせて、
紙の上からしっかりアイロンを掛けます。これで糊が布につきます。
次に剥離紙をはがして、銘仙の布をのせてもう一度アイロンです。
これでキルティング布と銘仙がくっつくわけです。
この両面接着芯は、例えば「糊」がわりに使えますから、
作っている途中で、どこか芯のはがれたところに
これをはさんでアイロンすれば、またくっついてくれますし、
きれいなハギレに両面をつけて切り抜き、裏をはがしてハガキに貼れます。
以前アップしたものですが、こんな感じ。
これは牛乳パックの漉きハガキですが、プラのようにつるつるでなければ
紙でも大体つきます。
古布で何か作ろうとするとき、補強するためにどの接着芯を使うか、
それもまた作ったものを長持ちさせたり、使いやすくしたりするために、
ちゃんと選んだほうがいいわけですね。
またちいさーい穴があいたとき、両面接着芯を穴の分だけくりぬいて、
アテ布につけて裏側から貼ると、ツギアテ代わりになります。
そんな使い方もあるわけで…。
私の住む地域には、二駅先に「ユザワヤ」さんがあります。
数字の番号でわかっているようなもの、たとえばファスナーの長さとか、
そういうものはネットで買うこともありますが、
接着芯は、使う目的によって目で見て触って選びますので買いに行きます。
バイアステープを作れるちっちゃい道具とか、
テープタイプの接着芯とか、今は本当に便利なものがたくさんあります。
ユザワヤに行くと、全部のフロアを歩きたくなる私です。
あぁ、何か作ろかな…。
今日のお話は手芸をよくなさるかたには用のないお話しかもしれませんので、
その場合はスルーしてください。
写真は、ずーーっと前に販売しそこねた「銘仙のポーチ」です。
表側の地の部分についている、なんといいますか「網」のような模様、
なんだかわかりますか?
はい、よくある「キルティング」の布のもようですね。そーなんですよ。
つまり、キルティングとしていろいろ売られているあの布に、
両面接着芯で、銘仙の古布を貼り付けたもので作ってあるんです。
これを教えてくれたのは、いっしょに仕事をしていたヒトです。
ほんとに便利なアイデアです。
普通キルトというと、古布とキルトと裏地とをあわせてチクチクと
キルティングするわけですが、こういうイージーなやり方でも、
弱りかけた古布を使えるわけですね。
接着芯にも、本当にいろいろあります。
まずは普通の接着芯、今手元にあるものをみ三つばかり並べてみました。
左が「布製の接着芯」真ん中が不織布、右がキルト綿に糊のついたものです。
それぞれちょっと角を折って厚さが見えるようにしてみました。
この布の厚さや、不織布の厚さもいろいろあります。
作るものや目的によって使いわければいいわけですが、
使い方によって生じるメリットもあればデメリットもあります。
たとえば、上のポーチですが、このシリーズには内側、つまり中袋に、
紅絹や綸子、紬用八掛の赤いものを使いました。
いずれも絹だと、ミシンも手縫いもなかなかにやりにくいし、
できあがってもふにゃふにゃとしてしまいます。
それで、紅絹や八掛の裏に少し厚手の接着芯、これは不織布タイプを
使いました。おかげで裁ちもミシン掛けもスイスイとできましたし、
こちらのように、へにょっとした布でもピシリと内ポケットができています。
しかし、上の写真の下の方、なんとなくしわがついてますね。
使う芯が厚いと、こういうシワや折れ線のところにすぐクセがついてしまいます。
長い間には、そこから擦り切れるわけです。
またこちらは購入したバッグですが、一番厚いのではないかと思う「芯」が
全体に使ってあります。わかりづらいのですが、黄色い線のあたり、
浮いてるのがわかりますでしょうか。
ここはバッグの横のマチ部分の上のほうで、いつもそこで折れるので、
接着がはがれてしまい、布がパカパカと浮いた状態です。
硬くて、まるでボール紙みたいな丈夫な接着芯は、薄い布でも「立つ」くらい
しっかりして、バッグなどをカッチリ仕上げるには便利なものですが、
その分、折れたりへこんだりしたところが、すぐアトがつきますし、
その状態が繰り返されると、はがれてしまうわけです。
薄いものや布製は、布によくなじみますので硬くする補強にはならなくても、
薄い錦紗や紬などは、扱いやすくなります。
ちなみに、布接着芯のうすーーいものを使うと、よれよれの錦紗などでも
「半衿」に使えますよ。
洗濯は、モノによりけりです。基本的には洗えますが、
手洗いにしてください、それと接着面ははがれる場合があります。
接着芯の袋などに書いてありますので注意してください。
最初からところどころキルトしておくといいですね。
また、最初にでてきた両面接着芯は、意外と便利なものです。
モノはこちら、見えづらいので剥離紙を少しカットしました。
上にうすーく見えている、モヤッとしたのが「糊部分」です。
はがしてみるとこんなです。
これはまず、何かと何かをくっつける場合、厚手の方、
上のポーチだとすると、キルティング布の方に、
両面接着芯の紙が着いたままの状態で、必要な形に切り抜いたものをのせて、
紙の上からしっかりアイロンを掛けます。これで糊が布につきます。
次に剥離紙をはがして、銘仙の布をのせてもう一度アイロンです。
これでキルティング布と銘仙がくっつくわけです。
この両面接着芯は、例えば「糊」がわりに使えますから、
作っている途中で、どこか芯のはがれたところに
これをはさんでアイロンすれば、またくっついてくれますし、
きれいなハギレに両面をつけて切り抜き、裏をはがしてハガキに貼れます。
以前アップしたものですが、こんな感じ。
これは牛乳パックの漉きハガキですが、プラのようにつるつるでなければ
紙でも大体つきます。
古布で何か作ろうとするとき、補強するためにどの接着芯を使うか、
それもまた作ったものを長持ちさせたり、使いやすくしたりするために、
ちゃんと選んだほうがいいわけですね。
またちいさーい穴があいたとき、両面接着芯を穴の分だけくりぬいて、
アテ布につけて裏側から貼ると、ツギアテ代わりになります。
そんな使い方もあるわけで…。
私の住む地域には、二駅先に「ユザワヤ」さんがあります。
数字の番号でわかっているようなもの、たとえばファスナーの長さとか、
そういうものはネットで買うこともありますが、
接着芯は、使う目的によって目で見て触って選びますので買いに行きます。
バイアステープを作れるちっちゃい道具とか、
テープタイプの接着芯とか、今は本当に便利なものがたくさんあります。
ユザワヤに行くと、全部のフロアを歩きたくなる私です。
あぁ、何か作ろかな…。
芯地もほんとに多種類になりました。
すこしずついろいろあると便利です。
手芸店にいくと、ほんとに時間を忘れます。
ネタ用のご質問、よろしく!?
昔に比べると、ほんとに何でも売ってます。
その道具が使いたいばっかりに作る、
なんてこともあったりします。
がんばって作ってください。
なぜかすわって針を持つと、
「当たり前」の気分になります。
いいものですよね。
「山崩しつ」、近かったら一緒に
大崩し、手伝うのに~。
キルトのパッチワークとかって
面倒だと思っていましたが、これだと、
ふわっとした厚みも出るし、重宝です。
作ってくださーい。
すっごくわかりやすくて助かりました。
私は着物を着るまで手芸ってやったことのない人間でしたので
接着心の存在すら最近知ったのです(笑)。
また質問させていただくと思います。
ぜひネタにしてください(笑)。
接着芯は使った事がないけど、興味があり…でいたので
大変参考になります。なるほど、お洗濯に配慮がいりそうですね。使う場所でも左右されるのは、べんりでも限界がありなんですね。
で、なにを作ろうかな?(汗)
最近、半襟着け程度にしかお針を持っておりません!これはしたり!
こうして針仕事の話を聞いていると、「いかん!落ち着かないときこそ、座って刺し子でもすれば休まりそうじゃないか!」と、背筋が伸びました。
このところ、「着物としては難しいけど・・・。」というものを大量に頂いているので少しずつ「山崩し」に取り掛かろうと思います。
また、楽しい手仕事のお話お願いいたします
なるほど、そうすれば丈夫ですね。
こういう可愛いポーチいいなと思いながら
なかなか作れないんですよ。