ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

クリスマスの月になっちゃいました~。

2005-12-01 00:23:42 | つれづれ

あっという間に12月・・おそろしー!
「一日が長く、一年が早いと感じるようになったら老人になった証拠・・」と
何かで読みました。いまのところ「一日」のほうも、吹っ飛ぶように
過ぎていきますので、まだ若い部類かな・・と安心したりして。

毎年12月には、やっぱりクリスマス・グッズを飾ります。
宗教的な意味はともかくクリスマスは「日本の季節行事」として定着しましたね。
昨日、遠方の友人が「クリスマス・イルミネーション」の写真を
送ってきてくれました。星を実らせたような木々、色とりどりのツリーや家々。
夢のような一瞬を切り取った、ステキな写真でした。
大きくプリント・アウトして、さっそく飾りました。

写真のツリーは昨年仕事で作ったもの、手間がかかるので、
たくさんは作れないのですが、これは作っているときも楽しい商品!!
一個を残してお嫁にもらわれていきましたが、
今年も今頃、箱の中から出してもらってお部屋を飾っているでしょうか。
本当は、真ん中にフェルト製のテディベアならぬ「テディ・バニー」が
ちょこんと座っていたのですが、この写真をとるときはどこかへお出かけ・・!?
カレがおすわりしていない分、ちと間が抜けた感じがします。

ツリーのオーナメントにもいろいろありますが、子供の頃に我が家にあった
小さなツリーのものをまだ覚えています。
今のように素材が豊富ではありませんでしたから、色もあせていて
変形しているものなどもありました。赤いモールをひねって作ったサンタや、
アルミホイルをクシャクシャにして作ったような星、
ボール紙を打ち抜いたようなベル、肝心のロウソクが曲がってるキャンドル・・。
汚れていても、色褪せていても、毎年それを出して飾るのが楽しみでした。
私が一番好きだったのは、ガラスの真ん丸い玉、赤とか青とか、金色銀色・・。
昔のものは壊れやすく、飾っているそばから割れたような気がします。
すると父がおもちゃ屋で、ガラス玉だけ買ってきてくれる・・、
でも大きさや色合いがなんとなく違い、そのうち色も形も違う玉ばかりになって。
いつのころからか「めんどくさい」と出さなくなってしまいました。
結婚して子供が生まれてまたツリーを飾るようになったとき、
あのころと同じような感動はないんですが、なんだか昔より愛おしいというか、
ウキウキするキモチは強くなったような気がします。

クリスマス・ツリーというと思い出す「民話」があります。
確か「北欧」のどこかだったと思うのですが、ある貧しい母子のお話し。
 
 クリスマスがきても、その母子の家は貧しくてごちそうもプレゼントも
 ツリーさえもありませんでした。
 イブの晩も、遅くまで仕事をしていた母親は、子供たちの待つ家へと急ぎます。
 働いても働いても暮らしは貧しく、今年もイブだというのに何もありません。
 ふと、道の脇の林を見ると、モミの若木が一本雪の中にりんと立っていました。
 「何の飾りもないけれど、せめてこの美しい緑の木だけでも・・」と、
 母親はそのモミの若木を家に持って帰ります。
 朝になって、子供たちは青々したモミの木を見て大喜びします。
 そしてそのツリーには実はクモの巣があちこちかかっていて、
 その巣についた朝露が、宝石のようにキラキラと輝きます。
 子供たちは「宝石みたいにきれいだ」と更に喜ぶのですが、
 そのとき、くもの巣にかかった朝露は、ホンモノのダイヤにかわります。
 神様からの贈り物、として母子はクリスマスの奇跡に感謝し、
 その後はそのダイヤのおかげでしあわせに暮らした・・というお話しです。

ですから北欧のその国では、クモとクモの巣は「しあわせを運ぶ」縁起のいいもの
として、今もそういう形のものをオーナメントとして飾るのだそうです。
このお話しは、オトナになってから、ある雑誌で読んだもので、
実際そのオーナメントの写真が載っていました。
6角形のクモの巣の形をした飾りで、クモの糸にキラキラと飾りがついてました。
ちゃんとクモもいました。日本ならクモというと「悪しきモノ」の類に
入りそうですが、所変われば・・ですね。
このツリーを見てから「色のあまりないツリーもいいものだな」と
思うようになりました。あの「ホワイト・ツリー」というのもいいですね。
ちなみに我が家のツリーは、もう7~8年前にジーちゃんが買ってくれた
「ファイバー・ツリー」あのファイバーグラスという細い線の束でできていて、
下に4色のライトがあり、ツリーが回ると色がかわっていく・・というものです。
これ、本当にすんごくきれいなんですが、モンダイがあります。
例え夜でも、電気煌々の明るいところでは、色変わりが全くわからず、
ただのビニールひもの束がクルクルまわっている・・・。
しかたなく毎年、2階への階段途中にある出窓にかざり、
せめて家の外を行くみなさんに見ていただこうとクルクルまわしています。
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2 コメント

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それはそれは (とんぼ)
2005-12-01 01:19:43
なんと過激な思い出ですね。

そういえば怒られたときって、その理由より、

そのときにされたお仕置きとか、母親の形相とか、

そういうことの方を覚えているものですね。

私もありますわ。

ツリーもったいなかったですね。

そのあと新しいツリーは飾られたんでしょうか。

きっとお母様も「あの時はなんかムシャクシャ

しちゃってね」と、笑ってお話ししてくださると

思います。いつか遠い日に・・。
返信する
私の思い出は・・・。 (武者子)
2005-12-01 01:07:42
美しいお話の後に恐縮なのですが、私にも、クリスマスの忘れられない思い出があります。



たぶん、小学生くらいの頃かな、事の発端は覚えていないのですが、私と弟が何か、たぶん母を怒らせるような事をしたんですね。

激怒した母が怒りをまき散らし、その怒りの矛先が、たまたま近くにあったクリスマスツリーに向かい、何を思ったのか母は、その健気に光るクリスマスツリーを両手に抱えたかと思うと、ばきっっっ!!! っとまっぷたつに折ってしまったのですっっっ!!!



今になって弟も、やはり怒らせた原因は覚えていないのですが、クリスマスツリーを折られた時の恐怖はしっかり覚えていて、この年になってもふたりで『あの時は怖かったね』という話題になる時があります。



その母も、10年前に他界。

あの時、何で怒らせてしまったのか聞く術もないのですが、いつかまた会えたら、その時は聞いてみたいですね。

それから、ちゃんと謝ろうっと。

お母さん、あの時はごめんね。



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