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こちらは全部で16種類はいっています。「こまかーい柄」オンパレード。
トップの写真だと細かい柄がわかりませんが、たとえばこんな柄があります。
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ちっと離れると…
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細かい柄ではありますが、江戸小紋ほどの律儀さはなく、
やわらかい感じ…上の二枚はちょっと女性的ですが、
こんな感じの柄でしたら、色を選べば男性でもいけますね。
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さて、染め見本のお話しで、もうひとつお話ししたかったこと、
「染めてもらう」というお話しです。
染めてもらう場合、一つは「お誂え」、もうひとつは「染め替え」です。
お誂えの場合は当然、白生地を買ってそれに上のような染め見本から選んで、
「これを染めてください」とお願いするわけです。
もちろん「江戸小紋」ばかりではありません。いろーんな色柄があります。
その場合は、どういう色柄で染めるのかを決めたり、
その色柄にあう白生地を選んだりするわけです。
もうひとつの「染め替え」は、元々別の色柄に染めてあるものを、
別ものに染め替えること。この場合、なんでもできるというものではありません。
色の濃いものなどは色抜きが必要になります。
一度脱色するわけですが、漂白剤で洗濯物を真っ白にするようなわけには
いきません。完全に抜けなかったり、黒は特に茶色とか薄茶とか程度。
ですから、それを黄色に染めてくれと言っても、黄色にはなりませんね。
また、小紋を無地に染めると、元の柄が透けて見える感じで
地模様のように見えたり、抜けきらなかった色とまざって
思わぬ色になったりします。
やってみなけりゃわからない…なんて場合もあるわけです。
着物の状態や、色柄で条件があれこれ出てくるわけですが、
それでも全く違う色柄にすることができるわけです。
染め替え代というのは、まぁお店によって違うので
詳細は専門家にお聞き願いたいのですが、
染め替え以外に、解き代や八掛分などもかかりますから、
自分で解いて、八掛ははずしていけばその分は安くなります。
染め見本というのは、そういうときに使われるものなわけで、
洋服ほどの流行はありませんから、何年も使われるようです。
それでも、染屋さんのほうでまた新しい色柄がでた、といえば増えるわけで、
その結果いらなくなった「染め見本」が出ると、それで襦袢を作った…
というのがヤ○オクでもけっこうあります。
何しろ見本ですから、みんながさわった汚れはあるでしょうけれど、
一度洗えば、あとは一度も着られていない「新品反物」ですからねぇ。
染め見本によっては、ひと柄が大きくて長さが40センチとか50センチとか
大きいものもあれば、江戸小紋などは細かい連続柄ですから、
20センチずつ位びっしり…なんてのもあります。
ヤ○オクで出ると、去年くらいまでは6000円くらいでしたかねぇ。
私はいつもの呉服屋さんに「出たらちょうだいねぇ」といってありまして、
いままでに何本か頂いてます。柄と柄の間に白いアキのあるもの、ないもの、
柄に番号がついているものなどいろいろですが、
切り取ってつなげてひっぱり、なんてのも、考えたらゼータクですね。
この染め替えだけでなく、実は着物の「お直し」にはいろいろなワザがあります。
もちろん場合によって「かなりのお金」はかかりますが、
それでももう一枚着物を買うとか、或いは着られなくなってそのままとか、
それよりはずっといいと思うんですよ。
お直し、は例えばヤケたところを元の色に合わせて染めるとか、
柄が貧弱なときに「柄足し」するとか、逆にハデすぎるところを
色を差すなどして、おとなしくするとか…。
コレについては、専門店のHP、こちらをご覧ください。
状態・目的別の料金も掲載されています。
いかがですか?日本の手わざってすごいですよね。
また着物が、仕立て直しのきくもの、繰り回しのできるものだからなわけで、
着物ってのもすごいですよね。
さて、なんでこんなお話しをしたかと申しますと、
こういうことのご相談は、実は町の呉服屋さんがいいのです。
悉皆やさんがあればベストですが、今はなかなか…。
大手の「ヤ○ト」とか「さ○み」とか(まだありましたっけ)、
そういうところはシステム自体が、大きな会社とおんなじで、
お客と職人さんの距離が更に遠いのです。
また、直しは例えば自分の持ち込みはダメとか、そういうこともあるかもです。
町の呉服屋さんはこまごまと相談に乗ってくれますし、
そこのお店で買ったものでなくてもやってくれます。
もちろん、お店の人の印象というものもあるでしょうから、
小物のひとつも買う感じで、とりあえず行ってみるといいですね。
経済的に余裕があったら、襦袢とかウールの着物でもいいですから
「丸洗い(いき洗い)」を頼んでみると、そのやりとりだけでも、
お店の人の応対の様子などがわかりますし、出来上がりのよしあしもわかります。
大手の呉服屋さんに行くのもいいですが、
正直「知識」とか「知恵」という点では「昔からここでやってます」みたいな
小さい呉服屋さんのほうが、頼りになります。
もし、もうコレは着ないけど、染め替えまでの余裕はないし…、
だったら「洗い張り」を頼めば、きれいにして反物の状態で戻ってきます。
余裕ができたら染め替えるとか、何かに作り替えるとか…。
それまで保管しておけばいいわけですから。
そういうふうにしていくことで、着物のメンテにかかるお金の工夫をしないと、
今の時代、誰でも洗い張りや仕立てができるわけではありませんしね。
着物を着続けることの中には、そういう知恵も必要ということです。
トップの写真だと細かい柄がわかりませんが、たとえばこんな柄があります。
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ちっと離れると…
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細かい柄ではありますが、江戸小紋ほどの律儀さはなく、
やわらかい感じ…上の二枚はちょっと女性的ですが、
こんな感じの柄でしたら、色を選べば男性でもいけますね。
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さて、染め見本のお話しで、もうひとつお話ししたかったこと、
「染めてもらう」というお話しです。
染めてもらう場合、一つは「お誂え」、もうひとつは「染め替え」です。
お誂えの場合は当然、白生地を買ってそれに上のような染め見本から選んで、
「これを染めてください」とお願いするわけです。
もちろん「江戸小紋」ばかりではありません。いろーんな色柄があります。
その場合は、どういう色柄で染めるのかを決めたり、
その色柄にあう白生地を選んだりするわけです。
もうひとつの「染め替え」は、元々別の色柄に染めてあるものを、
別ものに染め替えること。この場合、なんでもできるというものではありません。
色の濃いものなどは色抜きが必要になります。
一度脱色するわけですが、漂白剤で洗濯物を真っ白にするようなわけには
いきません。完全に抜けなかったり、黒は特に茶色とか薄茶とか程度。
ですから、それを黄色に染めてくれと言っても、黄色にはなりませんね。
また、小紋を無地に染めると、元の柄が透けて見える感じで
地模様のように見えたり、抜けきらなかった色とまざって
思わぬ色になったりします。
やってみなけりゃわからない…なんて場合もあるわけです。
着物の状態や、色柄で条件があれこれ出てくるわけですが、
それでも全く違う色柄にすることができるわけです。
染め替え代というのは、まぁお店によって違うので
詳細は専門家にお聞き願いたいのですが、
染め替え以外に、解き代や八掛分などもかかりますから、
自分で解いて、八掛ははずしていけばその分は安くなります。
染め見本というのは、そういうときに使われるものなわけで、
洋服ほどの流行はありませんから、何年も使われるようです。
それでも、染屋さんのほうでまた新しい色柄がでた、といえば増えるわけで、
その結果いらなくなった「染め見本」が出ると、それで襦袢を作った…
というのがヤ○オクでもけっこうあります。
何しろ見本ですから、みんながさわった汚れはあるでしょうけれど、
一度洗えば、あとは一度も着られていない「新品反物」ですからねぇ。
染め見本によっては、ひと柄が大きくて長さが40センチとか50センチとか
大きいものもあれば、江戸小紋などは細かい連続柄ですから、
20センチずつ位びっしり…なんてのもあります。
ヤ○オクで出ると、去年くらいまでは6000円くらいでしたかねぇ。
私はいつもの呉服屋さんに「出たらちょうだいねぇ」といってありまして、
いままでに何本か頂いてます。柄と柄の間に白いアキのあるもの、ないもの、
柄に番号がついているものなどいろいろですが、
切り取ってつなげてひっぱり、なんてのも、考えたらゼータクですね。
この染め替えだけでなく、実は着物の「お直し」にはいろいろなワザがあります。
もちろん場合によって「かなりのお金」はかかりますが、
それでももう一枚着物を買うとか、或いは着られなくなってそのままとか、
それよりはずっといいと思うんですよ。
お直し、は例えばヤケたところを元の色に合わせて染めるとか、
柄が貧弱なときに「柄足し」するとか、逆にハデすぎるところを
色を差すなどして、おとなしくするとか…。
コレについては、専門店のHP、こちらをご覧ください。
状態・目的別の料金も掲載されています。
いかがですか?日本の手わざってすごいですよね。
また着物が、仕立て直しのきくもの、繰り回しのできるものだからなわけで、
着物ってのもすごいですよね。
さて、なんでこんなお話しをしたかと申しますと、
こういうことのご相談は、実は町の呉服屋さんがいいのです。
悉皆やさんがあればベストですが、今はなかなか…。
大手の「ヤ○ト」とか「さ○み」とか(まだありましたっけ)、
そういうところはシステム自体が、大きな会社とおんなじで、
お客と職人さんの距離が更に遠いのです。
また、直しは例えば自分の持ち込みはダメとか、そういうこともあるかもです。
町の呉服屋さんはこまごまと相談に乗ってくれますし、
そこのお店で買ったものでなくてもやってくれます。
もちろん、お店の人の印象というものもあるでしょうから、
小物のひとつも買う感じで、とりあえず行ってみるといいですね。
経済的に余裕があったら、襦袢とかウールの着物でもいいですから
「丸洗い(いき洗い)」を頼んでみると、そのやりとりだけでも、
お店の人の応対の様子などがわかりますし、出来上がりのよしあしもわかります。
大手の呉服屋さんに行くのもいいですが、
正直「知識」とか「知恵」という点では「昔からここでやってます」みたいな
小さい呉服屋さんのほうが、頼りになります。
もし、もうコレは着ないけど、染め替えまでの余裕はないし…、
だったら「洗い張り」を頼めば、きれいにして反物の状態で戻ってきます。
余裕ができたら染め替えるとか、何かに作り替えるとか…。
それまで保管しておけばいいわけですから。
そういうふうにしていくことで、着物のメンテにかかるお金の工夫をしないと、
今の時代、誰でも洗い張りや仕立てができるわけではありませんしね。
着物を着続けることの中には、そういう知恵も必要ということです。
私も今までにピンクの羽織を黒の道中着に
淡いピンクの付け下げを薄紫の小紋に
鮫小紋を鉄色の小紋にと染め替えして
もらいました。
派手になって着ないからとそのままに
しておくと着れませんが、染め替えを
してもらえばまた、新しい着物になって
着られますからね。
昨日の鮫小紋の向き、見てみましたら
上下ではなくて横向きでしたが、背縫い
のところでやはり同じ方向に向いていました。
今さらですが、感心してしまいます。
小紋は苦手意識があるのですが、興味がわいてきました^^
ありがとうございます。
ほんとにそうです。正絹ってすごいですよね。
私も着物を譲る娘もいませんから、
ちょっと赤いものの染め替えを考えています。
長い目で見れば、経済的ですよね。
私も小紋は苦手なんですが、
江戸小紋ばりに細かい柄だと抵抗ありません。
紬派ですが、小紋ももっと着なきゃです。