ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

年末に落札していたお召の紋付

2015-01-07 10:59:46 | 着物・古布

 

昨年末のことです。毎日ゴソゴソとやりながらも、ちゃんとネットは覗いてたしぃ…。

オークションはこのところ、とんとご無沙汰でしたが(主人の熱帯魚関係は別として…)、

ふと何気なく覗いたら、見つけてしまった「ほしいなぁ」の着物。

えーとぉと迷っているうちに、入札が入るし、時間はなくなるし…えいっとポチリ…これがいかんのよ。

でも2700円で落札しました。予算より200円オーバーしたけど。

お召の一つ紋入り。年内に届いてはいたのですが、ゆっくり見る間もなく…でした。

 

縞の部分はグレーで、縞のフチに金糸と銀糸が細く入っています。

黒とグレーだけだったら、面白味のないただのジミな縞…だと思います。

ちと粗い画像ですみません。

 

       

 

紋入りですが「木瓜」、つまり日本の五大紋といわれる紋ですから、

「通紋」だよということで…それでいきます。

日陰紋になっていますので見づらいですが、よくある木瓜です。

 

       

 

黒なので、ヤケを心配しましたが、気になるほどのところはありません。

と言ってもまだちゃんとお日様の下で見ていないのですが…。

とりあえず、ざっと見たところ「こりゃ着られないわ」はナシ…のようす。

わずかな汚れくらいです。これは洗えば落ちると思う程度です。

サイズは、チビの私にちょうどいい丈ではありましたが、裄がねぇ…です。

でも2センチくらいだせそうなので、それでなんとか…。

これはちゃんと仕立て直して、ぜひ着たい縞なのですー。

 

お召しで紋があるとなれば、ちと着て行くところは考えねば…ではありますが、

一人のちょっとしたお出かけなら問題ないでしょう。

そんなお出かけの機会があるのかい…と考えるのは止めてます。

 

胴と袖の裏は紅絹…実は黒い着物に袖裏紅絹、というのは、実に艶っぽくて、

とてもとても着たいのですが、紅絹の状態がよくありません。

 

         

 

手持ちの紅絹を出すかなぁ…なんて考えてますが、紅絹はねぇ…染まりますからねぇ。

せめて袖裏だけでも、赤にしたい…と欲が捨てられない私です。

八掛はありきたりのこんな色ですが、袖裏赤ならそのハデさ分引き算で「薄いグレー」かな。

もし袖の裏分の紅絹を調達できなかったら、薄紫ですかねぇ。

それにしてもツヤのあるいい錦紗です。

 

         

 

お正月でもあるし…と引っ張り出してきたのは、よく見かける「市松に唐獅子、手鞠柄」の名古屋帯。

これは袋帯の繰り回しです。しかも…六通柄なのですが、

「手」になる方の柄分が、そっくりありません。つまり「とても短い」…。

いくらお福ちゃんがわたしより細身と言っても「こりゃ胴に二巻はムリだわ」の長さでした。

こういう柄、半分に折ると、全く印象の違う帯になってしまいます。

こんな感じ。

 

       

 

今回は、着物が黒だったので、ピンクが出るように締めたのですが、

黒なら結構中年でも締められますね。

ただ、ピンクの方にするとどこもみんな「獅子のお尻」しか柄が出ない…ちょっとねぇです。

これは締めるつもりはないのですが、締めるなら、もう一度分解して作り帯にしないと、

一巻しかできないピンクの帯では、なおさら使えませんわ。

一応「お太鼓にしてみると」…で置いてみました。

 

        

 

想像は妄想にかわり、あれこれやるつもりの用事はどこかに吹っ飛ぶ…。

あっいかん、ハタラかねばよぉ…。

妄想はここでおしまい。この着物と帯を「こうしましたー」とご紹介できるのは、

はてさていつのことやら、です。期待しないでぇぇぇです。


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2 コメント

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Unknown (古布遊び)
2015-01-08 08:43:59
お召しというと母や祖母がの着物の中に結構あったように思います。今はあまり見かけないようにも思うのですが、どうなのでしょか?

どうも私の中にあるお召しのイメージと最近のお召しのイメージが重ならない???
とんぼさんがお求めになったお召しは、私の感じと同じなのですが、たまに呉服屋さんのHPなどに出ているものは???と思う事がしばしばあります。
まあ画像だけなのでそんな印象になるのでしょうか?
それはともかくすっきとして素敵ですね。

合わせられた獅子柄の帯ー実は私も持っていてタぺとして使っているのですが、ネットでもお店でもよく見かけますが、これは流行っていた時期があるのでしょうか??
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Unknown (とんぼ)
2015-01-08 11:00:54
古布遊び様

お召しは一時期ほとんど見なくなったんですよ。
着物の「格」として扱いにくいものですから。
最近(と言っても10年単位の話です)また
お召の着物や帯が出てきましたが、高価です。

お召の特徴は、ちりめんでありながら、
紬と同じ「先染め」の着物ですから、
織りの柄になります。
昔の柄は、別色使って花柄とか、
染の着物みたいな感じが多かったのですが、
最近のものは、綸子みたいな地織で花柄とか
無地で紬っぽいのが多いですね。
昔のお召しは、柄糸も使うので重いのですよ。

このタイプの帯、おっしゃる通り一時期流行りました。
こういう市松にとった中に「唐獅子」もしくは「狆」です。
だいたい黒と赤と金…。
ピンクは少ないと思います。
締めにくい色柄だと思うけど、ハヤリっておもしろいですね。
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