
昨年末のことです。毎日ゴソゴソとやりながらも、ちゃんとネットは覗いてたしぃ…。
オークションはこのところ、とんとご無沙汰でしたが(主人の熱帯魚関係は別として…)、
ふと何気なく覗いたら、見つけてしまった「ほしいなぁ」の着物。
えーとぉと迷っているうちに、入札が入るし、時間はなくなるし…えいっとポチリ…これがいかんのよ。
でも2700円で落札しました。予算より200円オーバーしたけど。
お召の一つ紋入り。年内に届いてはいたのですが、ゆっくり見る間もなく…でした。
縞の部分はグレーで、縞のフチに金糸と銀糸が細く入っています。
黒とグレーだけだったら、面白味のないただのジミな縞…だと思います。
ちと粗い画像ですみません。
紋入りですが「木瓜」、つまり日本の五大紋といわれる紋ですから、
「通紋」だよということで…それでいきます。
日陰紋になっていますので見づらいですが、よくある木瓜です。
黒なので、ヤケを心配しましたが、気になるほどのところはありません。
と言ってもまだちゃんとお日様の下で見ていないのですが…。
とりあえず、ざっと見たところ「こりゃ着られないわ」はナシ…のようす。
わずかな汚れくらいです。これは洗えば落ちると思う程度です。
サイズは、チビの私にちょうどいい丈ではありましたが、裄がねぇ…です。
でも2センチくらいだせそうなので、それでなんとか…。
これはちゃんと仕立て直して、ぜひ着たい縞なのですー。
お召しで紋があるとなれば、ちと着て行くところは考えねば…ではありますが、
一人のちょっとしたお出かけなら問題ないでしょう。
そんなお出かけの機会があるのかい…と考えるのは止めてます。
胴と袖の裏は紅絹…実は黒い着物に袖裏紅絹、というのは、実に艶っぽくて、
とてもとても着たいのですが、紅絹の状態がよくありません。
手持ちの紅絹を出すかなぁ…なんて考えてますが、紅絹はねぇ…染まりますからねぇ。
せめて袖裏だけでも、赤にしたい…と欲が捨てられない私です。
八掛はありきたりのこんな色ですが、袖裏赤ならそのハデさ分引き算で「薄いグレー」かな。
もし袖の裏分の紅絹を調達できなかったら、薄紫ですかねぇ。
それにしてもツヤのあるいい錦紗です。
お正月でもあるし…と引っ張り出してきたのは、よく見かける「市松に唐獅子、手鞠柄」の名古屋帯。
これは袋帯の繰り回しです。しかも…六通柄なのですが、
「手」になる方の柄分が、そっくりありません。つまり「とても短い」…。
いくらお福ちゃんがわたしより細身と言っても「こりゃ胴に二巻はムリだわ」の長さでした。
こういう柄、半分に折ると、全く印象の違う帯になってしまいます。
こんな感じ。
今回は、着物が黒だったので、ピンクが出るように締めたのですが、
黒なら結構中年でも締められますね。
ただ、ピンクの方にするとどこもみんな「獅子のお尻」しか柄が出ない…ちょっとねぇです。
これは締めるつもりはないのですが、締めるなら、もう一度分解して作り帯にしないと、
一巻しかできないピンクの帯では、なおさら使えませんわ。
一応「お太鼓にしてみると」…で置いてみました。
想像は妄想にかわり、あれこれやるつもりの用事はどこかに吹っ飛ぶ…。
あっいかん、ハタラかねばよぉ…。
妄想はここでおしまい。この着物と帯を「こうしましたー」とご紹介できるのは、
はてさていつのことやら、です。期待しないでぇぇぇです。
どうも私の中にあるお召しのイメージと最近のお召しのイメージが重ならない???
とんぼさんがお求めになったお召しは、私の感じと同じなのですが、たまに呉服屋さんのHPなどに出ているものは???と思う事がしばしばあります。
まあ画像だけなのでそんな印象になるのでしょうか?
それはともかくすっきとして素敵ですね。
合わせられた獅子柄の帯ー実は私も持っていてタぺとして使っているのですが、ネットでもお店でもよく見かけますが、これは流行っていた時期があるのでしょうか??
お召しは一時期ほとんど見なくなったんですよ。
着物の「格」として扱いにくいものですから。
最近(と言っても10年単位の話です)また
お召の着物や帯が出てきましたが、高価です。
お召の特徴は、ちりめんでありながら、
紬と同じ「先染め」の着物ですから、
織りの柄になります。
昔の柄は、別色使って花柄とか、
染の着物みたいな感じが多かったのですが、
最近のものは、綸子みたいな地織で花柄とか
無地で紬っぽいのが多いですね。
昔のお召しは、柄糸も使うので重いのですよ。
このタイプの帯、おっしゃる通り一時期流行りました。
こういう市松にとった中に「唐獅子」もしくは「狆」です。
だいたい黒と赤と金…。
ピンクは少ないと思います。
締めにくい色柄だと思うけど、ハヤリっておもしろいですね。