「ただの電気屋」を目指す!(ふざけていません)
晩ご飯を食べていたら漏電通報が来て出動しなければならなくなった。
作業服に着替えて出発した。
雨がだいぶ降っていた。
なんとなく漏電箇所の心あたりがあった。
根拠は無いんだけれど、勘でなんだけれど。
まあ、勘どおりで1時間くらいで漏電箇所を切り離すことができた。
良かった。良かった。
最近は緊急出動があっても以前ほど苦痛とは思わなくなった。
自分で自分に演技をしているんだろうけど、「無感情」になったから。
「無感情」って自分でつくった造語だけれど。
苦痛とか、やろうとしていたことが出来なくなったとか残念に思う心を
わざと感じないふりをする。そうしないと耐えられないから。
何も考えない。ようにしてるんだ。
ただ、こうして動画に撮影してみると明らかに声のトーンがおかしい。
恥ずかしい限りだけれど。
この「無感情」。
一生やんなくちゃなんないよな。
もう一つ。
お客さんである何十人かの社長さんたち。
その方々ともお付き合いしなくちゃなんない。
いいにつけ悪いにつけ会社の社長って癖の強い人が多い。
ただでさえ人付き合い苦手なのに、苦痛この上ない。
まあ、これだけは仕方ないな。
請負って、「請け」「負け」と書くんだよな。
お金をもらう方が負け。
対価を交えて同等な立場 というのは日本では中々無い。
というか、全くそういう経験は無い。
千円でも料金を受け取ったらお客さんだ。
そう心して自営となった。
電気の保安とお客さんとの上下関係というのは時にとても難しい事態になることがある。
もう明日にでも高圧の電気事故が起きそうな時。
それは幾度もかいくぐって来たけれど、大変な労力を要する。
生半可な説得では無理だ。
高圧部分の改修工事はものにもよるが、小さなことでも30~50万くらい簡単にかかる。ちょっと重要なところをやれば百万を超える工事が普通だ。
心して社長たちに対峙しないと、電気事故の責任は自分に降りかかってくる。
また面倒な話になってしまった。
まだ折れた心は完全に治ってないので、難しい話はあまり考えないように。
それも「無感情」で。