米東部ペンシルベニア州で二日、キリスト教の一派アーミッシュ運営の学校が襲撃された事件で殺害されたマリアン・フィッシャーさん(13)が年下の子供を逃がそうと「自分を先に撃ってください」と容疑者の男(32)に申し出ていたことが七日、生存者の証言で分かった。 . . . 本文を読む
五木寛之さんの「みみずくの夜メール」4 朝日新聞より
その日は雨だった。博多港の埠頭に立つと水平線は灰色にかすんでいる。釜山(プサン)行きの高速艇がエンジン音をひびかせて通過していく。最近は目の整形手術をうけに釜山に出かけていく若い娘さんたちも少なくないそうだ。ロシアの貨物船の横を通って、埠頭の端に立つ。およそ半世紀前、十四歳の少年だった私は妹をしょってこの場所に帰ってきたのだ。かつて日本帝国の植民地だった土地から敗戦後に帰国した民間人たちは“引揚者”と呼ばれた。私たち一家は、平壌(ピョンヤン)からの引揚者である。当時ソ連軍の管理下にあった地区を脱出し、開城(ケソン)の難民キャンプに収容されたのち、仁川(インチョン)から米軍の軍用船で博多にたどりついたグループだ。
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(友人でもあり私の属するなな色シスターズの一人であるY・Iさん(ポルカさん)が書かれたものです。送ってこられた時候は2008年8月でした。私の手元に置いておくだけではもったいない素敵なお話を紹介してくださっているのでここに載せたいと思います。)・・・・・最近読んだ本からの素敵なお話です。作者の宮脇さんはイギリスの古い街コッツウォルズで、ご両親とティールームを開いています。昨年当地のティーギルド協会からティールームナンバーワン賞を受賞。それまでの歩みやイギリスの深い伝統、紅茶文化にかける思いが綴られています。そのティールームでかいま見た父子(おやこ)の姿です。私にはまぶしくうつる親子関係です。宮脇樹里著『コッツウォルズでティールーム』より
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