遠野市内の芸能団体が市外の芸能祭等に招かれることは、結構あるようですが、
逆に市外の団体を遠野で観る機会は滅多にありません。
そんな中で、東和町の石鳩岡神楽さんと北上の綾内神楽さんは平倉神楽さんとの縁から
持ち回りの交流会で、黒森神楽さんは南回り巡業の年に其々遠野で観ることができます。
今年は暑い日が長かったので、急に秋がきたような・・・。
でも、よく考えるといつもの時期辺りに紅葉が始まっているんですね~。
さて、黒森神楽も最終の其の参です。
山の神舞いの後半あたりに振舞われたお酒
山の神舞いが終わる頃には後ろの席のお客さんにも振舞われ、
その間にお花披露及び御礼口上
久しぶりに日本酒を少しだけ口にしてみましたが、口にした途端、
あっという間に下まで通過していくのを感じました。早すぎかな?笑
七番目 恵比寿舞
これまた沿岸では人気の演目。遠野でも人気です。
この演目ほど、内陸の早池峰系神楽と遠野の山伏系神楽を含む沿岸の神楽との違いが
はっきりわかる演目はないように思います。
これまた、面の中が誰なのか興味津々です。
何度か観ているT中さんは来ていないので、はて誰?
などと思いながら、ついつい目が行ったのは、釣り竿です。
持ち手辺りの節の細かさといい、なかなかの竿とお見受けしました。笑
さあ、そろそろ鯛が泳ぐ時間・・・誰にお願いしようかな?
最前列に早い時間から陣取っていた家族の子ども二人
どうやら、これがやりたくて来ていたようです。慣れているようでした!笑
同じ場面で、遠野の子どもだったら・・・おそらく見たこともないので尻込みしたでしょう。
舞手の違いが所作にも表れており、個性を感じることができました。
八番目 最後の演目は鐘巻
一般的な巡業では演じないとのこと。遠野の神楽でも例祭には演じません。
早池峰系では安珍・清姫の話として演じられますが、黒森では女人禁制のお寺の参詣を
あきらめきれずに訪れた長者の姫が蛇の鬼神になり、
通りがかりの僧がその鬼神を祈り伏せる。
という内容だと説明資料に記されていました。笑
大蛇退治なら、なまめかしいシーンとなりますが、この演目では少し大人しく?
これにて予定演目の終わりです。
最後は身固めの権現舞。会場内のお客さんの頭をカミカミして終わり。
勿論、私もお腹周りを入念に噛んで頂きました。笑
あ~観た、観た!と皆さん満足げに会場を後にしました。
そう一番思っていたのは私かもしれません。笑