前回の読書会から約1か月経ちました。
今回は初めての朝活。
酸っぱい赤しそジュースで、目を覚ましてから参加しました。
緊急事態宣言が解除されて、世間では日常のリズムが戻りつつありますが、なばなは次の形に向けて準備を進めています。
これまでの10年は、質のよい食事を普段使いしてもらえるような店を目指していましたが、今後はそれぞれのお家で上質な食を楽しんで頂くお手伝いをしたいと思っています。
健康的で平和で持続可能な生活スタイルを、たくさんの方に選んで頂けますように。
そのために、自分らしいスタイルで貢献できるように。
ドラッカー読書会は、自分の軸をしっかりさせるための大切な時間です。
『オーガニックを日常に』
今までのなばなのミッションですが、もう少しイメージを拡げたくなっています。
「世界からテーブルへ」
「地球と繋がる台所」
・・・もう少し、考えます。
それから、前回頂いた「なばなは聖地」という言葉の意味ですが、なばなは私の価値観をしっかり反映した私にとっての聖地と捉えました。
私の軸がぶれないことで、価値観に共鳴してくれる人ときっと繋がれると信じています。
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さて、今回の課題箇所は、「非営利組織の経営」p.42~56。
リーダーシップについて扱った部分ですが、皆さん、どのような点に注目されたのでしょうか。
↓今回の参加メンバーの皆さんです。
前回からの振り返りと、それに対するファシリテーター”おにちゃん”のコメント。
それから、課題箇所のうち注目した部分と、それに対するコメント。
皆さんの視点を、いくつかシェアしますね。
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☆T・Mさん
時間管理やってみたが、2時間の塊時間のなかでも集中はいきなりは高まらない
⇒時間管理をやり始めると、できない自分を責めて挫折する人が多いが、自分の癖を理解する機会と捉えるとよい。
p.45:「ミッション」と「ビジョン」の違いは?
⇒「ミッション」が最上位。それは社会に存在する理由であり、あなたが生まれて来た理由。
それをブレイクダウンしたのが「ビジョン」
ミッション>ビジョン>年度目標
p.43:「人を変えることはできない」とp.47「組織のほうも、彼らに要求すべきことがある」のバランスは?
⇒「人の強みを活かす」とはドラッカーの言葉でもっともよく聞くもの。
弱みに着目しがちだが、強みを見るようにトレーニングしていく。
個人も大事だが、組織のなかでは、組織のパフォーマンスが優先される。
組織が個人に対して貢献してほしい点を明確にすること。
そして定期的に振り返るのを体系化する。
☆Y・Mさん
子ども食堂の手伝いをしてるが、ブログやSNSなどで広報を担当することになった(※まあるい食卓からの発信を、Yちゃんにお願いすることになりました☆)
⇒毎日書いてるブログが次につながる。
p.53:「リーダーシップとは行動である」
前の職場でいつも、「愛とは行動である」と聞いていた。行動することでしか愛は表現できない。行動しようと思う。
それと関連して、
p.47:「失敗は多くても良い」が対になってると感じた。
⇒飛んだ所を繋ぐ、ファシリテーターの読み方。
失敗した事の無い人は、行動してない人。
マネジメントの側に立てば、安心して失敗できるようにするのが我々の仕事であり、それが強みを活かすことに繋がる。
☆M・Tさん
本を読むのも、グッと集中するときと、サッと流すときがあるのが、負担がなく良い感じがする。
ドラッカーの本は、浅くも深くも読める。
⇒Mちゃんは人より先に行ってる感じがする。
「鬼滅の刃」の主人公、炭治郎みたい。
p.44:二つのことを見てる「人の才能、可能性、強み」と「客観的なニーズ、客観的な条件、現実の機会」
⇒組織と個人の関係に置き換えると分かりやすい。
リーダーは組織が成果を上げる責任があり、そのために個人に何を求めるのか、個人の才能や強みに注目する。
p.48:「実際に人を育ててる人を見つけ、褒める」そういう気持ちが芽生えた自分が好きになった。
⇒祖先から受け継いだものを自分の代で活かしきって、次の代に繋ぐのが供養=人を育てる極意と同じ。
原理原則には、普遍性がある。
p.53:「廃棄が組織をスリムにする」まず捨てる。東洋医学の基本。
⇒まず捨てることで新しいものが入って来るという、あたりまえのことをマネジメントの場面で表現したのがドラッカー。
「まずは廃棄からスタート」
「イノベーションのスタートは廃棄」
☆Y・Sさん
組織に期待があるから、齟齬があると苦しくなる。自分の側の期待が、不満に繋がるのかと感じる。
⇒ドラッカー本の構造全体を捉えてフレーム読みができてる。読書会に参加してなくても、成果を得てる。
p.51:「長期目標からスタートする」
長期と短期を見て、組織のミッションには共感できるが、ビジョンが違うと理解できた。
⇒大いなるミッションは遠くにある。そこに向かってどうやって一歩を踏み出すのか。大きな所から逆算して毎日を過ごす。
そのためのフィードバック。毎日できなくても良いからやってみる。
全体を通して:結局、組織はリーダーによるのか。
ドラッカーの言うリーダーは、王制時代の王様のようだ。
⇒組織はトップ次第というのは動かせない。トップの価値が組織の価値になる。
☆K・Yさん
非営利組織を通じて、明日の社会という考えかたを皆と深めたい。
⇒ドラッカーのいう「市民社会」という事を生活や活動のなかで意識するようになった。
p.42:「人はそれぞれ神様」得意不得意はあっても上下はない。リーダーは借りがある。
こういう考え方だと凄い組織になる。
p.55「単に投票し税金を納めるだけでなく、みなが能動的に働くという昔のような市民社会をいまわれわれはつくりつつあるということこそ、心躍るまったく新しい事態である」
みんながリーダーという組織。リーダーは居ても目立たない。
⇒組織はできるだけフラットが良い。皆が責任を持ち、皆が行動する。
リーダーのほうではなく、ミッションを見て行動する。
☆R・Tさん
こうしたいという思いはずっとあるけど、それに駆り立てるもの、エンジンを持ちたい。
⇒ドラッカーの言葉がすべての行動原理として血肉化してる。
p.51:「ミッションの見直しにあたっては、外の世界からスタートすることが決定的に重要である」
「永遠なるものへは、明日への一歩からスタートしてはならない」
つい、コツコツ積み重ねる精神があるけど、大局から見るのが大事と思った。
⇒ミッションを明確にすること。
何によって覚えられたいか、即答できる自分を準備しておくこと。
☆Y・Gさん
思いは大きく、行動は小さくと思ってきたが、最近は関わることが大きくなって、今までとコミュニケーションの形が変わってきた。
⇒状況が変われば人との関わり方もかわる。
p.46:「働く人たちにとって最も重要なものが機会です」この人と一緒に働きたい。この人の言ってることを実現したいという思いで働いている。
⇒自己実現について、デンマークで研究されてる。幸福の定義がロジカルに整理されている『デンマーク幸福研究所が教える「幸せ」の定義』
p.47:「責任を与え相談相手を用意してやることです」機会をたくさん作ってもらってるが、次の世代へと言われることが多くなってきた。リーダーシップというのは、できる範囲で誰でもできること。
⇒いろんな機会に恵まれるのは強み。予期せぬ成功が真理を表してるから、ちゃんと分析した方がよい。
☆私
今、なばなを作り変えるに当たって、次に向かう杖になる言葉を見つけたい。
⇒周りに合せると、今やっておくべき事ができない。次の状況が来たときに対応できるよう準備しておくべき。
P.52:「ニーズこそが行動の理由である。だがニーズだけでは不足である。成果が必要である。無駄に働いたのではなかったといえなければならない」
地域食堂のスタッフについて思うこと。それぞれのやりたい事や思いを反映したミッションを立てたい。
⇒ニーズは入口で成果は出口。自分たちの活動が他に飛び火してるのも成果の一つ。組織として意識しておく。
受益者が主体的に行動し始めるのがゴール。
p.55:「単に投票し税金を納めるだけでなく、みなが能動的に働くという昔のような市民社会をいまわれわれはつくりつつあるということこそ、心躍るまったく新しい事態である」
昨日、緑の党主催の斎藤幸平さんのウェビナーを受講したばかりで、個人がそれぞれに良いと思う行動を取ることで、同じ志向を持った人と繋がっていける。その事で、地方・市民から世界を良くする力になっていけると聴いたのと同じ。個人の行動の意味をしっかり意識して、他と繋がっていきたい。
⇒新しい市民社会を作る。個人の行動は小さいけど、無意味じゃない。
ドラッカーに世界が追いついてきた。
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今回の課題箇所、たった15ページの中にも、たくさんの知恵のもとが埋め込まれていました。
その言葉を受け取った人が、それぞれの中で育てて枝葉を伸ばしていくのでしょう。
綺麗な花が咲きますように。
今朝の読書会を振り返って印象的だったのは、ドラッカーのいう『新しい市民社会』という言葉です。
新しい社会では、市民も組織も強いリーダーを持たず、フラットで風通しが良いもの。
今の若い世代の社会運動は、まさにこんな感じです。
香港の雨傘運動、Future for Fridayなど、呼びかけはあっても指示命令系統を持たず、フラットで緩やかなユニットのようです。
個人が、それぞれの良心と信念に従って良いと思う行動を取る。
誰もがリーダーであり、誰もが責任を持ち、行動する。
新しい市民社会が始まりますね。
余談ですが、縄文時代の社会の在りかたも、指揮系統を持たず、必要なときに集まってきてそれが済むと帰っていく。
緩やかで平和な時代だったと聞いたことがあります。
↓ 先日、楽天堂さんで買った土偶さん。新しいなばなのお守りです。
それから、斎藤幸平さんのご著書です。
7/4にも講演会がありますが、Zoomでの参加は申込期限が6/30です。
ぎりぎりですが、ご興味のかたはぜひ!
※次回の読書会は、7/28(火)9:00~11:00 on Zoom
課題箇所は、p.58~94
『非営利組織の経営』のパートⅡ「マーケティング、イノベーション、資金源開拓」のうち、
第1章「マーケティングと資金源開拓」
第2章「成功する戦略」
第3章「非営利組織のマーケティング戦略ーフィリップ・コトラーとの対話」
です。
この、第3章のフィリップ・コトラーとの対話は面白いので、次の次の回でもう一回読み込むそうです。
どこまで深読みできるのか、楽しみですね!
※6/30追記
中国政府が香港への統制を強めたとのニュースが入りました。
香港の人たちの自由が守られますように。
人と社会が守られますように。