長きに渡る内戦で、壊滅的な状況になっていたカンボジアのクメールシルク。
伝統の織物を復興させて、今では土を作るところから染料にする植物、蚕、桑など、絹織物に必要なものをすべてまかなっている村があります。
そこで織られる絹織物は、世界一のクオリティのもので、有名デザイナーや貴人も訪問されると聞きます。
その「伝統の森」という村を作り上げたのが、日本人の友禅染め職人だった森本喜久男さん。
不思議なご縁で、2014年の5月に尼崎で森本さんのお話をお聴きする機会を得ました。
「物には心がある」
作り手の心が、物には込められる。
伝統の森で、子どもを傍らに置いて自然な環境で作られる布は、作り手の穏やかな気持ちが込められているのかも知れません。
森本さんからお聞きしたお話は、たくさんありますが、どれも私自身の物作りの姿勢をしっかりさせてくれるものでした。
今年の7月に森本さんが亡くなった後も、森本さんが設立されたIKTT(Institute for Khmer Traditional Textiles)では、引きつづき、心のこもった素晴らしい布が織り続けられているようです。
新しい取り組みの様子も伝えられています。
ぜひ、新しいIKTTの活動の様子を確かめに来られませんか?
13~20時の間は、布を自由にご覧いただけます。
その間、15:00~と19:00~の2回、現地スタッフ岩本みどりさんによる、活動の報告会を行います。
*活動報告会に参加される方は、各回の10分前にあんしん24前に集合してください。
どちらも無料ですので、ご都合よいお時間にお越しください。
そして、世界一の絹織物を目の当たりにしてみて頂ければと思います。
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