新型コロナウィルスの感染拡大にかかる非常事態宣言が出されるなか、4カ月ぶりに6回目の読書会。
オンラインでの開催となりました。
これに先立って前回、去年12月のメモを読み返したのですが、そのときに鬼塚さんから、「一定期間を定めて、フィードバックで振り返る期日を決める」という宿題が出されてたのですね。
それに対して私は、なばなの10周年にあたる今年2月を期日にして、次の10年のあり方を考えることにしたのでした。
その時には予想もしなかった形で、より一層、自分の在りかたを真摯に考えることが求められています。
本当に大切に思えること、意味が感じられることに自分を注ぎ込みたい。
今回から、新しい課題図書『非営利組織の運営』に進むことになりました。
参加された方の今日のゴール目標も、「自分のミッションを確かめること」と言われる方が多かったです。
これまで当たり前だった行動が制限される中で、これから先、なにを優先して生きるのか、考える機会となっています。
『非営利組織の運営』は、営利を目的としない組織についてのお話というだけあって、ミッションについてより純粋に向き合うことになります。
「何のためにそうするのか」
「本当に必要なことなのか」
自分への問いかけです。
さて、今回私がラインを引いたのは、まえがきの後半部分。
まえがきって、著者がその本の中で言いたいことのエッセンスがシンプルに込められてますね。
自分が選んだ自分の居場所=「コミュニティ」があって、そこで自分らしさを発揮すること=「自己実現」ができたら、それはもう非営利組織でも営利組織でもどちらでも良い気がします。
そのコミュニティのあり方を定めるミッションについて、昨夜のメモから書き出してみます。
『ミッションに不可欠な3つの要素』
・機会(外の世界にしかない。世の中に期待されること)…世の中で必要とされていること、ニーズは何か?
・卓越性(うちにしかない強み。うちを選んでもらう要素)…それは、私がやるのに打ってつけの仕事か?
・コミットメント(われわれが価値を心底信じてるか)…その仕事は、やる価値があると感じられるか
『行動本意であること』
ただの掛け声にならないように、ミッションによって行動が促されるように。
これらのことを踏まえてミッションを検討していきますが、表現は、Tシャツにプリントして似合うくらいシンプルに。
私が以前作ったミッションはこちらです。
すべての人の食環境が良くなること。
それが、自然環境への負担減に繋がること。
そこに込めた思いや、自分がめざす方向は変わりませんが、もう少し行動を促すように表現を工夫したくなってきました。
これは、自分への宿題にします。
そして、ミッションが定まれば、次に検討するのは「われわれの顧客は誰か?」との問いかけです。
鬼塚さんが紹介された『経営者に贈る5つの質問』という本は、『非営利組織の運営』から派生して書かれたものだそうです。
そこには、ドラッカーの「最も大切な5つの質問」が紹介されています。
この順番で考えていくことに意味があるとの事ですが、もしミッションが決めにくいときは、顧客の検討から始めたほうが、ミッションに辿りつきやすい場合もあるそうです。
そのあと続けて質問に答えていくことになるのですね。
こんな風に、大切な質問をまとめて出版されたドラッカーさんって、親切な方だなあ。
ドラッカーさんは親切なんだと、これまで何度も感じる場面がありました。
これから、まだまだ出会えることでしょう。
2020~2030年は変化の時代とドラッカーは言っているそうです。
今は、ポスト資本主義社会を通り抜け、次の知識社会へむかっている過渡期であり、知識社会ではさらに格差が大きくなると予測されています。
この変化は、コロナウィルスの出現で加速されますね。
今ある事実を受け止めて、もっと良くなる手段を見つけていきたいです。
そのためにドラッカーは、生産性を高める方法としてセルフマネジメントの方法もまとめてくれています。
やはり親切!
だけど、自分独りだけでやるのは難しい。
だから、コミュニティでシェアすることで、みんなで進んでいけるのが、読書会の効果のひとつですね。
100年に一度とも言えるこの災厄の時代を、一緒に乗り越える仲間の存在に感謝。
この時代を選んで生まれて来た、だれもが勇敢な魂たちです。
次に会える日が、本当に待ち遠しいです。
物理的な接触は制限されても、こうやってオンラインで繋がって言葉を交わせるおかげで、孤独と不安に飲み込まれずに済みます。
技術の進歩と、社会インフラを守ってくださる全ての方に深い感謝を捧げます。