[2020年7月27日 更新]
中学校の数学で最も大切なものは「等式変形」だと思っている。
算数では「比」だ。
その等式変形だが、都立高校入試では問題としてはまったく出題されない。
中学校では2年生の1学期に学び、それ以降も連立方程式や一次関数の計算でも利用する。
しかし、問題単体としては都立入試には出されないのである。
◆唯一、1992年度に出ている
1989年度から2020年度まで32年分の入試問題を所持しているが、その中で一度だけ等式変形が出題されている。
それが以下だ。
もちろん a=2m-b が正解。
a=-b+2m でも構わない。
なおこの1992年度のみ、1次不等式が出題されていない。これ以降は2002年度まで毎年、1次不等式は出ている。
余談だが、授業で中2の子らにこの問題をやらせた。
aについて解く問題だ。
3分以内に解けたのは2名だけ。
解説したら皆が悔しそうにしてくれた😌
みんなはどうだろうか。
◆今後、等式変形が出る可能性はあるか
私の意見は「No」だ。
もちろん教科書に載っている内容なので、出題すること自体は可能。
しかし、都教委がわざわざこれを出す理由はない。と考える。
方程式でも等式変形が理解できているかどうか、受験生を試せる。
過去問を見て対策している者の努力、わざわざ薄める必要はあるまい。
もし都立高校の過去問題集をまだ買っていないのなら、すぐに買ってほしい。
近所の本屋でもネット通販でもいい。
いくつかの会社から都立過去問集は出ているが、お薦めは声の教育社。ベストではないが他社と比べたらいちばんいい。
詳しくはこちらで説明している。
昨年度の内容についてだが、お薦めなのは今年も変わらない。
<過去記事:2020年入試 都立高校 過去問題集 これを買おう>
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