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【旧2学区】過去6年 募集人員の変遷

[2020年10月21日 更新]
都立高校の募集人員と、倍率の変化にはどのくらい関係があるのか。
今回は旧第2学区を検証する。

◆戸山は高止まり


戸山、青山、駒場、目黒は1クラス増えて1年で戻っている。
(2015年度入試の駒場高校は定員276名)

2016→2020年度、男女別の一般入試実倍率を見ていこう。
青字は昨年度より1クラス募集数が増えた年。赤字はその逆、1クラス減った年だ。

戸山
男子 1.76→1.521.93→1.96→1.90
女子 1.58→1.511.57→1.78→1.82

青山
男子 2.07→1.70→1.741.86→1.94
女子 2.06→1.81→1.641.93→2.07

駒場
男子 1.401.64→1.58→1.48→1.26
女子 1.541.86→1.69→1.29→1.61

目黒
男子 1.81→1.641.74→1.57→1.53
女子 2.02→1.551.75→1.55→1.61

まずは男子。
4校とも募集人員が減った年は、前年より実倍率が上がっている。
募集人員が増えた年は、青山高校以外は実倍率が下がっている(駒場高校の2015年度実倍率は1.74)
もっとも青山は前年の倍率が1.70と青山にしては低すぎたため、募集人員が増えて倍率が抑えられたままだったと解釈した方がいい。
10年前ならつゆ知らず、今の青山高校で実倍率1.7倍は低すぎる。

続いて女子。
女子もほぼ同じ内容。4校とも募集人員が減った年は前年より実倍率が上がり、募集人員が増えた年は実倍率が下がった(駒場高校の2015年度実倍率は1.68)

やはり募集人員が減ると実倍率が上がる傾向があるようだ。

◆コロコロ変わる広尾は
広尾は3年ごとに募集する定員が1クラス増えて、また減っている。
クラスが増えた年のみ青字にした。
2015年度 197名
2016年度 237名
2017年度 197名
2018年度 197名
2019年度 237名
2020年度 197名
2021年度 197名

広尾は2015→2020年度の一般入試実倍率をみていく。
男子 2.17→1.95→1.75→2.05→1.55→1.84
女子 2.03→2.62→2.25→2.00→1.52→1.80

男子は他校と同じ傾向だ。
女子は2016年度だけが例外。2.62倍とこの年の都立全日制普通科高校で最高倍率だった。
88名の定員に対し、236名が受験した。過去10年で200名を超えたのは2016年度のみ。
「定員が増えるから」と倍率が下がることを想定した受験生が思いのほか多かったのだろう。当時の私もたまげた。

◆結論。広尾は怖い
立地もいいことから、都内の東西南北から受験生が集まる広尾。
自然と倍率も高くなりがち。
どうしても行きたいのなら止めはしない。だがハイリスクな受験になる可能性を秘めている高校でもある。毎年高倍率だ。

倍率が2倍を超えると「従来なら受かっていた点でも不合格」ということがままある。よくよく考え、塾の先生に相談できるならした方がいい。
私なら広尾は薦めない。


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