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岩村田宿3.5時間ロングコース

2019年08月07日 | 歴史の道/中山道

7/15(祝・月)晴れ
コース: 岩村田駅→西念寺→旧大井法華堂→陣屋址→龍雲寺→善光寺道分去れ→住吉神社→西念寺→大井城址→笹沢家→伊勢屋敷跡→藤が丘城址・鵲神社・招魂社→城址1/4周(移設井戸)→(常木用水)→ヒカリゴケ→甲州道分去れ→曲口社→若宮八幡神社→相生の松→佐久平駅
(説明は、写真を掲載したものを中心にごく一部のみです。)

<Top写真>鵲(かささぎ)神社
鵲神社は、内藤家の氏神として、近隣住民から親しまれている。詳細ないわれは分かりませんが、縁結びの神として、天の川伝説の織姫と彦星が7月7日に会うことができないときに、多くの鵲が飛んできて、天の川を架けたという伝説があります。
この神社のある場所は、藤ヶ城跡の道路を隔てた高台に鎮座しております。


岩村田について
標高約700m。北に浅間連峰~南に蓼科山八ヶ岳連峰などの囲まれた盆地。
年平均気温約10℃弱(東京15℃)2.4万年前の旧浅間山は黒斑山広がる火口の大崩落、「塚原泥流」により形成された扇状地形。

コースの全体イメージMap
弥生遺跡は岩村田では、ほとんどの場所で発見されている。また、西側では1,000軒を超す集落が発見されており、クニの形態があったとされる。
時代は、下り平安時代後期1180年、木曽義仲の京への挙兵に根井氏、望月氏など佐久の武士が加わる。根井行親等多くのものが六条河原で討死する。
平安中期から、荘園が形成され、大井氏が荘園の地頭となり、鎌倉時代~室町時代にかけ勢力を維持していた。1447(文安4)年の所領、6万貫(12万石・1貫文=2石で換算)、6,000軒で群落としても賑わいをみせていた。(吉沢好謙(たかあき)・四鄰譚藪より)
大井氏は、領地内交通網整備と上州、武州、信濃北部に勢力を拡大していた。
これに反発した村上氏は、1484(文明16)年、岩村田一体の大井氏領地を焼き尽くしてしまった。その後、長窪大井氏により再興された。
武田氏が、佐久の36城を落としたのは1540(天文9)年、その後も勢力を広げ、1547(天文16)年には佐久を平定した。
武田氏は、1572(元亀3)年信玄没後(遺体は、阿智村・長岳寺に隠匿)、1575(天正3)年、長篠の戦いで織田・徳川軍に大敗し、離反者などにより徐々に勢力を落とし1582(天正10)年、勝頼の自害により滅亡した。
一旦、織田氏の領地となるが、本能寺の変で空白地となり、ここを狙う北条氏と徳川氏の和議により、徳川氏の支配下となり依田信蕃が佐久の諸城をおとした。その功績から、信蕃の子は、松平姓と「康」の字を与えられ、松平康国となり、小諸城主となるが小田原城攻めで上州にて横死。弟の康真は藤岡に転封され、小諸城主は仙石秀久となる。

龍雲寺の脇山門には、1572(元亀3)年に下賜された正親町(おおぎまち)天皇直筆の「東山法窟」(東日本一の道場という意味)の勅額が掲げられている。

住吉神社
文明年間(1469~1487)宿場を整えるために祀られた。ここのすぐ下に土塁があり、桝形になっている。庚申塔6基、道祖神20基、石祠13基が合祀されている。
祭神:住吉三神(底筒御命、中筒御命、上筒御命)、息長足姫命(神功皇后)

王城公園
993(正歴4)年、村上天皇皇子が建てて居住したとされたと伝わる。
敷地内は、荒宿の12社、石尊・三峰・御岳などの石造物がある。
隣接の石並城は地頭大井氏館、黒岩城は武田氏の支配拠点であった。


王城から鼻顔(はなづら)稲荷神社を望む。
藤ヶ城跡、岩村田小学校周辺
六代藩主正縄(老中、水野忠邦の弟)は、奉行職から城主格になり、七代正誠(まさのぶ)により、1861(文久元)年、新城を起工し、1864(元治元)年ほぼ完成し、役所を移転した。1871(明治4)年に岩村田県庁になる。

翌年、長野県に吸収され佐久支所となり、敷地は現在、小学校になっている。
井戸(一部移設)や土塁の一部は、現存している。

ヒカリゴケの自生地。
藤ヶ城址の南、常木用水の洞窟内に生息しています。この日は、きれいに見えました。
1910(明治43)年、中学生が発見し、1921(大正10)年に国の天然記念物に指定。

下曲口神社(シモシャグチジンジャ)
中山道に背中を向けている石神様で中山道ができる前から、ここにあったとされる。
一説に、縄文信仰の神で、諏訪信仰の源に関わるとされており威厳を感じさせる。

若宮八幡神社
202(建仁2)年、地頭大井朝光が鎌倉から勧請したと伝わる。
祭神 若宮八幡:大鷦鷯(おおさざき)命(仁徳天皇)
新海大明神:誉田別(ほんだわけ)命(応神天皇)
高良大明神:高良玉垂(こうらたまたれ)命、豊玉姫命など
祇園社:速進雄(すさのお)命など

この後は、相生の松まで歩き、佐久平駅へ



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