〈老父母〉トシオ と スエ

老父母の画像〈家族の記録〉

豪雨の思い出

2018-09-12 23:50:47 | 日記
毎年どこかで豪雨被害があります。
私の地域でも1974年7月、大変な被害にあいました。

土砂崩れ、道路寸断、川が氾濫、橋が流され、田園風景も一変した出来事でした。

夜通し激しく降る雨の中、大人達は懐中電灯を手に、慌ただしく家を出たり入ったりしてました。

農作物の被害を最小限に抑えようとしてたのでしょうが、夜遅くにはもう諦めた顔をしていたのを覚えています。

小学2年だった私は、どこかウキウキなんですが、さすがに翌朝、窓から見た光景で「大変な事が起きた」と感じました。

雨は上がり、太陽がキラキラと眩しいのですが、いつもの緑色の風景ではありません。

川から田畑に土砂が流入、稲や農作物は流され、水が引いた後には、海の砂浜のように何も無い土地になっていました。

子供ながらに「これからどうなるんだろ」と焦っていたのですが、すでにO型の父トシオはサバサバしてます。

「おい、釣り行こうぜ」と、明るく誘います。

父と兄と私、流された橋の近く、濁流の川へと、釣りに出掛けました。

ゴーゴーと唸る川の中、適当に糸を垂らすだけなんですが、これが釣れる釣れる。

小さな魚からフナ、ウナギ、上流の池から流れてきたと思われる錦鯉までバケツいっぱい。

大変な被害だぞって事は子供でも想像出来たんですが、父はいつも深刻には考えない人でした


↓ 豪雨を話すトシオ



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