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駒大笘小牧の不祥事の行方

2005-08-28 17:24:37 | Weblog
駒大笘小牧の不祥事が決着した。雲の上の決着としか思えない。
事件発覚後の記者会見で、校長は謝罪しながらも両手を合わせて
哀願のポーズをとった。これは何とか穏便にという魂胆がみえみ
えだった。その後の隠された事実が数々判明するが、これが教育現
場のスポーツの実態かと思うと慄然とする。
明徳義塾は正直に高野連に報告して、大会前日に潔く辞退して地元
帰っていった。この事実を、苫小牧は直視しながらも絶対にバレな
いように、もしバレてもその釈明のシナリオまで創り上げて、出場 
を続けたのは、連覇ためには手段を選ばないという仮面だったのか。
学校側は家族と話し合いが付いたから、もう何も問題はないとばか
りに開き直って高野連にお伺いをたてたが、この学校側の姿勢こそ、
野球を利用して、自分たちの野望を果たそうとするものだ。
何で明徳義塾のように謙虚になれないのか。
高野連の措置も適切とは思われない。歯切れが悪い。今更、入念に
検証して問題を大事にするより、学校側と家族が合意が出来たからと、
問題の本質をすりかえて、事なかれ主義的に解決を図ったのはいかにも
安易だ。
有名選手だけを全国からをかき集めた、プロ養成高校が大手を振ってま
かりとおっている。今大会では朝日新聞会長が開会式でそうした現状を
憂いて指摘している。にもかかわらず高野連はそういった温床には、改
善の手をうとうともしない。
笘小牧高校の不祥事も、そういった体質の高野連の裁定だから、どうして
も厳正な裁定というより、ことなかれ的な裁定で内容は不明朗だ。

こんな形で優勝しても、汚れた優勝でしかない。選手にしても不明
朗な優勝では心から喜べないだろう。
もし、明徳義塾が不祥事を隠して最後に笘小牧と優勝を争ったとした
ら、想像しただけでも頭がおかしくなってしまう。
いずれにしても今回の優勝は、不明朗な優勝として歴史に残るだろう。