アメリカツァーに初挑戦した上田桃子が、開幕のSBSオープンからいき
なり優勝戦線に加わった。通算6アンダーで首位に1打差の3位につけて
決勝に望んだのは立派なものだ。
あの先輩格の宮里藍ですら開幕戦は、今年も含めて2年連続で予選落ち
している。もし上田が今日勝てば、アメリカツァーのルキー優勝は57年
でぶりの史上二人目ということだ。
上田は決勝に進出したが、ここでも見せ場をつくった。1983年のハワイア
ンオープンで青木功が魅せた奇跡のチップインイーグルの再来を思わせる
ようなミラクルショットを、上田桃子はなんなく再現させた。
6番(パー4)がバンカーにつかまり、ピンチなったが、残り18ヤードを
ピンに当ててカップインさせるという、お得意の離れ技のバデーをなやっ
てのけている。
決勝に進出したが上田桃子は臆することもなく、2005年まで連続賞金王に
輝いたA,ソレンタムに立ち向った。14番のバデーでソレンタムと並んだが
17番のボギーで引き離されて、結局、上田桃子の初戦は健闘するも5位に終
わった。大健闘である。
有言実行の上田桃子はプレィで実力を実証したが、それを裏付けるように今
回の大会においても、現地のボランティア・スタッフをはじめ多くの人かジ
ャパニーズレディ・タイガーと注目を浴びている。
こうした賞賛の声におごることなく、いっまでも有言実行の上田桃子であっ
てほしい。