南部吟遊詩人の写真館

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奇社・丹内山神社

2016年08月15日 05時00分44秒 | 北上・花巻地方(展勝地など)
「丹内山神社」に近づくと、大鳥居があるので、すぐにそれと分かります。


近づくと、かなり大きい。それなりの歴史もあるようです。



案内板です。



移設…とありますが、確かに。この鳥居があったら、道幅がここまでしか広がりませんからね…。(一枚目の写真参照)
逆にいえば、昔の道路はこの鳥居をくぐっていたわけです。参道だったわけですね。ここは。

さて、ここは参道なので、この道路を行くと、まもなく神社に着きます。



周囲はこんな感じです。



そこの案内を見ると、本殿はもう少し先のようです。



で、本殿の近くまできました。



境内の案内図です。ちなみに左端の「経蔵」というのは発見できませんでした。



この神社の縁起です。ものすごく歴史が古いようです。
坂上田村麻呂伝説は各地にあるとしても、藤原清衡公の頃から崇拝を集めていたとは…。実に古い。
そして、この神社は分社がないというのも不思議な点です。
ちなみに、田村麻呂が寄進したと言われる、日本最古の一本造り仏像「毘沙門天像」もこの近くです。



境内にある巨木の根。あまりに大きすぎます。樹齢どのくらいあるのでしょう…?



しかも、この木は他の木の上に生えていたという…。まあ、自然界では木と木が混じり合うことはたまにあるけど…。



参考→九戸神社の木のページへ

さて、本殿というのか、拝殿というのか、こっちの建物には…



仏像があるようです。さすが、神仏習合。しかも年代がすごく古い!!



さっきから、ちょくちょく見る「七不思議」こんなこともこの神社の神秘さに花をそえていますね…。



境内には他の神社も。大きい神社ではこういうことがよくありますが…。



源義家の岩だとか、源氏伝説は東北の各地にあります。



そして、こっちが本殿になるのでしょうか。



そして、不思議な手水鉢。こういう伝説もよくあります。



さて、本殿に。



なかなか秀麗な作り。気仙大工の作でしょうか…?



さて、再び、神社についての案内。しかし、本当に歴史が古い。上古って奈良時代とかですからね…。
本当にそうだとすると、日本の神社神道が起こったころからの歴史があることになります。

どうしてこうも歴史があり、時の権力者に篤く庇護を受けてきた神社なのでしょう。

それに、祭神である「多邇知比古神(たにちひこのかみ)」って一体…?記紀にも出ていない神のような気がしますが…




さらに不思議なのが、今回発見できなかった「経塚」。
白磁器や宋銭が出たということは、平安時代末期、源平のころということになりますが、
となれば、経塚にそういうものを納めさせたのは、多分藤原秀衡あたりなのでしょう。
そこまでの貴重品を収めたというのは、ここがそのくらい重要な神社だったのでしょう。

この本殿にも七不思議が。でも、「なめると」っていうのはハードルが高い気がします。
しかも、どうして「居眠り」防止の効果なんでしょう??欲しい効果ではありますが…。



この精巧な作りを見ると、気仙大工の仕事かなあという気がします。説明には全く書かれていませんが…。



そして、問題はこの本殿の裏、山上に置かれたこの石です。おそらくはこの石があるから、この神社があるのだと思います。



神社の右手から登ります。



石の近くに行ってみましょう。



奇妙な石です。



案内です。


「アラハバキ」ってそれを言っちゃいけないんじゃ…?ってくらいタブーの言葉。それをさらっと案内板に載せるあたり、
「アラハバキ」もメジャーになってきたもんです。しかも、「アラハバキ」についての説明は一切ないんですね…。
「アラハバキ」について。(wiki)


この巨大な花崗岩は何枚も積み重なっているようです。





実に不思議。

この奇跡のような岩組みの隙間、これを「胎内」と呼ぶ呼称は多分、仏教文化の影響でしょう。

そしておそらくこの神社の呼称「丹内」は「胎内」から来ているのだと思われます。

では、もともとの名称はなんという神社だったのでしょう?

その辺、全くの謎です。

多分、「アラハバキ神社」だったのではないでしょうか。しかし、その名前はタブー性が強いんですよね、きっと。
そのため、空海の弟子、日弘上人が来た際にこの名前を改めたのではないでしょうか。多分。
しかし、そのかくされた名前は時の権力者は当然知っていたんでしょうね。
それが、これだけの信奉を集めた理由でしょう。




【撮影日:2016/7/3】

他、丹内山神社の参考HP→奥羽*温故知新さんのページへ



↓↓↓丹内山神社の場所はここ!↓↓↓


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