
授業研究の会で、大きな壺の絵を紹介してもらったことがある。
コンテで描いた壺だ。
コンテは、若い頃よく子どもたちにミニスケッチをさせるときに使っていた。
今でも、鉛筆でもペンでもない風合いを出すために、下絵で使っている。
しかし、全部をコンテで塗ることは、ここしばらく行っていなかった。
あの、土の重さ、あたたかさ、厚みを見事にあらわした「壺」の絵にはいつか挑戦したいと思っている。
そこで、いろいろな色のあるコンテを買ってきた。
どんなことができるか試してみた。
まず、輪郭は黄色のコンテで描いた。
上から色を重ねれば、消えるだろうと思ったからだ。
そのまま、下塗りも黄色で行った。
上から色を重ねれば隠れてしまうが、土台に土の色がほしいだろう。
この土台の土の色は、横向きに塗っていった。
下塗りが終わると、今度は茶色でもう一度土台の色塗りをした。
今度は縦の線を意識してぬっていった。
この壺には、2系統の線の向きがある。
一つは、横向きに円を描く線。
もう一つは縦向きな曲線。
この2つの線が混じり合って、壺の立体感が構成されている。
大きな画用紙の全部をコンテで下塗りするのは難しかった。
どうしても、塗り残しの白がある。
そこで、その部分はティッシュでこすって白を埋めていった。
その上に、壺らしい色を塗り重ね、手やティッシュでのばして、下の色とマッチングさせていく。
ティッシュより、指の方が、コンテを伸ばしやすかった。
また、光沢のある部分は、練り消しで色を取ることを試みたがうまくいかない。
そこで、白いコンテでハイトーンを入れた。
コンテの特性として、塗り込めば色をかぶせることができた。
暗い色の上に明るい色をのせることもできた。
これで、自分なりの壺は描くことができた。
これを、子どもたちに描かせるとすると、
どんな技術を身につけさせておけばいいのだろう?
どういう順番に作業をさせたらよいのだろう。
教材研究したら、次は授業にどう取り込んで単元にしていくのかを考えなければならない。
41回 | 2014年4月12日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第2会議室 |
42回 | 2014年5月10日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第2会議室 |
本校に、若い先生だけど図工の得意な先生がいます。コンテを試して感じた疑問を色々質問してみました。やっぱり教えてもらうと納得できます。
今回、自分で絵手紙をやってみてわかったことがありましたし、指導するポイントもおさえられました。
コンテとレース編み、絵手紙は、来年度やりたいです。参考になりました。