第二回目の、「浜松授業研究の会」を行った。
夜の会は、少人数でかなり詳細な教材解釈の会になるように感じた。6名参加。
6名でひとしきり、理想の教育・授業・学校のあり方について語り合った後、5年生の「詩」ウミスズメの教材解釈を行った。
海雀 北原白秋
海雀、海雀、
銀の点点、海雀、
波ゆりくればゆりあげて、
波ひきゆけばかげ失する、
海雀、海雀、
銀の点点、海雀。
まず、これに番号をふった。
①海雀、海雀、
②銀の点点、海雀、
③波ゆりくればゆりあげて、
④波ひきゆけばかげ失する、
⑤海雀、海雀、
⑥銀の点点、海雀。
次に、このどこに、この詩を理解するための問題をつくる鍵があるか、変だ、分からないというところを探してみようということになった。
そこで、この詩を3つに分けてみる。
A ①海雀、海雀、
②銀の点点、海雀、
B ③波ゆりくればゆりあげて、
④波ひきゆけばかげ失する、
C ⑤海雀、海雀、
⑥銀の点点、海雀。
3つに分けて、どこから問題ができそうかと考えてみる。
う~ん、むずかしい。
どこもにも、やるべき事、理解しなければならないことはたくさんあるからだ。
AとCは、同じだ。Bだけ違う。ではBが問題なのか?
いやいや、繰り返される、ACの部分を分析すると、全体が分かるのか??
そこで、「AとCは、同じだよね。」と言ってみる。
すると河島先生が、「いや、違う部分がある。「、」「。」が違うよね。」
と、指摘する。なるほどと思う。
句点=文の終わりにつける符号。ふつう「。」を使う。まる。「─を打つ(=物事に区切りをつける)」
読点=意味の切れ目を示し、読みやすくするために文中に施す点。ふつう「、」を使う。
AとBは、意味が違うけれど一続きの文としてつながっている。Cで完結していると分かる。すると、AとCなら、どっちが大事なのだろう?
一応多数決をとってみる。
私は、Aをあげたが、他の方はほとんどBを選択した。
(私は、海雀が、「海雀、海雀、」と二度連記され、さらにとどめを刺すようにまた、銀の点点、「海雀、」とたたみかけるように三度目が出てくることが気になった。また、銀の点点でも、おもしろい授業になりそうな気がした。)
そこで、まずBから考えようとした。
そのとき、平野先生が
「僕なら、3つに分けて、どこに大問題があるかという流し方は、この詩では行わないなあ。」と発言された。
その発言とは.....(今回はここまで)
Nさんが、この研究会の理解をしてくれているようです。やっぱりできる人は違うね。
3時間が、あっという間に過ぎてしまいます。たまには、1日かけてやりたいです。夏休みでもいいです。考えておいてください。
いろいろお世話ありがとう。