赤い靴

今日はめざし。プロ野球がない。飛び出してくる買い物かごの婆をかわし

買い物を済ませる。いつものごとく、昼飯を食べて飛び出す。きょうはいいはず。

ガソリンを注いで、いざいかん。いつもより早い。今日は５ゲーム投げる。

ボーリングがうまい夫婦の隣。チラチラ見ながら投げる。俺よりうまい奥さん。

旦那はもっとうまい。負けずと投げるが、ますますスコアが悪くなる。まなじりに

いいとこ見せようとするが、今日は玉砕。ふと見ると、５時を回っている。

慌てて投げたら、３時の勘違い。夫婦も帰って、さびしくなげる。こんなものか。

３週間毎日来ているのに。上手にならない。嫌いになっちゃうぞ。ボウリングの

神様に恨み言。むろん私が悪い。まだまだ練習が足らない。まだまだ楽しんで

いない。眦後ろで見ていてくれ。私も忙しいので、ごめんなさい。めがねの

兄ちゃんに代わります。ガーター連発。お前はこちらで遠慮します。

お客さん。私はスコアを操作できます。お前も悪よのう。３５０点にしときますか？

バーカ。３００点が上限だ。ミスターパーフェクトと呼ばれたい。お客さん

まず靴を買わなくちゃ。貸し靴じゃダメ。安いのがありますよ。商売上手な

越後谷。ネットで探してみるよ。赤い靴がいい。中国製。赤がいい。？