やせがえる まけるないっさ これにあり。これは小林一茶の有名な句です。かわず合戦という、カエルのオス同士が一匹
のメスを巡ってお互いを押しのけ合うのを見物し、弱いやせガエルを応援して作った句です。弱い者への哀れみを詠んだと
されていますが、52歳まで結婚できなかった自らの不遇をやせガエルに重ねていたとも言われています。(出典:日本
俳句研究会俳人列伝小林一茶より)一見ユーモラスの感のあるこの句が、実は見ようによっては情念の炎が垣間見える
おさなくして母をなくし 我ときてあそべやおやのない雀 さみしい幼少時代を思う。そのさみしさが女性に向かう。
女の子よ束になってやって来い。一茶は待ち受けてるよと読むのは間違いだろか。芸術家は年おいての結婚がおおい。
バイタリティーが違う。エロスの昇華が芸術だから。ピカソやチャップリン。いっさも64さいで結婚。子供をなす。
晩婚です。早く結婚したかった。できないもどかしさ。この歌から感じます。痩せガエル負けるな一茶これにあり。
もう一度花咲かせてみたくなった竹取の翁。はなさか爺さんとは違います。竹の花は60年周期で咲くそうな。一茶も
辛くもさいた竹の花。思いのたけは成就した。痩せガエルは勝利した。一茶の心意気を感じる。我も励まされる。
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