生かされて活かされて 痛さん&さなさんのブログ

おのれを忘れて他を利する。
穏かで慈悲のこころに満ちた生活を送りたいものですね。
日々のできごとをお伝えします。

老神温泉「伍楼閣」へ1泊2日の温泉旅行

2022年06月15日 | 温泉
群馬県にある老神温泉「伍楼閣」、結婚48周年の記念旅行に選んだ温泉宿である。
新型コロナウイルスは次々と変異して、いまだに収束していない。
4月が結婚記念月であるが落ち着くのを少し待って、1か月遅れの結婚記念旅行である。

2022年5月29日(日) 日曜に遠出することはまず無いので、途中の混雑を避けるため午前6時過ぎに横浜の自宅を出発。
首都高湾岸線から葛西JCTで中央環状に乗り、東北道へ入る。
乗り始めて15年の愛車シビックは、相変わらず元気に走ってくれる。

東北道の蓮田SA、大谷PAでトイレ休憩して宇都宮JCTから日光道へ。

横浜から3時間少しで最初の目的地「田母沢(たもざわ)御用邸記念公園」に到着。
今回は日光を観光して金精峠を東から西へ越え、老神温泉へ行くルートを計画。
その日光だが既に何度か訪れており、今さら東照宮もないので、少しマイナーな場所へ行くつもりだ。

で、最初に来たのが「田母沢(たもざわ)御用邸記念公園」。
道路を隔てた反対側に専用駐車場(2時間 300円)がある。
あまり知られていない場所なので、案の定、先に駐車している車がない。



以下、田母沢御用邸記念公園のHPから抜粋
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本公園は、世界遺産に登録された日光東照宮をはじめとする二社一寺「日光の社寺」に近接し、北には男体山、女峰山等の日光連山を仰ぎ、南は大谷川の清流を隔てて鳴蟲山を借景とし、西は寂光の滝を源とする田母沢川を境とし、周辺を杉木立に囲まれた閑静で風光明媚な場所にあります。
日光田母沢御用邸は、日光出身で明治時代の銀行家・小林年保の別邸に、当時、赤坂離宮などに使われていた旧紀州徳川家江戸中屋敷の一部(現在の三階建て部分)を移築し、その他の建物は新築される形で、明治32年(1899)に大正天皇(当時 皇太子)のご静養地として造営されました。
その後、小規模な増改築を経て、大正天皇のご即位後、大正7年(1918)から大規模な増改築が行われ、大正10年(1921)に現在の姿となりました。

昭和22年(1947)に廃止されるまでの間、大正天皇をはじめ、三代にわたる天皇・皇太子がご利用になりました。
戦後、博物館や宿泊施設、研修施設として使用された後、栃木県により3年の歳月をかけ、修復・整備され、平成12年(2000)に記念公園として蘇りました。
建物は、江戸時代後期、明治、大正と三時代の建築様式をもつ集合建築群で、現存する明治・大正期の御用邸の中では最大規模のものです。
これらの建物や庭園から、当時の建築技術や皇室文化を垣間見ることができます。
平成15年(2003)に貴重な建造物として「国の重要文化財」に指定され、平成19年(2007)には「日本の歴史公園100選」に選定されました。
四季折々の風情ある庭園と日光田母沢御用邸の100年に及ぶ荘厳な趣きを是非ご堪能ください。
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お車寄せ(正面玄関?)から入り、券売機で入園券(600円)を購入。
順路に沿って建屋内を見て回る。
建屋内の各部屋は掃除が行き届いていて気持ちが良い。
歴代の天皇、皇族が実際にこの空間で過ごしていたと考えると何か変な気がするね。

それにしても「広い!」。








次に「裏見の滝」を見に行った。



かつては滝の裏側に設けた道からも滝を裏側から見られたので、この名が付けられたそうだが、1902年(明治35年)に滝上部の岩が崩壊し裏から見ることができなくなったとのこと。
華厳の滝、霧降の滝とともに日光三名瀑の1つとされる。

無料駐車場から500mほど山道を登る。
道は整備されているので迷いようがない。





これで日光三名瀑を制覇した。


朝が早かったのでお腹がすいてきた。
昼食は中禅寺湖畔の「枡屋」さんに決めてある。
第二いろは坂をウネウネと登り、立木観音入口の信号を左折して中禅寺湖を右に見て少し進む。

湖畔の無料駐車場(立木第二駐車場)は満杯だったが、かろうじて止められた。
やはり日曜日の観光地は混雑している。

「枡屋」さんはこの駐車場の目の前だ。専用駐車場と呼んでも良いくらい。





ワイフは「湯波そば」1,650円 税込



こちらは「湯波そば定食」1,800円 税込 をオーダーした。




車を駐車場に残し、少し離れた中禅寺へ向かう。(徒歩3分)



中禅寺は正式名を日光山中禅寺と呼び、目の前の湖を「中禅寺湖」と呼ぶ由来となったお寺だそうだ。
784年、日光開山「勝道上人」(しょうどうしょうにん)によって建立されたお寺で、世界遺産「日光山輪王寺」の別院とのこと。
御朱印を頂いて諸堂を参拝した。








御本尊「立木観音」 日光山中禅寺の御本尊様です。「十一面千手観世音菩薩」(国重要文化財)。
中禅寺HPから借用




「五大堂」 不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王の五大明王が安置された御祈祷の道場です。
天井には、日本芸術院会員の堅山南風画伯が描いた大雲龍が堂々たる威容を誇ります。
中禅寺HPから借用



五大堂は本堂の裏手、小高い場所に立てられているため絶景が拝める。




湖畔を散策






湖畔を散策後駐車場まで戻り、次の目的地「吹割の滝」を目指す。今回のツアーで唯一のメジャーな観光地だ。
日光から「吹割の滝」へは金精峠を越えて金精道路を東から西へ走るルート。
中禅寺湖畔の新緑のトンネルを抜け、戦場ヶ原を過ぎ、金精峠のトンネルを抜けて、1時間少しで道の駅「尾瀬かたしな」に到着。
トイレ休憩をして「吹割の滝」へ。

「吹割の滝」



前回ここへ来たのは何年前だったろうか?
あの時は川の水量が少なくて滝の割れ目の縁(ふち)まで入れたが、今回は轟音を響かせていてとても近くまでは行かれない。
でも今年の冬は雪が多かったせいか豪快な滝を見ることができた。






今夜の宿は老神温泉「伍楼閣」を予約してある。
吹割の滝から10分とかからない。


老神温泉「伍楼閣」



宿についてチェックインの際に「愛郷ぐんまプロジェクト」を利用する旨を告げる。
「愛郷ぐんまプロジェクト」とは、コロナ禍で経済振興のため群馬県が行っているプロジェクトだ。
3回目のワクチン接種の証明書と免許証などで住所確認ができれば、近隣の神奈川県からの宿泊でも適用される。宿泊料金が1人五千円割引になる。
さらに「tengoo」と呼ばれる沼田市の地域電子マネーが1人三千円ついた。(宿泊料金にも使える)

「伍楼閣」さんは昭和レトロな宿だ。
畳敷きの廊下を部屋へと案内され、荷物をほどくと露天風呂へ。
老神温泉は山の中の温泉地なので眺望はそこそこだが、建屋の半地下のような構造が露天風呂としての広さを稼いでいる。
2か所の露天風呂は混浴。
だが女性専用の更衣室、女性専用タイムが設けられていて女性客に配慮されている。

風呂は撮影禁止のためHPから借用














お楽しみの夕食は(私たちには少し多いくらいの)山の幸、川の幸が並び、どれもおいしい。
ビール3本と、地酒の冷酒と、地元のシードルを主食にして、完食した。










翌朝、少し早起きして近くの朝市へ行ってみた。
10軒くらいの露店が並んだ小ぶりな市だ。
ワイフは土産物をいくつか買っていたが安いそうだ。




朝食も部屋食だったが、めいめいのお膳なので(高さが無いので)正座していただいた。
これは膝の悪い人には配慮が必要と思う。
朝から品数は多い。




帰りは観光せずにまっすぐ帰宅することにしている。
老神温泉から関越の沼田ICへ向かい、途中の「道の駅 白沢」で土産物を買いこむ。
沼田ICから関越に入り、鶴ヶ島JCTで圏央道に乗り換え、海老名JCTで東名に入る。
途中の海老名SAで昼食をとり、一路横浜へ帰ってきた。




小田原漁港と箱根高原ホテル

2021年08月29日 | 温泉
(そんなこともあったなぁ)と思い返す日が早く来ますように。

新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。
神奈川県にも緊急事態宣言が発出されている中ですが、外出自粛期間が長くストレスが溜まっていたので、思い切って箱根へ一泊旅行に出てしまいました。

2021年8月26日 午前10時、横浜の自宅を出発。

「不要不急だけど、県境は越えないからね」と自分達に言い訳をして、愛車シビックは国道1号線から西湘バイパスを西へ快調に走る。
1時間半ほど走って、西湘の国府津PAでトイレ休憩。ここのPAは西湘バイパスの護岸工事が続いているためか、未だに売店は撤去されたままだ。

今日の最初の目的地は「小田原漁港」。
今回が2度目となるが、漁港であがった新鮮な魚の昼食がお目当てだ。

漁港の無料駐車場に車を止め「さかなセンター」に向かう。
以前来た時には「さかなセンター」があることを知らずに手近な店に入ったが、今回はネットでリサーチ済みだ。
センター内にある寿司屋の海鮮丼が目当てだったのだが、コロナの影響なのか、なんと「8月31日まで休業」の張り紙がしてある。
仕方ないので近くの食堂に飛び込んだ。




迷った末、こちらは、
刺身盛り合わせ定食(1,958円)。プラス330円で味噌汁を漁師汁に替えてもらった。
漁師汁は魚のアラとアオサの味噌仕立てで、これとご飯だけでも十分だ。
刺身は「新鮮そのもの」、ここまで来る価値はある。




ワイフは
金目鯛の煮付け定食(3,080円)
こちらも小ぶりの金目がまるまる1匹。




腹ごしらえも済んで、宿のチェックインには時間があったので、前から行きたかった箱根のポーラ美術館へ。
うねうねと箱根の山を登り、森の中の道を抜けて45分ほどで美術館に到着。
展示中の藤田嗣治、モネ、黒田清輝などをゆっくり見て回り、今夜の宿へ。


今夜の宿は「箱根高原ホテル」、前に一度日帰り温泉でお邪魔したことがある。
最近リニューアルしたようで畳は新しいし、部屋はきれいだ。




荷物をほどいて早速温泉に。
男女別それぞれに内湯2カ所、続きの露天がついている。
内湯は熱めの湯、ぬるめの湯の2つだ。
(浴室内は撮影禁止のため、ホテルのHPから写真を借用)
お湯は少し濁り気味、白濁はしていない。
肌触りは柔らかく、体の芯まで温まる。

男湯


男湯の露天



女湯


女湯の露天



のんびりと湯につかって疲れをとった後はお楽しみの夕食だ。

残念ながら緊急事態宣言中なので、ビールなどのアルコール飲料は提供停止。
ちょっと殺風景に見えるが、料理の種類は十分すぎる。
ビールが飲めないのがホントに残念!






2021年8月27日 翌日も朝から晴天。
今日も34℃くらいになるらしい。
外出の自粛要請を押し切って、来て良かった。





白骨温泉「湯元齋藤旅館」へ1泊2日の温泉旅行

2020年08月16日 | 温泉
白骨温泉「湯元齋藤旅館」、結婚46周年の記念旅行に選んだ温泉宿である。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、国から緊急事態宣言が出され外出自粛を余儀なくされた。
そのため4月が結婚記念月であるが、緊急事態宣言の解除を待っての3ヵ月遅れの結婚記念旅行である。

白骨温泉は飛騨山脈(北アルプス)の、乗鞍岳、十石岳、霞沢岳の麓に位置する山峡の温泉地である。温泉と自然以外なにもない。
古くから「乳白色の湯」として知られ湧出時には無色透明であり、時間の経過によって白濁する。
白濁のメカニズムは、温泉水中に含まれている硫化水素から硫黄粒子が析出することと、重炭酸カルシウムが分解し炭酸カルシウムに変化することだそうだ。
胃腸病、神経症、婦人病、慢性疲労などに効能があり、その昔「白骨の湯に三日入ると三年は風邪をひかない」と言われてきた。
また、2004年(平成16年)7月、週刊誌の報道で白骨温泉の一部の旅館やホテルで入浴剤を混ぜて白濁に着色し偽装をしていることが発覚したことでも有名(?)になった。


2020年7月16日、午前8時過ぎに横浜の自宅を出発。
横浜町田ICから東名に乗り、海老名JCTで圏央道、八王子JCTで中央道に乗り換える。
乗り始めて13年を過ぎた愛車シビックは、今日も快適なエンジン音を響かせている。

途中、談合坂SA、諏訪湖SAで小休止して最初の目的地「松本城」へやってきた。
昼には少し早いが松本城へ来た時には必ず立ち寄る「そば庄」さんで信州そばに舌鼓をうつ。

松本城すぐそばの「そば庄」さん



ワイフは「とろろそば(単品)」1,090円、こちらは「ざるそば(セット)」1,200円を注文する。
セットには、炊き込みご飯、蕎麦の実なめこ、漬物が付いてくる。



ざるそばを大盛にしてもらったら…、なんと富士山盛り



腹ごなしに国宝・松本城の周りを散策。
松本城へは今までに何度か来ているが、今回来たのは何年ぶりだろうか…。
最近塗りなおしたのか、全体に色が濃くなっている気がする。










宿に入るには少し時間があるので「松本市美術館」へ寄り道をして、いよいよ白骨温泉へ。
松本市街を抜け、国道158号線を上高地方面へ向かう。
先週の大雨(豪雨)の影響で途中のトンネルの中は水浸し状態だ。

1時間ほど走って今夜の宿「湯元齋藤旅館」に到着。

湯元齋藤旅館の客室は「介山荘、昭和館、牧水荘」にございます。全51室の客室は、それぞれ異なった趣があります。
窓の向こうには雄大な自然が広がっており、快適に過ごすことのできるお部屋となっております。
落ち着きある空間で、ごゆっくりとお寛ぎくださいませ。



今夜の部屋はお手頃な牧水荘を予約した。
通されたのは2階の部屋。窓の外は山と川。緑がきれいだ。
部屋には温泉を通す式のような暖房はあったが、エアコンはない。代わりに「うちわ」が置いてあった。
ここは標高1,400mの高原に位置しているので、夏でも涼しいのだそうだ。
現に私たちが泊まった日は、夏だというのに(長袖が欲しい)14℃しかなかった。




荷をほどくと早速「白骨の湯」を味わいに行く。
まずは「鬼が城」へ。洗い場のない野天風呂だ。
各風呂へは「湯めぐり回廊」という館内の長い廊下を通ってゆく。





源泉かけ流し(季節によって加温するらしい)の湯は、注ぎ口は無色であるが湯船の湯は薄白く濁っている。
ツンツンすることなく、肌触りの良いお湯だ。
飲泉できるとのことでコップが置いてあったので、一口含んでみた。
気のせいか「シュワ」感があり嫌な味ではない。
夏場のためか少しぬるめのお湯は体の芯から温めてくれる。
先客が2組あったが、しばらくすると我一人。思いっきり手足をのばした。

部屋に戻って一息ついたところでお楽しみの夕食だ。
食事は夕・朝ともに「あずみ野」という食事処でいただく。
















私たち夫婦はそろって「お酒大好き」なので、少量多品種は最高の贅沢だ。
オプションで「和牛朴葉焼きヒレ」を付けたが余分だったかも知れない。






食後に別の風呂を堪能して就寝。






朝っ風呂を浴びて、朝食を昨夜と同じ食事処でいただいた。
普通のご飯と、温泉で炊いたお粥がチョイスできる。
朝食は簡単に済ませる私たちにとっては、品数が多い贅沢な朝食だ。






朝食を済ませ荷づくろいして、チェックアウトのため階下にあるフロントへ行くエレベーターに乗ろうとしたら、向こうで何かの作業をしていた若い男性スタッフが駆け寄ってきてエレベーターのドアを抑え見送ってくれた。
これには正直驚いた。
今までアチコチ旅しているが、帰りのゲストのために仕事の手を止めて見送ってくれたのは初めての経験だ。
キャリーバッグを転がして、あきらかにもう帰る客だし、多くは見て見ぬふりをして自分の仕事を続けるのが普通と思うが、エレベーターのドアが閉まるまで見送ってくれるなんて。
最後まで行き届いた「おもてなし」の心に触れて、シアワセな気分になれた。

白骨温泉「湯元齋藤旅館」、お湯良し、料理良し、スタッフ良しの大満足な旅でした。



日光の滝巡り、ゆば料理の昼食、八丁の湯で至福のひとときを

2019年04月27日 | 温泉
4月は結婚記念月なので毎年ワイフと旅行をしている。
今年は45年の節目の年なのだが、あまり関係なく、以前から行ってみたかった「八丁の湯」に宿を取った。
今回も愛車シビックでのドライブ旅行だ。

2019年4月24日、横浜の自宅を朝5:45に出発。
いつものルートで、湾岸を通って葛西JCTから首都高中央環状線C2に入り、川口JCTを経由して東北道へ。
朝が早いせいか、浦和の料金所までほぼ1時間でやってきた。

今年の5月連休は「平成」から「令和」へと元号が変わることもあって土日を入れると10連休になる。
毎年のことながら連休中はどこも混むのと料金が上がるので、私たちはその期間を避けて旅行することにしている。
今回は連休に入る直前の平日(水・木)を狙って計画を立ててきた。

東北道は事故もなくスイスイと走れた。
途中、羽生PAでトイレ休憩をはさみ、宇都宮ICで東北道を下りて日光・宇都宮道路へと入る。
さらに終点の清滝ICから国道120号に合流し、登り一通の第二いろは坂へ。
シビックは難なくいろは坂を登り切って最初の目的地「華厳の滝」駐車場に着いた。
時計を見ると午前9:00。横浜から3時間チョットでやってきたことになる。
(少し飛ばしすぎたかな?)

ここ華厳の滝には何度か来ているが、最後に来たのはかなり前のことだ。
その時と同様、550円を支払ってエレベータで滝つぼ近くの観瀑台まで降りてみた。

目の前の華厳の滝は水量が少ないのか、落差97mのわりに少し貧弱な感じがした。
滝の周りもまだ冬枯れの景色で色味に乏しい。






華厳の滝に早く着きすぎたので近くの竜頭の滝に行くことにした。
こちらも以前に何度か来たことがある。
前に来た時は秋のベストシーズンで、一目滝を見ようと狭いスペースに多くの人があふれかえっていた。
が、今回はオフシーズンの事もあり、ほとんど人影がなく、ゆっくりと見ることができた。

 

竜頭の滝


 


今夜の宿は「八丁の湯」を予約してあるが、宿へは車で直接行くことができない。
山の環境保全のため、車の乗り入れを規制しているのだ。
そのために標高1,100mほどの「女夫渕(めおとぶち)駐車場」に車を置き、宿からの送迎バスに乗ることになっている。
送迎バスは予約制になっていて、私たちは15:00でお願いしてある。
ギリギリに行きたくないので、30分ほど余裕をもって「女夫渕駐車場」に着くようにコース配分をしているのだが、まだまだ時間がある。
ワイフと相談して、戦場ヶ原の先にある「湯滝」に行ってみることにした。

竜頭の滝を出て戦場ヶ原を目指し120号線を北上する。
一面冬枯れの戦場ヶ原を通過して少し走った所に「湯滝」の看板があったので側道を左へ入った。
側道の先は有料駐車場になっていて行き止まりだ。
駐車料金を支払って車を止め、ちょっと歩いた先に湯滝があった。
金精道路から日光に向かって走ることがあるが、大概ここは通過してしまう。
今回、初めてやってきたが見に来てよかった。

湯滝





なかなか見ごたえのある湯滝を後にして、今回予定していた「霧降の滝」に向かう。
今来た120号線を華厳の滝まで戻り、つづら折りが厳しい第一いろは坂を下る。
第一いろは坂を下り切って「神橋」交差点を直進。(右に行くと日光駅)
ナビ(ゴリラ)は、なにやら地元民が使う裏道のような道路を案内してくれる。
やがて目的地の「霧降の滝」手前の駐車場に着いた。



霧降の滝は駐車場から10分ほど山道を歩いた先の展望台から見る。



先ほどの湯滝もそうだったが、私たちはこの滝を見るのは初めてだ。
小雨がパラつく中、足元を気にしながら石畳の道を歩いてゆくと、こぎれいな展望台に出た。
これまで見た滝はほぼ目の前だったが、霧降の滝はかなり遠方から見ることになる。



霧降の滝



今日の昼食は「さんフィールド」さんに決めてある。
2年前に東照宮に来た時に飛び込んだ店だ。
その時に出会った、湯波(ゆば)づくしの「ゆば御膳」を食べに来た。
店の横の専用駐車場に車を止め、店の前まで来ると並んでいる。
なんと満席で順番待ちの列ができている。
まさか「うち」のブログで人気が出たわけでは無いだろうが、ここの「ゆば御膳」は並んででも頂きたい。
これで税込み1,800円と、味、量だけでなくコスパも良い。
時刻は12:15、一番混む時間帯だった。

ゆば御膳(私たちは「タケノコ」と呼んでいる巨大な「ゆば」は4時間炊くのだそうだ)
 


「さんフィールド」さんで「ゆば御膳」昼食を堪能し、今夜の宿へ向かう。
迎えのバスが来る「女夫渕駐車場」までは日光から1時間30分ほどかかる。
途中、鬼怒川温泉、川治温泉、川俣温泉を過ぎ、国道23号線を鬼怒川に沿ってうねうねと登る。
川俣湖(人造湖)にかかる橋を渡ると、その先はすれ違うことも難しい狭い山道になった。
そこかしこに雪が残っている。

そして予定通り14:30少し前に「女夫渕駐車場」に到着。
駐車場には既に何台かの車が止まっている。あまりキレイではないがトイレが2カ所ある。
雨が少し強まってきた。

 


「八丁の湯」へはこの駐車場から歩いてゆく(90分)か、送迎バスを利用するしかない。
私たちは宿の予約の際に15:00の便をお願いしてある。
やがて定刻通りにやってきた送迎バスに乗り、まだ雪の残る未舗装の山道をガタゴトと揺られること30分。

なぜか運転席の隣にトトロが


ようやく今夜の宿「八丁の湯」に到着。
山奥にある、まさに秘湯だ。

 




チェックインを済ませ、今夜使わせてもらう部屋に入った。
部屋はログハウスのツインルーム、ベッドの奥に大きな椅子とテーブル。天井が高く、思ったより広くて快適だ。
ログハウスは最近建てたようで、まだ新しい。
小さなガスストーブが部屋を暖めてくれていた。

ログハウスと鬼怒川の源流
 

部屋と、部屋からの風景はこんな感じ(なぜか部屋に冷蔵庫が見当たらなかった)
 


ここでは食事の時間が決められていて、夕食が18:30、朝食が7:30となっている。
夕食にはだいぶ時間があるので、さっそく温泉につかりに行く。
温泉は混浴露天風呂が3ヵ所、女性専用の露天風呂が1ヵ所、他にシャワーの使える内湯が男女別にある。
ワイフは「髪を洗いたいから先に内湯へ行く」という。
こちらは混浴の露天風呂へ行った。

男性用脱衣所へ



小雨がしょぼつく中、男性用脱衣所を出た目の前にある四角い風呂(雪見の湯)に入る。
「昭和4年開業時の野天風呂で、ここが一番温度が高い」のだそうだ。
今夜の泊り客は我々を含めて16、7名。そのせいもあってか貸し切り状態だ。狙い通り良い時期に来た。
お湯は無色透明で源泉かけ流し、ほのかに硫黄のにおいがする。
バスタオル巻きOKではあるが、一つひとつの風呂が小さいので、混浴するには女性にはかなりハードルが高そうだ。
宿でも承知しているのか、3ヵ所の混浴露天風呂は20:30~21:30の1時間、女性限定タイムが設定されている。

雪見の湯



雪見の湯から階段を少し降りた所の風呂(滝見の湯)は先人の男性5人ほどが占領していて、酒を飲んでいる風だったので入るのを遠慮した。
この風呂は女性専用の脱衣所を出てすぐだ。
今回は雨のせいもあって残念ながらこの湯に入りそびれた。

滝見の湯



四角い雪見の湯から階段を上った先に、滝に一番近く屋根のついた風呂(石楠花の湯)があるので、そこへ行ってみた。
この湯は直径2mほどの円形で温度が少しぬるい。
が、滝の真横で確かに見晴らしは良い。
お湯の中に湯の華が舞っている。

石楠花の湯


 


時間になったので夕食会場の食堂へ行った。
言われた時間に行ったのだが、皆さん既に食事を始められていて私たちが最後だった。
この宿は今回も「ゆこゆこ」で予約を取った。
夕食は「湯波会席」をお願いしてあるのだが、テーブルには「しし鍋」が用意されていたのはご愛敬。
すぐに「湯波鍋」に代えてくれた。

前菜、土瓶蒸し、ヤシオマスの刺身(これが絶品)、湯波鍋、最後にデザート
 

主食はビールと日本酒(自販機にはアサヒスーパードライ)



夕食後、20:00から共用のレストハウスで朗読会があるというので行ってみた。

朗読会の会場になったレストハウス内
 



妙齢の女性が一人、八丁の湯をベースにした鬼の子の物語を実に感性豊かに聞かせてくれた。
この朗読会には絶対に参加すべきだ。
朗読会は30分ほどで終わり、その後ワイフは女性タイムの混浴露天風呂へ行った。

翌朝、午前3:00に目が覚めた。
少し早いが朝シャンが習慣なので、内湯へ行ってきた。

女性用内湯(ワイフが撮影、念のため)


男性用内湯
 


昨夜は私たちが最後だったので、朝食時間の7:30チョイ前に食堂へ行ったら、まだ誰もいなかった。(笑)
朝食は、
かご盛り小鉢(温泉たまご付き)、鮭と野菜のセイロ蒸し、豆乳小鍋仕立ての味噌汁、ご飯はセルフサービス



午前9:00、「女夫渕駐車場」への送りのマイクロバスに乗り込んだ。



来た時と逆コースをバスはのろのろと坂道を下りてゆく。
バスを運転して下さった同年代と思しき方と雑談を楽しみながら、愛車シビックが待つ「女夫渕駐車場」へと下りてきた。


信州・諏訪湖周辺へ初めて行った

2017年12月30日 | 温泉
2017年12月27日。毎年の年末頃にワイフの誕生日祝いを兼ねて夫婦で旅行へ行くことにしている。
ここ数年は愛車シビックであちこち出かけたが、何年ぶりかでバスツアーに乗車した。

初日は関越道~上信越道を通り東部湯の丸ICで降りて「生島足島神社」へやって来た。
この長野県上田市下之郷にある神社は「生きとし生けるもの万物に生命力を与える「生島大神」と、生きとし生けるもの万物に満足を与える「足島大神」の二神が祀られ、摂社(下社・下宮)には諏訪大神が祀られる信濃屈指の古社です」と公式HPに載っている。

 

ライブカメラで現在の状況がチェックできるので興味のある方はどうぞ。
http://live.ueda.ne.jp/ikushima.html

次にやって来たのは上田駅にもほど近い「北国(ほっこく)街道・柳町」の街並み。
木曽路の中山道沿いの馬籠宿とかは夙(つと)に有名だが、こちらは最近になって売り出した街並みだそうだ。
今残っているのは、真田氏の時代にすでに作られた商店街とのこと。

  

柳町の公式HPかどうか不明だが、とりあえず
http://yanagimachi-ueda.jp/

今夜の宿は「横谷(よこや)温泉旅館」、横谷温泉の一軒宿である。
ググってみたら、
風水カウンセラー谷口令先生お墨付きのパワースポットでもある横谷温泉旅館。
諏訪大社からの気の流れが通っており、横谷渓谷全体に、とても良い気が満ちているとのこと。
また、温泉は自家源泉で湯量も豊富。 豊かな湧出量は毎分約1000リットルにも及ぶ。保温・保湿に優れ、貧血予防にも効果あり。
温泉と良いエネルギーに浸かりパワーチャージできるおススメ宿だ。
の、ようです。

着いたのは午後5時半をとうに過ぎ、あたりは真っ暗で気温は既にマイナス。

写真は翌朝撮ったもの


夕食が午後6時半からと決められていて風呂に行く時間が無いので、部屋の冷蔵庫から瓶ビールを出してきて喉を潤す。
「ぷは~!」
あぁ、この一杯がたまらない。
知らない者同士の団体ツアーだとトイレ休憩がままならないので、どうしても水分を制限しがちになる。
おっ! この部屋で無料のWiFiが使える。一息ついて早速メールをチェックする。

夕食は畳敷きの広間にテーブル席。団体旅行の常で部屋ごとにテーブルが決められている。
お膳は(いわゆる)団体向けで、いたって普通。
私達の夜の主食はアルコールなので、十分すぎる品数である。



会場の隅で信州そばの手打ちの実演が始まった。
場所が私たちのテーブルの近くだったので、丸い棒で延ばしてトントンと切る様子が良く見えていたが、対角のテーブルからは遠くて見えていなかったと思う。
アナウンスも何もなかったので、多くの人に気づかれずに蕎麦打ちはひっそりと終わった。
まさかこの時の打ち立て蕎麦ではないと思うが、十割そばとの触れ込みで蕎麦が出された。



食後の午後7時30分に集合で、氷瀑のライトアップを見に行くことになっている。
いつもだと2時間近くかけて晩酌を楽しむ迷惑な客なのだが、今夜は時間が無いのでアクセル全開で料理をつつく。

集合時間になりロビーへ行くと、旅館のガイドから70cmほどの縄を2本渡された。
途中の路面が凍結しているので靴に巻いて滑り止めにするのだそうだ。



縄を二重に巻いて準備ができると、いよいよ氷瀑に向かって行進が始まる。
「氷瀑」とは、岩肌からしみ出す湧き水が氷結し、毎晩の冷え込みによりその厚みを増して大きくなる、自然が作り出した巨大で珍しいオブジェです。
だ、そうだ。
今夜は宿から一番近い「霧降の滝氷瀑」へ行く。普通に歩けば5分位の距離を、小股で足裏に注意を払いながらソロソロと歩く。
気温はマイナス8℃。山道はツルツルに凍っている。
到着した氷瀑は川とは反対側の崖にできていた。



ライトアップされているとの事だったので、カラフルなイメージを勝手に膨らませていたのだが、大きな投光器1機のみで照らしていたのでチョット拍子抜け。
「3、2、1」で下から何色かのLEDランプで照らしたら、「ぅおー」となること間違いないと思うのだが…。

宿へ戻り、冷えた体を温めた。
ここの湯は、鉄分を含んだ黄金色の自家源泉と炭酸ガスを含んだ泉質をダブルで満喫できるのがウリ。

写真が撮れないので、横谷温泉旅館のHPから拝借 横谷温泉旅館公式HPはこちら
   


二日目の朝は7時に朝食で8時出発。とっても慌ただしい。
最初に訪れたのは「御射鹿(みしゃか)池」。
この数年で人気の出たフォトスポットだそうだ。
鏡のような水面に映る風景が絶品とのことだが、あいにく今回はほぼ全面結氷。
まぁ、雰囲気は分かります。

 

季節によっては、こんな風景が見られるようです。



次に訪れたのは諏訪大社・下社春宮。



諏訪大社は信濃国の一宮(いちのみや)で、信濃国の中では最も社格が高いとされ諏訪湖を挟んで二社四宮の境内があるのだそうだ。

上社(かみしゃ)
・本宮 (ほんみや)・前宮 (まえみや)

下社(しもしゃ)
・秋宮 (あきみや)・春宮 (はるみや)

神殿


神殿の両サイドに立つ御柱(おんばしら)
 

入口の御影石の大鳥居



社殿の左奥にある「万次の石仏」へ行ってみた。

誕生の由来(下諏訪観光協会HPから抜粋)
明暦3年(1657年)、諏訪高島三代藩主忠晴が、諏訪大社下社春宮に遺石の大鳥居を奉納しようとした時のこと。命を受けた石工がこの地にあった大きな石を用いようとノミを打ち入れたおり、はからずもその石から血が流れ出た。驚き恐れた石工は大鳥居の造作を止め、あらためてこの不思議な石に阿弥陀様を刻み、霊を納めながら建立された・・とされているのがこの石仏です。
石仏の「万治」は、万治3年(西暦1660年)と刻まれているところによるものです。

この風貌から、なぜかジブリを連想してしまった…



続いて諏訪湖のほとりへ白鳥を見に行ったのだが…。
あいにく、まだ飛来して来ていなかった。いるのはカモばかり。



運が良ければこんな白鳥が見られるらしい。



この後、カンテン工場やら、みそ工場やら、良くある販売目当ての観光スポットなどを回って帰路についた。

その中の諏訪湖・湖畔のガラスミュージアムに展示してあったクリスタルボールを最後に紹介する。



さて、来年はどこへ行こう。

日光・東照宮と鬼怒川温泉

2017年04月21日 | 温泉
今年の4月で結婚43年、毎年4月に二人で結婚記念旅行に出かけることにしている。
で、今回の記念旅行は始め白骨温泉に行くつもりだったが、雪解けが遅いので日光に変更した。

2017年4月20日(木)
予定に少し遅れて07:15過ぎに横浜を出発。
東北方面に行くときによく使うルートで、湾岸から葛西IC経由で川口に向かい東北道へ入る。
竹橋、箱崎ルートは分岐が複雑なうえ、渋滞が多いのでいつも敬遠してしまう。

ところが…。
ベイブリッジに入るだいぶ手前から大渋滞。
我慢するしかないのでトロトロ走っていたらベイブリッジの手前で追突事故が起きていた。
既にパトカーが来て事故処理をしていたが少し前に起きたのだろう、それほど長い渋滞ではなかった。

事故現場を過ぎると順調に流れ始めた。

首都高速から東北道に入り佐野SAでトイレ休憩、宇都宮ICで東北道と別れ日光宇都宮道路へと分岐。
日光宇都宮道路を日光ICで下りて、最初の目的地「東照宮」の駐車場へ車を入れた。
時計を見るとまだ10:30前、横浜から約3時間で来たことになる。
何年振りかで訪れる「東照宮」。

駐車場から表参道へ向かう


表参道


表門手前左にある五重の塔


表門(ここから先が有料ゾーン)



表門をくぐると、陽明門を始め、境内の色に違和感を感じる。
今年の3月10日、寛永時代の技法を使って当時(創建当時)の輝きをお披露目したというのだが、個人的には経年変化を経た、風雪に耐えてきた姿が好きなので、たぶんこうだったのではと塗り直すのはどうなのかなぁと思う。
当時の色を忠実に再現できたかどうかは見たことのある人は誰もいないしね。

三猿(見ざる、聞かざる、言わざる)


陽明門(創建当時の色彩が蘇ったと言われるが)
 

唐門
 

眠り猫(奥宮 入口)


奥宮拝殿下の狛犬


奥宮拝殿


奥宮 宝塔(家康公墓所)


二荒(ふたら)山神社へ


 


旅行初日の昼食は、日光ならではの「ゆば料理」と決めてきた。
が、目的の小料理屋の前に来たら、なんと休業日の札がかかっている。

「わっ、どうしよう。次点でガストしか考えてないけど…」
「ガスト? せっかく来たんだからどこかでゆば食べたぁぃ」
「じゃ、少し歩いて探してみるか」

仕方なくロマン街道を日光駅の方へ少し行くと、
「ここ、どう?」
「いいかも」

で、見つけたのが「さんフィールド」さん。
のれんに「ゆば料理」とある。



入ってみると、
「定休日だけど「ゆば御膳」と「ゆばの刺身」だけ出しています」との案内。



良かったぁ。
目的のゆばが食べられる。
迷わず「ゆば御膳」をお願いする。

そして出てきたのが、この「ゆば御膳」。
しかも驚きの1,800円。



タケノコと見間違うようなデンと構えている巨大なゆば。あえて個人的にタケノコゆばと呼ばせてもらおう。
料理の説明を聞くと、このタケノコゆばは普通の3倍の量があるのだという。輪王寺さん御用達の店から同じものを特注しているのだという。
それをコトコトと4時間煮込んであるのだそうだ。
良く味がしみ込んでいて、とても美味しい。
煮たり、揚げたり、調理の仕方でゆばがこんなに風味豊かになるなんて。
初めてゆばをガッツリ食した。

これは良い店に巡り合えた。
日光駅近くでゆば料理を食べるのなら、絶対におすすめの店である。

「さんフィールド」さんのHPがありました。甘味喫茶の店だそうです。
http://www.mes005.com/nikko-yuba.html

雑学だが京都では「湯葉」、日光では「湯波」と書くのだそうだ。


おなかも一杯になったし、次の目的地「日光江戸村」へ向かう。

ナビにセットした駐車場の手前で法被(はっぴ)姿の人が駐車場へ誘導をしていたので、そのまま駐車したら良く良くみると「江戸村前駐車場」と書かれていた。
本家の「江戸村駐車場」がさらに奥にあったので、なんだか騙された感じ。
でも駐車料金が本家より200円安い600円だったので、まぁ許せるか。

ゲート(関所では役人が人別改めをやっている)


さて、ここ「日光江戸村」は現代に江戸の街並みの一部がそっくりタイムスリップした様子をコンセプトにしているテーマパークである。
チケットを買ってゲート(関所)をくぐると、もうそこは江戸の町。
浪人や町娘、商人たちがあちこちにいて、いろいろなパフォーマンスで私たちを楽しませてくれる。

 

 




さらに貸衣装があって、武士や町人、町娘、お姫様などに変身できる。
事実、あきらかにスタッフではない江戸人があちこちで見受けられた。
和服を着て江戸時代にタイムスリップできるって、特に海外からの観光客には新鮮なんだろうね。



園内の数か所に劇場があって、それぞれショーが行われる。
私達は「大忍者劇場」で14:10からの忍者ショーを楽しんだ。
ショーには一応ストーリーがあるようだが、見ていて良く分からなかった。
劇場内が真っ暗になり、やがて薄暗いステージの上で強烈な光と音と音楽につつまれて忍者数名が激しく戦う様はかなり迫力があり、これは一見の価値がござろう。


(日光江戸村HPより拝借)

30分の忍者ショーが終わり、途中入場となるが「南町奉行所」のショーを見に行った。
ここでは観客から選ばれた方が大岡越前役となってお白州のお裁きをやるようで、我々が入った時には既に大岡越前の役が決まっていてちょうど登場する場面であった。
今回の方(と言っても他は知らないが)は軽いノリの方で、「良きに計らえ」ではなく「いんじゃない」的なセリフ続出でおおいに笑わせてもらった。


(日光江戸村HPより拝借)



今夜の宿は鬼怒川温泉郷にある「花の宿 松や」さん。
いつもの「ゆこゆこ」で見つけた宿だ。



大正ロマンを彷彿させる華やかさと、抒情あふれる竹久夢二の世界に包まれて、ごゆっくりとおくつろぎくださいませ。
鬼怒川のせせらぎ沿いにたつ当館では、風情ある温泉や味わいはもちろん、川辺につづく庭園より川面におりたら、清らかな流れを肌で感じていただけるなど、四季の趣と和風情緒がたよやかに織りなす様々なおもてなしをご用意しております。
(花の宿 松や 公式HPより)

館内にはあちこちに花が、また竹下夢二の絵が飾られていてチョットいい感じ。





庭園から鬼怒川の河原に降りてみた。



 


夕食は畳敷きの広間にいくつかテーブル席がしつらえた部屋に案内された。
テーブルは部屋別の指定席になっている。
私達は晩酌派で主食がアルコールなので、品数は十分。頃合いを見て料理が出されるのもグッド。
最後のデザートはワイフにまわったが、ほぼ完食。

 

 

お湯も食事も満足、満足。
鼻が利くのか、このところ宿を外したことがない。
鬼怒川温泉は初めてだったが、静かに過ごすのにおすすめの宿だ。


2017年4月21日(金)
旅行2日目はまっすぐ帰宅する予定だったが、今回のツアーにセットで付いてきた招待券があるので宿の目の前にある「人形の美術館」へ寄ることにした。

人形達にはそれぞれの生まれた時代の背景や文化・風俗が個々の魅力・個性として色濃く映し出されています。それをお伝えすることができたら…
そう思って人形の美術館を設立いたしました。
皆様の心に、何か少しでも伝わって旅の思い出の1ページに加えていただけたら幸いです。
「人形の美術館」公式HPより

割と広い駐車場に車を止め、入口を入るとそこは2階である。
展示室は3階が洋人形、1階が日本人形となっている。

 

 

 


10時少し過ぎに鬼怒川温泉郷を出発。
来た道を横浜へと飛ばした。

帰り道も順調で、約3時間で横浜へ帰ってきた。
来年はどこへ行こうかなぁ。


四万温泉 一泊二日のふたり旅

2016年04月28日 | 温泉
2016年4月25日(月)
結婚42周年の二人旅に選んだ行き先は、群馬県の四万(しま)温泉。
四万温泉は前からずっと行きたかった温泉だが、これまでなかなかチャンスが無かった。
今回「ゆこゆこ」で探して印象の良かった「あやめや旅館」に宿をとった。

午前7時、横浜の自宅を出発。
いつもは第三京浜、環八、練馬から関越道に入るのだが、圏央道が開通したので、東名・横浜町田ICから東名に入り、海老名JCTで圏央道に乗り換え、鶴ヶ島JCTから関越道に乗るルートを選択した。
通勤の混雑を予想していたが、ルートは渋滞なし。出発して1時間半で関越道・鶴ヶ島JCTを通過、途中トイレ休憩をはさんで9時40分に沼田ICを下りた。
横浜から関越に乗るのはこのルートが断然早い。しかも今年の4月1日から高速の料金改定があって、どのルートを通っても料金はそんなに変わらなくなった。

沼田の市街地を少し走って、最初の目的地「沼田城址公園」に到着。
前回来たときは桜が満開だったが、今回はもうすっかり葉桜になっていた。
その代わり「つつじ」が見ごろを迎えていて、一歩公園に足を踏み入れた瞬間「ぅぉ~、きれい」。



葉桜の新緑とつつじの鮮やかな色、足元にはこれまた鮮やかな黄色や赤のチューリップ。芝桜のピンクも素晴らしい。





沼田城の初代城主は真田信幸(之)、真田昌幸の長男である。
今年のNHK大河ドラマ「真田丸」にあやかろうと、そこかしこに六文銭の旗印が立っている。
今は天守はおろか、城壁も残っていないが、遺構が数か所残っている。

40分ほど公園を散策して、次の目的地「月夜野びーどろパーク」へ向かう。



ここではガラス体験工房でオリジナル作品を作る計画である。
私はサンドブラストでジョッキに模様付けを、ワイフはカラーサンドキャンドル作りに挑戦。
どちらも係のスタッフがやり方を説明してくれるので、誰でもできそうだ。

サンドブラストの手順である。
まず絵柄のシールを選ぶ。シールは130種類以上のカット済みシートの中から好みの模様、アルファベットがチョイスできる。
それをジョッキの外側に貼り、細かな砂をガラスの表面に吹き付ける専用機の中に入れ手で支え、足踏みスイッチで砂を吹き付ける。
こうすることでガラスは曇りガラスになり、シールを剥がすとシール部分が透明のまま残り曇りガラスとのコントラストができる。



ワイフが挑戦したカラーサンドキャンドルである。
初めに色のついた砂数種類を地層のように容器(コップ)に入れ、別に購入するパーツ(魚、サンゴ、など)をその砂の上に置く。完成したら係の方がジェルを注いで固めてくれる。



サンドブラストは直ぐに持ち帰れるが、カラーサンドキャンドルはジェルが固まるまで30分ほどかかるので、その間にグラスアート美術館を見学した。

旅先で何か物を作るって記念にもなるし割と楽しい。

おなかもすいたし、予定通り「おおぎやラーメン沼田店」へ。
12時半過ぎに入ったのだが、8割ほどの入りで、見た感じは、ほとんどが地元民のようだった。
ランチメニューの「塩ラーメン&半チャーハン」と、おすすめの「ちゃんぽん」をオーダー。
ワイフが「塩ラーメン」、こちらが「ちゃんぽん&半チャーハン」の昼食となった。





昼食を済ませ、四万温泉への途中にある「ロックハート城」へ向かう。

ロックハート城は1988年、当時のソビエト・ゴルバチョフ元書記長の承諾を得て、30個のコンテナでシベリア鉄道を経由し、同年12月無事日本に到着しました。
以来3年、紆余曲折と延べ15,000人の建設スタッフにより幾多の困難を克服し、1993年4月6日遂に群馬県高山村に復元されました。
ヨーロッパの古城移築・復元は我が国で初めてのことで、これは俳優・津川雅彦氏とロックハート城オーナー・平井良明の「夢」のリレーにより完成したものです。
(公式HPより)

もともとイギリスに建てられた城を、なんの因果か日本に、しかも群馬の山の中に移築したようだ。
カップルで訪れたい観光地ランキングの上位にあるそうで、そのせいか、若い人が多く来ている。
石造りの城だけ見ていると、中世のイギリスにいるような気分になる。



面白かったのが、石のペイントアート。
河原などに転がっている石ころにペイントしただけの単純明快。
だが、実に味わい深い。まるで本物、石ころとは思えない。
自分も試してみたくなってくる。
が、絵心が無いことを思い出す。
石と対面した瞬間のインスピレーション、これが湧かないとダメなんだろうなぁ。きっと…。



これも石


さあ、今日の最終目的地「四万温泉」へ出発。
途中のセブンで部屋飲み用のビール、日本酒とツマミを買って、満開の山桜のなか一路四万温泉を目指す。

四万温泉は「ひなびた」温泉街だった。長野の渋温泉よりさらに昭和な建物が並んでいる。
ここらの宿に共通なのだが、宿専用の駐車場はなく、河原に造成したような共同の無料駐車場に車を止める。
川沿いに縦長の温泉街の入口に近い方に、目指す宿「あやめや旅館」はあった。



玄関をくぐると、正面のフロントから満面の笑みで大女将が迎えてくれた。
その瞬間に、この宿のおもてなしの心を五感が感じ取った。宿は大きさではない。
チェックインを済ませ、新館の角部屋10畳の和室に案内された。

部屋に荷物を置き、すぐに温泉街の散策に出かける。
さして広くない温泉街の中でも有名な「積善館」を外から見学。
ジブリ映画の「千と千尋の神隠し」のモデルの一つと言われている温泉宿で、300年の歴史があるそうだ。



ほとんどが木造建築の温泉街で四万グランドホテルの外観だけが唯一現代を感じる。

宿に戻り、最初の入湯。
湯は柔らかく、変なツンツン感はない。
散策の途中に飲泉所があったので少し飲んでみたが、甘みのような口当たりを感じた。
体の芯から温まる湯だ。



小ぶりの露天風呂


夕食は地産地消の料理が並ぶ。板さんの人柄の良さ、優しさがあふれている。
山間の温泉宿はこれでなきゃ。
山の中でマグロの刺身を出されても、ねぇ。
川魚の刺身、アユの姿焼き、天ぷらなどの山菜料理、このあたりで昔から食べられている家庭料理のようである。
私たちは晩酌派なので、少量多品種は最高の贅沢だ。



頃合いに出された焼き物


寝しなに、もうひと風呂浴びて就寝。
五月連休の直前のせいなのか、温泉街全体がひっそりとしている。
良い時に来た。

2016年4月26日(火)
翌朝、いつも通りの5時に目が覚めてしまったので、朝ぶろを浴びに行く。
この宿も昨夜は3組しか宿泊客がなく、風呂はいつ行っても貸し切り状態。
思いっきり手足を伸ばす。

朝食も地場の食材中心だ。しかも、おかずの種類が多い。
嬉しいことに「おかゆ」が並んでいる。
もしかしたら温泉で炊いているのかも知れない。



午前9時、チェックアウト。
玄関を出るときに若女将も顔を出し、大女将ともども、これまた満面の笑みで送り出してくれた。
ひさびさ家庭的な宿に巡り合えた感で、機会があれば季節を変えてまた来たくなる宿となった。

今日は、世界文化遺産に登録された「富岡製糸場」へ寄って横浜へ帰る予定である。
来た道を途中まで戻り、中之条の町から関越の渋川伊香保ICを目指した。
関越から上信越道に入り、富岡ICで降りて割とすぐ。
近くの有料駐車場に車を置いて、「富岡製糸場」へ。





あいにく団体さんと一緒になってしまったが、とにかく敷地が広い。団体さんが気にならない。
入口に一番近い建物が国宝の東繭倉庫(東置繭所)。現在1階部分が富岡製糸場の歴史の紹介、生糸の手紡ぎ実演などのディスプレイ会場となっている。





生糸を手で紡ぐ実演


とりあえず順路に従って見て回る。
団体さんにはボランティアガイドが付いていて立ち止まって案内を聞いている、その脇を追い抜いて次の建屋に向かう。
繰糸所の建屋内には操業当時の機械がそのまま残されている。
それまで手作業で糸を紡いでいたのを、機械でそれもほぼ全自動で紡ぐというのは画期的であったと思われる。



フランスから招いた技師の住居、診療所、寄宿舎(寮)などを見て回り、最後に修復中の西繭倉庫(西置繭所)へ行ってみた。



解体工事中の入口で、1人200円を支払い、渡された赤いヘルメットをかぶって建屋内に入る。
エレベータで3階に上がると、そこは屋根部分。
ちょうど屋根瓦がすべて降ろされて、屋根の板地がむき出しの状態だった。
床に書かれた順路に従い2階へ。
ここは窓部分を間近に見ることが出来た。

1時間ほど富岡製糸場を見て、昼食は近くにある高田(たかた)さんへカレーを食べに行く。
グーグルの地図と実際の場所が違っていて、少し迷ったがなんとか店を見つけた。
富岡製糸場の正面を出て左へまっすぐ、富士屋という食堂の角を右へ曲がると店がある。



「たかた」さんは富岡製糸場の工女さんが通ったと言われている老舗の食堂で、当時はハイカラだったであろうカレーが美味だと、ネットに載っていた。
メニューには地元食堂の定食が普通に並んでいたが、迷わずカツカレーとワイフは普通のカレーをオーダーした。





小麦粉からルーを作るというカレーの味はとにかく懐かしい。
子供のころに食べたカレーの味を思い出す。
大きな豚肉がゴロゴロ入り、溶けかけた玉ねぎとのマッチングが実に良い。
ネットには「辛口」とあったが、そうでもない。
ここも来てよかった。

横浜への帰りは上信越道を藤岡JCTまで戻り、関越、鶴ヶ島ICから圏央道、海老名JCTから東名、と往路を逆に走ってきた。
帰りも渋滞なしの順調で、富岡ICから横浜まで2時間だった。


天然温泉 気楽坊

2016年03月31日 | 温泉
東名・裾野IC近く「気楽坊」、行きつけの日帰り温泉施設です。



かれこれ10年以上前から通っている、温泉施設です。



効能はさておき、広い浴槽でのんびり、ゆったり、心身ともにリラックス効果は抜群ですね。
今年、初めて行きました。
横浜からだと混んでなければ東名を使って1時間少しで行けるので、手軽に温泉気分を味わえます。

残念ながら幾つかある湯船は撮影できなかったので、詳しくはHPで確認して下さい。

地産地消のレストランが美味です。