生かされて活かされて 痛さん&さなさんのブログ

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日光の滝巡り、ゆば料理の昼食、八丁の湯で至福のひとときを

2019年04月27日 | 温泉
4月は結婚記念月なので毎年ワイフと旅行をしている。
今年は45年の節目の年なのだが、あまり関係なく、以前から行ってみたかった「八丁の湯」に宿を取った。
今回も愛車シビックでのドライブ旅行だ。

2019年4月24日、横浜の自宅を朝5:45に出発。
いつものルートで、湾岸を通って葛西JCTから首都高中央環状線C2に入り、川口JCTを経由して東北道へ。
朝が早いせいか、浦和の料金所までほぼ1時間でやってきた。

今年の5月連休は「平成」から「令和」へと元号が変わることもあって土日を入れると10連休になる。
毎年のことながら連休中はどこも混むのと料金が上がるので、私たちはその期間を避けて旅行することにしている。
今回は連休に入る直前の平日(水・木)を狙って計画を立ててきた。

東北道は事故もなくスイスイと走れた。
途中、羽生PAでトイレ休憩をはさみ、宇都宮ICで東北道を下りて日光・宇都宮道路へと入る。
さらに終点の清滝ICから国道120号に合流し、登り一通の第二いろは坂へ。
シビックは難なくいろは坂を登り切って最初の目的地「華厳の滝」駐車場に着いた。
時計を見ると午前9:00。横浜から3時間チョットでやってきたことになる。
(少し飛ばしすぎたかな?)

ここ華厳の滝には何度か来ているが、最後に来たのはかなり前のことだ。
その時と同様、550円を支払ってエレベータで滝つぼ近くの観瀑台まで降りてみた。

目の前の華厳の滝は水量が少ないのか、落差97mのわりに少し貧弱な感じがした。
滝の周りもまだ冬枯れの景色で色味に乏しい。






華厳の滝に早く着きすぎたので近くの竜頭の滝に行くことにした。
こちらも以前に何度か来たことがある。
前に来た時は秋のベストシーズンで、一目滝を見ようと狭いスペースに多くの人があふれかえっていた。
が、今回はオフシーズンの事もあり、ほとんど人影がなく、ゆっくりと見ることができた。

 

竜頭の滝


 


今夜の宿は「八丁の湯」を予約してあるが、宿へは車で直接行くことができない。
山の環境保全のため、車の乗り入れを規制しているのだ。
そのために標高1,100mほどの「女夫渕(めおとぶち)駐車場」に車を置き、宿からの送迎バスに乗ることになっている。
送迎バスは予約制になっていて、私たちは15:00でお願いしてある。
ギリギリに行きたくないので、30分ほど余裕をもって「女夫渕駐車場」に着くようにコース配分をしているのだが、まだまだ時間がある。
ワイフと相談して、戦場ヶ原の先にある「湯滝」に行ってみることにした。

竜頭の滝を出て戦場ヶ原を目指し120号線を北上する。
一面冬枯れの戦場ヶ原を通過して少し走った所に「湯滝」の看板があったので側道を左へ入った。
側道の先は有料駐車場になっていて行き止まりだ。
駐車料金を支払って車を止め、ちょっと歩いた先に湯滝があった。
金精道路から日光に向かって走ることがあるが、大概ここは通過してしまう。
今回、初めてやってきたが見に来てよかった。

湯滝





なかなか見ごたえのある湯滝を後にして、今回予定していた「霧降の滝」に向かう。
今来た120号線を華厳の滝まで戻り、つづら折りが厳しい第一いろは坂を下る。
第一いろは坂を下り切って「神橋」交差点を直進。(右に行くと日光駅)
ナビ(ゴリラ)は、なにやら地元民が使う裏道のような道路を案内してくれる。
やがて目的地の「霧降の滝」手前の駐車場に着いた。



霧降の滝は駐車場から10分ほど山道を歩いた先の展望台から見る。



先ほどの湯滝もそうだったが、私たちはこの滝を見るのは初めてだ。
小雨がパラつく中、足元を気にしながら石畳の道を歩いてゆくと、こぎれいな展望台に出た。
これまで見た滝はほぼ目の前だったが、霧降の滝はかなり遠方から見ることになる。



霧降の滝



今日の昼食は「さんフィールド」さんに決めてある。
2年前に東照宮に来た時に飛び込んだ店だ。
その時に出会った、湯波(ゆば)づくしの「ゆば御膳」を食べに来た。
店の横の専用駐車場に車を止め、店の前まで来ると並んでいる。
なんと満席で順番待ちの列ができている。
まさか「うち」のブログで人気が出たわけでは無いだろうが、ここの「ゆば御膳」は並んででも頂きたい。
これで税込み1,800円と、味、量だけでなくコスパも良い。
時刻は12:15、一番混む時間帯だった。

ゆば御膳(私たちは「タケノコ」と呼んでいる巨大な「ゆば」は4時間炊くのだそうだ)
 


「さんフィールド」さんで「ゆば御膳」昼食を堪能し、今夜の宿へ向かう。
迎えのバスが来る「女夫渕駐車場」までは日光から1時間30分ほどかかる。
途中、鬼怒川温泉、川治温泉、川俣温泉を過ぎ、国道23号線を鬼怒川に沿ってうねうねと登る。
川俣湖(人造湖)にかかる橋を渡ると、その先はすれ違うことも難しい狭い山道になった。
そこかしこに雪が残っている。

そして予定通り14:30少し前に「女夫渕駐車場」に到着。
駐車場には既に何台かの車が止まっている。あまりキレイではないがトイレが2カ所ある。
雨が少し強まってきた。

 


「八丁の湯」へはこの駐車場から歩いてゆく(90分)か、送迎バスを利用するしかない。
私たちは宿の予約の際に15:00の便をお願いしてある。
やがて定刻通りにやってきた送迎バスに乗り、まだ雪の残る未舗装の山道をガタゴトと揺られること30分。

なぜか運転席の隣にトトロが


ようやく今夜の宿「八丁の湯」に到着。
山奥にある、まさに秘湯だ。

 




チェックインを済ませ、今夜使わせてもらう部屋に入った。
部屋はログハウスのツインルーム、ベッドの奥に大きな椅子とテーブル。天井が高く、思ったより広くて快適だ。
ログハウスは最近建てたようで、まだ新しい。
小さなガスストーブが部屋を暖めてくれていた。

ログハウスと鬼怒川の源流
 

部屋と、部屋からの風景はこんな感じ(なぜか部屋に冷蔵庫が見当たらなかった)
 


ここでは食事の時間が決められていて、夕食が18:30、朝食が7:30となっている。
夕食にはだいぶ時間があるので、さっそく温泉につかりに行く。
温泉は混浴露天風呂が3ヵ所、女性専用の露天風呂が1ヵ所、他にシャワーの使える内湯が男女別にある。
ワイフは「髪を洗いたいから先に内湯へ行く」という。
こちらは混浴の露天風呂へ行った。

男性用脱衣所へ



小雨がしょぼつく中、男性用脱衣所を出た目の前にある四角い風呂(雪見の湯)に入る。
「昭和4年開業時の野天風呂で、ここが一番温度が高い」のだそうだ。
今夜の泊り客は我々を含めて16、7名。そのせいもあってか貸し切り状態だ。狙い通り良い時期に来た。
お湯は無色透明で源泉かけ流し、ほのかに硫黄のにおいがする。
バスタオル巻きOKではあるが、一つひとつの風呂が小さいので、混浴するには女性にはかなりハードルが高そうだ。
宿でも承知しているのか、3ヵ所の混浴露天風呂は20:30~21:30の1時間、女性限定タイムが設定されている。

雪見の湯



雪見の湯から階段を少し降りた所の風呂(滝見の湯)は先人の男性5人ほどが占領していて、酒を飲んでいる風だったので入るのを遠慮した。
この風呂は女性専用の脱衣所を出てすぐだ。
今回は雨のせいもあって残念ながらこの湯に入りそびれた。

滝見の湯



四角い雪見の湯から階段を上った先に、滝に一番近く屋根のついた風呂(石楠花の湯)があるので、そこへ行ってみた。
この湯は直径2mほどの円形で温度が少しぬるい。
が、滝の真横で確かに見晴らしは良い。
お湯の中に湯の華が舞っている。

石楠花の湯


 


時間になったので夕食会場の食堂へ行った。
言われた時間に行ったのだが、皆さん既に食事を始められていて私たちが最後だった。
この宿は今回も「ゆこゆこ」で予約を取った。
夕食は「湯波会席」をお願いしてあるのだが、テーブルには「しし鍋」が用意されていたのはご愛敬。
すぐに「湯波鍋」に代えてくれた。

前菜、土瓶蒸し、ヤシオマスの刺身(これが絶品)、湯波鍋、最後にデザート
 

主食はビールと日本酒(自販機にはアサヒスーパードライ)



夕食後、20:00から共用のレストハウスで朗読会があるというので行ってみた。

朗読会の会場になったレストハウス内
 



妙齢の女性が一人、八丁の湯をベースにした鬼の子の物語を実に感性豊かに聞かせてくれた。
この朗読会には絶対に参加すべきだ。
朗読会は30分ほどで終わり、その後ワイフは女性タイムの混浴露天風呂へ行った。

翌朝、午前3:00に目が覚めた。
少し早いが朝シャンが習慣なので、内湯へ行ってきた。

女性用内湯(ワイフが撮影、念のため)


男性用内湯
 


昨夜は私たちが最後だったので、朝食時間の7:30チョイ前に食堂へ行ったら、まだ誰もいなかった。(笑)
朝食は、
かご盛り小鉢(温泉たまご付き)、鮭と野菜のセイロ蒸し、豆乳小鍋仕立ての味噌汁、ご飯はセルフサービス



午前9:00、「女夫渕駐車場」への送りのマイクロバスに乗り込んだ。



来た時と逆コースをバスはのろのろと坂道を下りてゆく。
バスを運転して下さった同年代と思しき方と雑談を楽しみながら、愛車シビックが待つ「女夫渕駐車場」へと下りてきた。