平和を創り出す宮古ネット通信

宮古島の平和を願う3人の市民が始めたブログ。平和を阻む政治状況とたたかう市民の行動を載せる。美しい自然、環境問題も。

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2013-03-23 13:22:04 | インポート

辺野古埋め立て申請:別部署に突然搬入

2013年3月23日 10時18分 沖縄タイムス

130323umetate_2 報道陣に、埋め立て申請書が搬入された状況を説明する県北部土木事務所の伊志嶺茂業務総括(左)=22日午後4時23分、名護市の同事務所

 またも不意打ちだった。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向け、22日に埋め立て申請を出した沖縄防衛局。職員は報道陣の目を避け、担当でない部署に突然段ボール箱を運び込み、姿を消した。県北部土木事務所の職員は「何が何だか」と困惑。2011年末の未明の搬入劇に続く隠密行動に「姑息(こそく)な手段は自信のなさの表れだ」と、怒りの声が広がった。

 県北部土木事務所によると、スーツや作業服姿の男性6人は午後3時40分ごろ、名護市の事務所3階に現れた。「沖縄防衛局ですけど、埋め立て申請書を提出に来ました」。県職員の指示に従い、段ボール5箱を所長室に運び込んだ。

 名乗らず、名刺も置かず、立ち去るまでわずか1、2分。対応した県職員は「一瞬のことだった」とぼうぜんとした表情を浮かべた。県庁から事務所に「今から提出に来るようだ」という電話が入ったのはその直後で、後の祭りだった。

 報道陣や市民約20人は、担当の維持管理班がある2階で待ち構えていた。しかし、防衛局職員が向かったのは3階の庶務班。「普通は維持管理班だが、制度上はこちらでも受け付けられる」(県職員)という盲点を突いた。隣の用地班の入り口から入り、室内を通って庶務班に行く念の入れようだった。

 所長や担当者は午後から県庁に出向いていて不在だった。次長に当たる伊志嶺茂業務総括は「まさか別の部屋から入ってくるとは。事前に下見でもしていたのだろうか」と絶句した。

 提出から15分ほどたってから、2階の報道陣の間で「段ボールが上の階に置かれた」との情報が飛び交い騒然となったが、結局各社とも提出の様子を取材することはできなかった。

 警戒に来ていた作家の目取真俊さん(52)も防衛局職員を見つけられず、「阻止したかった」と悔しがった。「市民やマスコミの目を盗み、こっそり提出するのは、支持が得られないことを知っているからだ。今度は県民の決意が問われる」と指摘した。

「県民を愚弄」地元反発 手続き先行批判

 【名護・宜野座】「県民を愚弄(ぐろう)している」-。沖縄防衛局の埋め立て承認申請書提出に、地元の名護市や宜野座村の住民からは反発の声が相次いだ。同市辺野古で地域振興を条件に移設を容認する団体からも「手続きだけが先行している」と批判の声が上がった。

 同市辺野古、豊原、久志の移設に反対する住民でつくる「命を守る会」の西川征夫代表(68)は「防衛省の強引さが際立ってきた」と憤る。ただ、多くの県民が反対する現状に変わりはないとし、「県全体の反対を追い風に、移設は無理だと辺野古から訴えていきたい」と力を込めた。

 辺野古のテント村で抗議を続けるヘリ基地反対協の安次富浩共同代表(66)は一報を聞いて、県北部土木事務所に駆け付けた。「問題が始まってから17年、ボーリング調査など苦しい局面はたくさんあったが、みんなの力で乗り越えてきた。県民の思いを無視する国に対抗する態勢をつくっていく」と決意を語った。

 東海岸で名護市と接し、辺野古に滑走路ができれば飛行経路となる宜野座村松田の当真嗣信(つぎのぶ)区長(50)は反対を貫く。「地元の理解を得たいと繰り返す政府は『基地を造るな』という地元の声こそ、理解すべきだ」と声を荒らげた。

 条件付きで移設を容認する辺野古区代替施設安全協議会の許田正武代表理事(43)は「遅かれ早かれ申請書は出ると思っていた」。辺野古以外に移設先がないなら条件を交渉する準備があるという立場だが、「振興策を話し合う場もなく、手続きだけがとんとん拍子で進んでいる」と批判した。

 移設容認の企業を中心につくる「北部地域振興協議会」の荻堂盛秀会長(73)は「知事が中身を精査し、どういった判断を下すか、しっかりと見守りたい」と話した。