50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

宇礼市に住む幸男たちには、・・・

2015-08-10 19:35:23 | 小説
宇礼市に住む幸男たちには、そう言われてみれば三十歳を過ぎたこともあろうが、人のつながりが淡白になっている。今日も変わらないものは彼の多弁癖かと思うと、ほとんど残しているコーヒーを見つめながら幸男は笑みをこらえる。

(つづく)