50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

幸男はテレビの海景をすがるように見つめた。

2015-11-03 18:09:40 | 小説
幸男はテレビの海景をすがるように見つめた。言えば自分に正直でない夏子のイメージが昔から染みついていて、虚言癖には嘘で対抗してやったのだ・・・・・・潜在意識にあったかも知れないが、しかし人間についてこの歳まで深く考えたこともない。中山理恵を夏子がかぎつけているとしたら?・・・・・・・。

(つづく)