50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

理恵の懸命な頭脳に一節の裂け目が生じる風に、・・・

2015-11-09 17:39:02 | 小説
理恵の懸命な頭脳に一節の裂け目が生じる風に、理恵はいつか敏彦に聞いた、『あこがれてこの世界にはいった。有名になりつつあった時、地方回りの時だった。あれはふるさとの隣町でのこと、一人の男に殺されそうになった。その後でつくづくこう思わされた。あこがれが敵意にかわる人間だっているのだと』そんなことが唐突に閃いてきて戸惑うのだった。

(つづく)