50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

「岬ホテル」

2015-06-30 19:44:00 | 小説
「岬ホテル」
と幸男は運転手に指した。先程は理恵の演技とは知らない、かえって幸男の緊張が、宇礼市におしのびと言って訪れた理恵の真相、普通の女として帰郷してみたかったというそれを知ってほぐされたもので、
「やれやれ一安心だ。ほんとうにお独りなのでしたから緊張しましたよ。あなたらしいけれども」

(つづく)


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