50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

「観劇のお邪魔・・・

2015-02-15 17:53:18 | 小説
「観劇のお邪魔しちゃった」
と彼。クモは思う。人間か動物かの瀬戸際から、動物の側に一歩外れていないだろうか、ぼくこそ・・・・・・とクモの目から見ていて、
「邪魔なものか。君のパパとは友人なんだから」
「劇場のロビーってくつろげますね」
若者の声に、クモはわけもなく感激した。ひょっとしたら感謝さえしなければならない。彼のいった彼女というのはクモの妻の姪なのだから。・・・しかし妻がどう思うだろうか・・・・・・。

(つづく)


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