50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

【閑話】親父の口癖その4

2015-02-01 14:04:50 | 小説
「赤ちゃんの命も、老人の命も、命の重さに変わりはないのと違いますか」

病気になって、看護を受けているときに、よく看護師さんに問いかけていた。

私みたいな老人にも親身に看護してくださいな・・・という主張だけでないように思う。

「赤ちゃんの命も、老人の命も、命の重さに変わりはないのと違いますか」

最近の風潮として、老人の命が軽視される傾向は少しあるのでは、と思う。
赤ちゃん(子供)の残りの人生の長さを考えると、老人に残された時間は短いものだからだ。

ただ、父が言いたかったのは、残りの人生の長さに違いはあれど、「生きたい」と思うことの重さには変わりはないはずだ、ということだと思う。



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