2日目 大英博物館

2008-01-21 10:19:14 | Weblog
お昼も食べてお腹いっぱいになったところで、午後は大英博物館見学。
象形文字解読の手掛かりになったロゼッタ・ストーン。パルテノン神殿彫刻群。本物のミイラなど貴重なものが沢山ありました。
中でも(個人的な意見ですが)私のお気に入りは、女神バテストの化身。そう、青銅製のにゃんこの像。
バテストとは、エジプト神話に登場する女神で太陽神ラーの娘。デルタ地方にあるBubastis(ブバスティス)でバテスト神が盛んに崇拝されていたんだそう。
洪水が起こる地方では水の神、争いの多い地方では戦いの神、穀物を栽培している地方では豊穣の神として崇められたとされています。
初めは、牝ライオンの姿をしていましたが、第18王朝から猫の姿に変化しました。
逸話ではラーが年老いて、自分を信仰しなくなった人間に罰を与える為に自らの目を抉って生み出したのが雌獅子神セクメトでありましたが、彼女は多くの民を惨殺し、流れ出た血を浴びるように飲んでは踊り狂うという、あまりに苛烈な殺戮行為を繰り返しました。国の惨状を憂いた神々はラーにセクメトを止めるように進言し、ラーもそれに同意しますがセクメトの激情は生みの親であるラーにも抑える事が出来ませんでした。そこで神々は策を嵩じ、赤土を混ぜて血に似せた大量のビールをセクメトに与え、酔って眠ってしまった所をラーが彼女の「憎しみ」の感情のみを取り除いた、その結果生まれたのがバステトであるとされています。これは、元来凶暴で、ライオンとその類を同じとする猫が市民と生活を共にし、ネズミを退治する一種の守り神としてエジプトで親しまれていた事を示唆する物語とも考えられています。
古代エジプトでは、女神バテストの化身として、王侯のみならず庶民の間でも猫は魔よけとして広く崇拝されていました。
ところで、ペットとして人気の『アビシニアン』。女神バテストの化身の子孫だって知ってました?
明日は、TONI&GUY研修です。 貴重な体験をさせていただきます。失礼のないように今夜はゆっくり休みましょうネ。