若いころからよく目上の人から「何をしたいか?どう生きたいか?」と問われることがあった。
そんな時はいつも返答に困った。「何をどうしたいか」ということを持ち合わせていなかったから。
特にどんな人間になりたいとか、どういった職業につきたいとか、どんな仕事がしたいということがなかったのである。子供のころに、野球の選手になりたい、科学者になりたい、漫画家になりたいなど、その場その時で言っていた。たぶんそれは大人に聞かれて一々説明するのが面倒で当たり障りのないことを言って、優等生ぶっていたんだろうな。
今「どう生きたい」と問われれば、確信をもって答えられる。「静かに生きたい」と。とにかく賑やかなことが、好きでない。たくさんな人がいるところが苦手だ。だからお祭りや花火大会など人が集まるところへは行きたくない。名所旧跡へはなるべくシーズンオフに行くことにしている。
人口減少の憂いがあるという。昨年この国の為政者は衆議院解散の根拠のひとつとして少子高齢化が「国難」だからということをあげていた。本当に人口減少はいけないことなのだろうか。 人が増えすぎたので、自然の摂理として人口の減少が始まったのではないだろうかと、無知な凡夫は考える。減りすぎたら、今度は増えるだろうと。
仏教の考え方が良いと思うのは「少欲知足」、ちょっとだけ欲はありますと見栄をはらないところ。無欲ではないところがうれしい。ちょとだけ幸をください、福をください、少しでいいです。それでやすらぎが得られますから。それで満足しますから。
相田みつをさんの詩に「うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる」というのがある。足るを知って幸を分け合おう。そしたら・・・あまる。
静かに生きたい、それが私の欲です。
弘前城は今修復工事中ですか。8年後に完工予定なんですね。
あと2か月もすれば、さくら便りが聞こえてきますね。今年はどこの桜を見に行こうかな。
なるべく人がいないところ・・・。