海月美紗のおでかけ日記

おでかけ大好きです
見つけた小さな“happy”を記録していきます

10月16日(水)仙台市野草園にて

2024年10月16日 | 
「らんまん」第3週のタイトルはジョウロウホトトギス。野草園のブログを見ていたら「咲き始めました」とある。これは必見!
 
 

△ジョウロウホトトギス(上臈杜鵑草)
牧野富太郎博士が23歳のときに故郷の山で発見し命名した花。石灰岩の岩崖に生える。
花色は外側が黄色、内側全面に赤紫色の斑点がある。

△キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)
花の内側の斑点が途中で終わっている。滝のそばなどの湿った岩崖に生える。


△ホトトギス(杜鵑草)
日本の特産種。主に太平洋側、日陰のやや湿った斜面や崖、岩場に自生。茎は枝分かれしないで真っ直ぐ、花びらは斜め上に伸びる。


△シロホトトギス(白杜鵑草)
ホトトギスの白花変種

△ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)2024.9.16
花びらは水平に開く。花びらの斑点はまばらで、花柱には斑点がなく、おしべの先っぽにだけ斑点がある。
 

△オクモミジハグマ(奥紅葉白熊)
葉っぱの形がモミジに似ている。ひらひらの花びらを白熊に見立てた。ハグマとは兜や槍の白い飾りや僧侶が使う払子(ほっす)のこと。


△オヤリハグマ(御槍白熊)
花の尖った様子を槍の刃先に見立てた。葉っぱが3裂してるからオクモミジハグマとは容易に区別できるが、花がパラッと花火みたいに咲いてるから見分けるのは簡単!


△ハマギク(浜菊)
日本の特産種、関東以北の太平洋岸に自生。やや大きめの白い花は清楚な印象だが、株全体は力強く見える。葉は肉厚、茎が木化してやや大きくなる。

△コハマギク(小浜菊)
北海道(根室)~茨城県の太平洋岸に分布、海岸の岩場に自生する野生菊。ハマギクに似ているが系統は異なる。茎は木化しない。背が小さくて丸くて、可愛らしい印象。

△ハナイソギク(花磯菊)
キクとイソギクの雑種、海岸に生える。今はまだ、つぼみ。
2023.11.18  去年はもう花が終わりだったから、今年はもう少し早い時期に見てみたい。
 
△エゾリンドウ(蝦夷竜胆)
山地の湿地に咲く。花付きがよく園芸種の母種。花の色は濃い青紫色で釣り鐘状形、パカッとは咲かない。

△センウズモドキ(川烏頭擬)
トリカブトの仲間。強い毒草。外のきれいな青色の部分はガク、花弁はその中にあるらしい。


△イワシャジン(岩沙参)
紫色の釣り鐘形の花が岩場から垂れ下がるように咲く。

△オヤマボクチ(雄山火口)
葉や花から綿毛を採って火打石から火を起こすのに使っていたという話。野菜のゴボウに近い仲間。

△モミジガサ(紅葉笠)
葉の形がモミジ状に裂けていることが和名の由来。新芽は食用、春に食べるあの美味しいシドキのこと。


△タマブキ(珠蕗)
葉柄の基部にできる「むかご」が珠、葉がフキに似ていることから命名。
葉っぱを見れば区別できるんだけど、花をぱっと見るとモミジガサと混乱してしまう…

 
園内あちこちにホトトギスが咲いてる。すうっと伸びた茎、きれいな紫色と緑色のコントラストが美しい。

ホトトギス、ジョウロウホトトギス、イワシャジン… どうしてだろう、枝垂れて咲く花にとても心引かれる。

10月16日(水)仙台市博物館·親鸞聖人特別展

2024年10月16日 | 神社仏閣
仙台市博物館へ
親鸞と東北の念仏~ひろがる信仰の世界~ 9月10日(火)~11月4日(月)
2023年は浄土真宗の開祖・親鸞(1173~1262)の生誕から850年、2024年は親鸞が『教行信証』を著してから800年。

写真撮影はもちろん厳禁だから、印象的だったものをパンフから抜粋して接写。

国宝 親鸞影像(安城御影・副本)京都・西本願寺蔵
でも、これは9月23日までの展示、今回展示されていたのは 重文 親鸞影像(熊皮御影)奈良国立博物館蔵。
墨染めの袈裟、首に白い帽子(もうす)、手には数珠、膝前に柄の下が二股の杖。上畳に敷いた黒い毛皮に坐っているので「熊皮御影(くまがわのみえい)」。
親鸞って眉がピン!としてる人なんだって初めて知った。

国宝 教行信証(板東本)親鸞筆 京都・東本願寺蔵
教行信証は、親鸞聖人が釈迦が説いた一切経を圧縮して仏教の神髄を書き著したもの。親鸞の自筆、全巻そろって伝わる貴重な著作。


国宝 三帖和讃(親鸞・真仏筆)三重・専修寺蔵
和讃は仏教の教えを分かりやすく七五調でまとめた詩歌。親鸞の和讃「浄土和讃」「高僧和讃」「正像末和讃」を総称して「三帖和讃」。
親鸞自筆の部分と、直弟の真仏が書写した部分がある。


阿弥陀如来絵像(方便法身尊像)岩手・長善寺蔵
蓮台の上に立ち、真正面を向く阿弥陀如来の絵像。全身が金色、放射状に48条の光明。阿弥陀如来絵像は本願寺から各地の真宗寺院に授与された。
我が家のお仏壇の阿弥陀様もはるばる京都の本願寺から送っていただいた。今も昔もおんなじ!


光明本尊 岩手・本誓寺蔵
浄土真宗の教えを視覚的に表した画像。
六字名号「南無阿弥陀仏」阿弥陀様に心から従います
九字名号「南無不可思議光如来」私たち人間では到底思い量る(思議)ことのできない大いなる仏様に帰依します
十字名号「帰命尽十方無碍光如来」滞ることなく十方を照らして、どんな隅々の者までもお救いくださる仏様に帰依します

名号とは仏陀や菩薩の称号(お名前)。「南無阿弥陀仏」の6文字は阿弥陀如来の名号。九字・十字も同様。仏教ではこの名号を唱えることに大きな意義があるとする。

特に印象に残っている蓮如の掛け軸が4幅
楷書十字名号 蓮如筆 秋田・浄願寺蔵
楷書九字名号 伝蓮如筆 青森・西教寺蔵
正信偈文 蓮如筆 岩手・願教寺蔵2幅
 如来所以興出世 唯説弥陀本願海
 五濁悪時群生海 応信如来如実言

正信偈は教行信証の一部。阿弥陀仏念仏を正信すること・七高僧をたたえた賛歌。阿弥陀仏の本願への信心と念仏こそが往生の正因であると強調。
少し勉強したから正信偈に書かれている内容はなんとなく理解できてる、と思う。

阿弥陀様の教えを正しく理解できるかと言われたら、それは難しく、阿弥陀様に帰依できるかと言われたら、それも難しい。
でも、「立派な仏像や厳しい修行は必要ではない、名号を唱えよ」という教えは違和感なく受け止めることができるような気がする。
親鸞聖人を少し身近に感じながら、お仏壇に向かって静かに手を合わせよう。