海月美紗のおでかけ日記

おでかけ大好きです
見つけた小さな“happy”を記録していきます

12月14日(土)福島県南の狛犬めぐり Ⅱ

2024年12月17日 | 神社仏閣

午後は国道4号線を横切って西へ。山々が近くに迫ってきて、雪雲が低い。

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熊野神社(白河市大信)

御祭神:泉津事逆男命(よもつことさかのおのみこと)、速玉男命(はやたまのおのみこと)、伊弉册命(いざなぎのみこと) 

畑の中をずうっと長い参道が続く。一の鳥居は地震で倒れてしまった様子。二の鳥居の前に狛犬が一対。

石工:真船卯右エ門

建立年:大正12年(1923)

前足を折っておしりを高くあげて、スタート直前の陸上選手みたい! 真船さんは矢吹神社の1番目の狛犬を彫った人。

三の鳥居の向こう、階段上に「はじめちゃん」を発見! 

石工:作者不明

建立年:安永4年(1775)

「はじめ狛犬」その当時、狛犬を見たことがない石工が伝聞や想像によって彫った狛犬

阿吽の表情に絶句…

がんばって口を大きく開けてるし、尻尾だってちゃんと付いてるし。どこから撮っても絵になるし。

狛犬は神様を守護する霊獣だから、気安く触ったり撫でたりしてはダメ!というのは分かっているけど、この「はじめちゃん」の愛らしさは、つい頭や背中をそっと撫でててしまいたくなる…

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妙見神社(西白河郡西郷村)

御祭神:天之御中主命(あめのみなかぬし)

石工:三國岩次郎

建立年:昭和9年(1934)

普通とは逆で、阿像が子取り、吽像が玉取り。玉は見事な籠掘り。

三國岩次郎さんは、相馬小高神社の狛犬(昭和4年・1929)を彫った人。小高神社の阿像の玉は普通だけど、こっちは透かし彫り。爪を隠して丸めた足がちびっ子たちの上に置かれているのは、相馬も白河も同じ。

幅の狭い石段の参道をずうっと登っていくと、小さな社殿。

妙見神は北極星を神格化した神様、馬は妙見神の使い。妙見神は武神でもあり農耕神でもあるから、馬は武士や農民の大切なパートナー。相馬でも、ここ白河でも、馬はみんなから大切にされてきたんだ。

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三柱神社(白河市)

御祭神:不明

ナビの言うとおりに進むが、道はだんだん細くなって行き止まり。仕方なく近くの聯芳寺(れんぽうじ)に向かうと、駐車場のとなりに朱い鳥居が見えた。

石工:三國岩次郎

建立年:大正?年(1912~1926)

「三柱」と言うからには神様が3柱お祀りされているんだろうけど不明… 台座の記銘も「大正…」のあとが読めない。

台座が高くて狛犬を見上げる感じ。鼻の穴が大きく目立つのはそのせい?

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南湖神社(白河市)

御祭神:松平定信(白河楽翁)

先月3日に来たときは、参道はお客さんであふれてて、着飾った七五三詣の親子連れがいたり。今日はまだ16時前だというのに閑散としている。

石工:野田平業

建立年:大正11年(1922)

平業さん24歳のときの作品。この狛犬で平業さんは一躍有名になったという。キッとした表情、たてがみと尾の流れ、籠彫りの玉、どれをとってもすばらしい。ちびっこ狛犬でさえ「オレは凄いんだぞ!」と言ってるよう。

松平家の家紋は「星梅鉢」、徳川家の譜代大名だから「三つ葉葵」も。だから南湖神社の御神紋もこのふたつ。

南湖神社は菅原道真とか、新札の一万円とも関係が深いんだよね。

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今日は十四夜のお月様、ライトアップされた小峰城とよく似合う。

「はじめの狛犬が見たい」「三國岩次郎さんの狛犬が見たい」という所期のめあてを達成!

たくさんの狛犬たちを見て来たけれど、はじめちゃんに会って、狛犬ってそもそも何だろう?どんな進化を遂げてきたんだろう?と調べてみたくなった。

三國さんの2対の狛犬に会って、相馬とのつながりを感じて、はるばる白河まで来た甲斐があったとうれしくなった。

大信や西郷を走っていると雪が舞い始め、風も少し強かったけど、全く問題なし!  寒い中、私の趣味に付き合ってくれた妹に感謝です。


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