3月5日（火）飯舘･山津見神社へ

曇り空。日が差さないから体感温度は昨日より低い。

中央道を玉野ICで降りて浪江国見線へ、山津見神社まで約30分。飯舘に入った頃から道ばたや山肌に残雪がうっすらと。神社の周りにもまだ雪が残っていた。

虎捕山の麓のある山津見神社。御祭神は山の神「大山津見神（おおやまつみのかみ）」。

2013年4月に全焼。当時飯舘村は原発事故のために全村避難していて消火活動が迅速に行えなかった。再建されたのは2015年6月。

山津見神社の御眷属･白狼は体の片面が黒く煤けている。火盗災難を除く力があると言い伝わる白狼、神社を守り切れなかった無念を噛みしめているのか。

2016年、火災前に撮られていた写真を手本に東京芸術大学の学生らがオオカミの天井絵を復元。

山の神のお告げ「墨虎を獲んと欲せば白狼の足跡を踏み追うべし」。墨虎を捕らえたことから虎捕（とらとり）山、短刀を刺すから佐須。オオカミ伝説が地名に残る。

山津見神社の本殿は虎捕山の山頂にある。麓にあるのは拝殿。山頂までは険しい岩山道を約30分。一度は登ってみたいと思うが…