ウェネトさまの館

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初春を祝う 七福うさぎがやってくる!(静嘉堂@丸の内)

2023年01月27日 20時21分23秒 | 展覧会・美術関連

静嘉堂文庫美術館「初春を祝う 七福うさぎがやってくる! 」を観たのでございます。
https://www.seikado.or.jp/exhibition/current_exhibition/
(ホワイエのみ写真撮影可)

静嘉堂文庫の展示室は、静嘉堂創設130周年の昨年10月、世田谷から丸の内の明治生命館1階に移転しましたのじゃ。

以前の世田谷は、広い敷地にジョサイア・コンドル設計の岩崎家廟堂やらイギリスチックな文庫やら梅林やらもあって素晴らしい環境じゃったが、二子玉川からバス、さらに敷地の門から山登りの如き坂道を5分ほども歩かねばならんかったからのぅ、移転は嬉しゅうござります。

明治生命館に行くのは初めてなのじゃ。
1934年竣工の建物は重要文化財に指定されており、古典主義様式が素敵じゃのぅ。

美術館は1階じゃよ。

中央のホワイエ(ここだけ写真撮影可なれど、人がけっこうおったゆえ天井の写真をば)を囲むように、4つの展示室が配されておるのじゃ。

ギャラリー2では、竣工当時の可愛いエレベーターも見えまする。

前置きが長うなってしもうた。ささ、まいるぞよ。

新美術館開館第2弾の本展は、岩崎小彌太の還暦から7回りした卯年を記念した展示。
構成は以下の通り。気になった作品もリスト順に。(◉=国宝)

【第1章:新春・日の出】

・滝和亭《松に鵲・梅竹に鳩図屏風》
金屏風に墨のみで、右隻に7羽の鵲、左隻に5羽の鳩。
鳥たち、特に鳩がツボじゃ。

【第2章:七福うさぎがやってきた―小彌太還暦の祝い】

・五世大木平藏《木彫彩色御所人形 のうち「餅つき」「輿行列」「宝船曳」「楽隊」「鯛車曳」》
本展の主役とも言える、58体から成る御所人形の組み物。
卯年生まれの小彌太の還暦を祝い、夫人孝子が大木平藏に制作させたそうな。

皆、まるっとした3頭身くらいの体で、カラフルな衣装、頭にうさぎのお面を乗せ、たいそう可愛うござります。
うさぎのお面は、七福神は金色、童子たちは白や茶やらブチやら色々じゃ。
布袋さまは小彌太を、弁天さまは夫人をイメージして作られたそうで、宝船も白うさぎで可愛いのぅ。

・堂本印象《兎》
春の野のうさぎたち、毛並みフワフワ~。

【第3章:うさぎと新春の美術】

・池大雅《寿老図》
体の殆どが頭の寿老人。背後には従者の鶴と、霊芝を持ったおっさん顔の童子もおり、ユーモラスじゃ。

・惺入(樂家13代)《樂兎香合》
座って前足をちょこんと上げた、愛らしいうさぎ。
白土の色を生かした体に、目と耳の内側はピンク色。

・《南天蒔絵提重》
南天を高蒔絵や截金で表した、ゴージャスなお弁当セット。欲しい・・・

【第4章:七福神と初夢】

◉ 建窯《曜変天目》
泣く子も黙る(?)曜変天目茶碗。これを観るのは久々じゃ。
360度ぐるりと観られるように展示されており、茶碗の中に広がる宇宙を堪能したのでございます。

・酒井抱一《絵手鑑のうち 富士山・波》
左側の富士山は、白い富士、青い空、真っ赤な太陽がクッキリハッキリで、金色の霞のみほんのり。
右側の波は、富士山とは対照的な墨画。

・鈴木春信《七福神遊興》
歌舞音曲に興じる七福神が楽しげじゃのぅ。

・鳥文斎栄之《福人宝合「毘沙門天」「布袋」「寿老人」「弁財天」「福禄寿」》
美人さん達を七福神に見立てた7点シリーズのうちの5点。
「毘沙門天」と「弁財天」がお気に入り。

・野村正直《銅色絵鹿香炉》
座って振り返る鹿の背に、杖と巻物が。
これらは寿老人か福禄寿の持ち物で、留守文様になっておるのじゃ。

・《七福神留守蒔絵印籠・木彫根付 鬼の行水》
印籠は表裏連続で緻密な表現。根付は鬼がたらいに浸かった姿が面白い。

・《梅花蒔絵・銀編寿老人蒔絵象嵌鞘入印籠・木彫根付 狸 》
カッコいい印籠に、まん丸お腹のタヌキの根付の取り合わせ。

【ホワイエ】

・有田焼(古伊万里様式)《色絵鶴亀甲松竹梅文菊花形大鉢》
ホワイエに展示のこの作品のみ写真撮影可。


 
ホワイエでは「静嘉堂@丸の内 歴史と名宝」と「曜変天目物語」(それぞれ約10分)のビデオも流れておりまする。


 
ショップでは、気になっていた曜変天目の原寸大ぬいぐるみは、売切れなのは勿論、注文殺到し過ぎて予約も停止になっておった。

しかしなんじゃのぅ、あの曜変天目を布のぬいぐるみにしようなぞ、よく思いついたものよのぅ。
見本品だけ出ておったが、見られただけでも良しとするかの。

お仲間のうさぎ作品にたくさん会えた展覧会、楽しゅうござりました。
会期は2月4日まで。

★悲報
羽生結弦 単独東京ドーム公演「GIFT」、昨夜メール来たのでございます。
最速先行、プレリク1次、2次に続き、テレ朝チケットも落選しましたぁぁぁ!!(号泣)
テレ朝、お席たくさん確保してると思うたのに・・・

しかもテレ朝メールは、本文を開くまでもなく件名が「落選のお知らせ」と、血も涙もないのじゃった。
プレリク3次も応募するが、可能性は限りなくゼロ。
壁の先には壁しかない・・・(涙)