ウェネトさまの館

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「黄金のアフガニスタン」(東京国立博物館 表慶館)

2016年05月27日 20時23分52秒 | 展覧会・美術関連

昨日は、東京国立博物館・表慶館「黄金のアフガニスタン~守りぬかれたシルクロードの秘宝~」を観たのでございます。
美術館サイト http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1765
オフィシャルサイト http://www.gold-afghan.jp/index.html

正門で、予期せぬ手荷物検査と金属探知機検査。伊勢志摩サミットの影響が美術館にも・・・
お伴のEのバッグに潜んでいたわたくし、係員と思いっきり目が合って冷や汗ダラダラ。

しかしEは不審者として捕まる事なく、無事表慶館へ。
表慶館は東博で一番好きな建物でございます。


古代エジプトのウサギ女神ゆえ遺跡は大好きでございますが、アフガニスタンの遺跡といえば今までバーミヤンくらいしか思い浮かびませんでしたぞ。

本展では、古代アフガニスタンで栄えた文化の4つの遺跡から出土したお宝が200点以上も。
これらは1989年にアフガニスタン国立博物館の職員たちが決起して、戦火や略奪から命がけで守り抜いた秘宝なのじゃ。
更にアフガニスタン流出文化財の15点も加え、全部で246点の展示でございます。

構成は以下の通り。

第1章 テペ・フロール
第2章 アイ・ハヌム
第3章 ティリヤ・テペ
第4章 ベグラム
第5章 アフガニスタン流出文化財

第1章は3点のみ。紀元前2100~紀元前2000年頃の金製の杯がお出迎え。

第2章のお気に入り《キュベーレ女神円盤》は、アナトリアの起源の大地の女神キュベーレとギリシャの勝利の女神ニケが仲良く馬車いえ獅子車に乗り、空には太陽神ヘリオスと三日月と星が輝き、左右には西アジア風の神官もいるのでございます。
アフガニスタンが「文明の十字路」と言われておるのを、まざまざと感じる作品ですのぅ。

2階に上がって第3章が圧巻ですぞ。
ティリヤ・テペの6基の墓に埋葬されていた女性5人と男性1人が身に着けていた金の装身具の数々、眼福じゃ。
墓ごとに分け、埋葬された人物をかたどって、どこに何が埋葬されていたかわかる展示方法もよろしゅうございます。

首や耳がもげそうなボリュームあるものから、吹けば飛びそうなちっちゃいちっちゃいパーツまで、デザインと細密な作りがツボ。

中でもお気に入りの《牡羊像》、大きな角を持つ牡羊が写実的でかっちょいい。
壁に拡大写真もあり、細密ぶりもよくわかるのでございます。
ぐるんとした角に鎖を通してペンダントにしたいぞよ~。レプリカ販売して下され~。

他にも《ドラゴン人物文ペンダント》など、お気に入り多数ございました。

第4章、プロポーション抜群のインドの女性像やら、ギリシャ・ローマの神々の像やら、ガラス製品(イルカっぽい魚型のフラスコ可愛い)やら、シルクロード交流で集まった品々。

インドの女性達が彫られた装飾版の数々と、怪魚マカラの口からレオグリフが飛び出す腕木、いずれも象牙に細密な彫刻。
《青年上半身メダイヨン》は、ギリシャ風な美形でお気に入り。

第5章、アフガニスタンから流出し、日本で保護された流出文化財102点のうち15点が展示。
《仏陀座像》は、柔らかな感じの美形でお気に入り。

残りの87点は、現在東京藝術大学美術館で展示されております。(藝大は入場無料)
これら流出文化財102点は、アフガニスタンに返還されるそうな。良かったのぅ。

アフガニスタンの遺跡の認識も新たにできて、観応えある展示でありました。
会期は6月19日まで。

勿論この後は東京藝術大学美術館も観たのですが、長くなりますゆえまた後日。

★おまけ画像

[昨日のおやつ・其の壱]
昭和レトロな喫茶店DEN初潜入。1日限定12個のソフト巻きプリン、でかっ!
プリンは甘さ控え目なれど、しっかりした食感が嬉しゅうござります。
わたくし、ドロドロ柔らかいプリンは好まぬのじゃ。
ソフトクリームも大量に巻き付いて、お値段500円とは嬉しいですぞ。
これから上野の美術館に行く際は、鶯谷から行くことにしようかのぅ。


[昨日のおやつ・其の弐]
ピザのチェーン店で、クワトロフォルマッジとホットジンジャーエール。
可愛いサイズのピザはお食事には足りませぬが、おやつにはぴったりでございます。
ハチミツたっぷりかけて頂きましたぞ。